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平成最後の「キ」を作った話

Webデザイナー・エンジニアのみやころです。

次の元号は「令和」と聞いた瞬間から平成という響きが古く感じてしまうぐらい影響されやすい私は、平成元年生まれであります。
平成になった瞬間は母のお腹の中にいた私も、30歳になり、ニキビ…じゃなくて吹き出物の跡がなかなか消えないお年頃になりました。。

さて、知っている方も多いかと思うフロップデザインさん主催の平成最後のフォントを作ろうプロジェクト

平成元年生まれの私が参加しない理由が無い!!と、私も参加させていただきました!

いや、平成生まれじゃなくても純粋にフォントが大好きなので参加してたと思います。

フォントを作るのは初めての体験。
完成までの道のりを綴りたいと思います。


担当は「キ」

プロジェクトに参加すると、フロップデザインさんから担当文字が割り振られました。

私は「キ」担当に。

「キ」かぁ。
パッと思いつかないけど、まだ期日まで時間あるし〜
そのうちひらめくでしょ!

と、余裕ぶっかまして、しばらく手をつけていませんでした。
(ごめんなさい…!)


夏休みの宿題を最終日にやる子供は大人になっても同じ

先日、どなたかのツイートでこのような言葉を見かけました。

「夏休みの宿題を最終日に焦って終わらせる子供は、大人なになっても学習せず締め切りギリギリになって動く。」

…はい。
その通りだと思います。

ダメだと思いながらも締め切りギリギリにならないと動けない体になってしまった私は、3月下旬まで全く手を付けませんでした。
(参加したのは2月上旬。提出期限は4月上旬)

そこへ、フロップデザインさんから「早めに出してくれると嬉しいです」とお知らせが。

フロップデザインさんを困らせてしまう!やらねば!とスイッチが入った私は作成に取り掛かります。

ちなみに、なぜか仕事ではこのギリギリ体質は発動しません。
自分でも不思議!納期より早く完成、早く提出を心がけてお仕事してます^^


「キ」が使われている言葉

カタカナのキって、どんな言葉に使われているんだろう?使われる場面は?という発想から、「キ」が使われている言葉を書き出してみました。

・キレイ
・キッズ
・キス
・キャンプ
・キュート
・キャッシュ
・キーワード
・キッチン
・キャンパス
・キセキ
・キラキラ
・キリッ

「キレイ」に代表されるような輝いている印象も受けるし、「キッズ」に代表されるような活発な様子もイメージできる。

どっちにしよう…。


ラフスケッチしてみる

とりあえず、方向性は決めずに思いつく限り書き出してみることに。

なかなか思いつくアイデアが出てこないので数は少ないのですが、書いてみると輝いている感じのラフが多かったのです。

そこで、「キレイのキ」としてフォントにすることにしました。


アイデアをふくらます

先ほどのラフスケッチ、下段左から2つめのアイデアをふくらませていきました。

私がキレイと聞いて思い浮かべるイメージは、先ほどから何度も出てきている「輝いている感じ」、そして「キラキラ」していて、「光っている」イメージ。

なんとかこのイメージをフォントとして落とし込みたい!

そこで、単純ですが、キラキラを表す✧星型✦の図形を散りばめて「キ」を作れば、輝いている様子を表現できるのではと考え、右のような形に辿り着きました。

ここで余談。
「キレイ」という言葉で調べてみると、「綺麗」って漢字もあるのに、カタカナで表現されることが多い言葉でもあるなと感じました。
それって、カタカナだとすっきりしていてシンプルで明るくて、凛とした印象を受けるからなのかなと考察。
これは私の勝手なイメージですが、漢字の「綺麗」は凛とした感じもありつつ少しだけ妖艶さも入っているイメージ。
ひらがな、カタカナ、漢字を使い分けることで、与える言葉の印象を変えることができる日本語って、改めてすごい!


手書きからパスへ

手書きしたアイデアをイラレで作っていきます。

基本となる「キ」をガイドとして、その上にキラキラ図形を配置していく方法で作っていきました。

キラキラを構成しているのは6つのシェイプです。これらのシェイプを大きさを変えて配置しました。


そこからひと工夫

ガイドとなる「キ」に合わせて作ったキラキラな「キ」。

そう。完成したと思ったのですが、何かが足りない気がしたのです。でも分からない。手詰まり感。。

こういう時は、カレーのごとく寝かせる!!

一気に完成させたかったのですが、一旦作業はここで中断。


寝かせたら美味しくなった

寝かせている間も頭の片隅でどうしようかな〜と考えていました。そんな中ふと思ったのは、キレイの「キ」だとするとなんだかボテッとしている気が…。

ボテッとしているなら、シュッとさせてみたらいいんじゃないか?
ということで、角度を変えて、横幅を細くしてみることにしました。

うん。いい感じ!


完成!

ということで、平成最後のフォント「キ」が完成しました!

ここだけの話、小さくした時にどう見えるかとか、使いやすさや読みやすさは全く考えてなかったです。。すみません^^;

フォントを作ることは初めてでしたが、コンセプトを決めて文字を作っていく大変さを感じました。改めてフォントを提供していただいていることに感謝です。

そして、参加されているみなさんが作ったフォントのアイデアが、もう、すごくて、すごくて!!(語彙力)
作るだけじゃなくて、見るのも楽しくて刺激をもらえるプロジェクトでした!

フロップデザインさん、このような貴重な機会をいただきまして、ありがとうございました!

フォントとして使える日が楽しみです!

デザインやプログラミングの勉強のための書籍購入に使用させていただきます!