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FinePix X100という思い出を記録してきたカメラ

FinePix X100というカメラ。現在はFUJIFILM X100と呼ばれるカメラ。それはフィルムカメラの皮をまとったコンパクトデジタルカメラ。

2010年の富士フィルムは、フィルムカメラの衰退、携帯カメラ、低価格カメラの普及でカメラ事業は赤字となっていました。
そんな状況の2011年、「カメラとは?」を世間に問いかけた歴史に残るカメラです。

そんなカメラを買って僕の写真人生が本格的にスタートしました。


まり子と付き合うまでが、X100を買うまで

僕は大学1年生。
当時は吹奏楽が大好きで一日中吹奏楽サークルでサックスを練習していました。大学も忙しく、時間の隙間の深夜にTSUTAYAでアルバイトをしていました。
そういえば、日雇労働もしたなー…イベントスタッフをしたり、野外ライブでライフセーバーをしたり。
ミスチルの櫻井さんに「今日はよろしくね」と日雇いアルバイトの僕なんかに挨拶してくれた。

大学生の頃にジャンクのフィルムカメラを買ってから写真が好きになります。
ただ、フィルムカメラというのはランニングコストが大きく大学生の僕は1シャッターいくらと計算してしまい、シャッターを押すのを躊躇うようになってしまいました。

もっと自由に、安く、そんなことを考えるとデジタルカメラがどうしても気になります。

同時に気になっていた吹奏楽のトランペットのまり子先輩。
映画趣味で話が合い、仲良くなり、何度も映画へ誘って、そのうちにお付き合いをすることになりました。

僕にはじめての彼女ができた!と毎日ウキウキでした。(実はお互いはじめて)
まり子を沢山撮りたくて、撮りたくて、ほぼ毎日のように家電量販店に通っていました。

そんな中、存在を知ったのはFinePix X100という富士フィルムのコンパクトカメラ。
センサーサイズも大きいし、レンズも明るい、ファインダーもある。レンズ交換はできないけど、大学生にレンズがポンポン買える訳でもないのでレンズ付きカメラと考えれば安いかも。(写ルンですな発想)

桜が咲く季節。カメラのキタムラで新品のX100を買ってしまいました。
もちろん安く買える方法も調べて。ジャンクカメラを下取りに出して、Tポイントカードにポイントを貯めて。

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X100というカメラ

こちらが発表時の記事です。

このレトロなのに最新のデジタル技術が詰め込まれたデザインに電撃がはしりました。

「操作方法もファインダーもデザインもコンセプトもかっけぇ…」

何も知らない人からみたらフィルムカメラとしか思えないデザインで、僕が首から下げていても僕の家族はフィルムカメラとしか思っていなかったようで…

今までOLYMPUS PENがフィルムカメラライクなデジタルカメラを販売しておりましたが、富士フィルムは写真の根本を見つめ直して操作方法までフィルムカメラのようにマニュアル操作を盛り込んできました。

当時は大学生でそれも超高額なカメラ…しかもレンズ交換不可。初めて見たその日から1年近く悩んだ末の購入でした。

僕のカメラ遍歴についてはこちら。

X100を見返してみると

X100の特徴を述べるなら「フィルム屋が作る色」「APS-Cセンサー」「ハイブリッドファインダー」「単焦点レンズ」といったところ。
特にこのハイブリッドファインダーは光学も液晶もファインダーで覗けるという革命的な技術でした。

しかも単焦点レンズと割り切ったコンデジ。
35mm F2.0で写し取る絵はどれもほんのり柔らかく滲み、その空気が写り込んだような(空気が映るわけじゃないけど)X100ならではの雰囲気がのある写真が撮れました。

当時は特に撮影テクニックも知らず、とりあえず開放で、AFで、何となくMFで。自由気まま。思いつくままシャッターを押していました。

このレンズ固定式という一眼レフと比べて超軽量な装備だったおかげでどこへでも嫌にならずに持ち歩いていたのだと思います。
コンビニへ行くときも意味もなく持ち歩きました。


X100を買ってから1年間、夢中で撮り続けた

カメラを買ってからずっと首から下げて持ち歩くようになりました。
ずっと持ち歩いてる。何でもいいからシャッターを押す。
とにかく買って1年間の写真を見てもらえれば、どれだけX100が好きで持ち歩いていたか伝わるはず。

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散歩しながら、日常を撮り集めました。

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僕が使っていたテナーサックス。

まり子

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当時はまだカメラがこんなに流行っていなかったのでカメラを持っている大学生は少し珍しがられました。


今もX100は手放さずにたまに使っています。
最新機種のX100Fも一緒です。

去年まり子と結婚しました。式はこれから。まだいつどこでするのかも何も決まってないけど。

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こうやってX100が思い出を残してくれました。


おしまい


読んでいただけるだけでも大変嬉しいです。もしご支援を頂いた場合は新たなチャレンジへ使わせて頂きます。