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批判されるべきは、失敗したチャレンジャーなのか。(ミニバス指導で思うこと)

みなさま、

こんにちは。久々の半人前コーチ@赤坂です。
昨日は、ミニバスの女子が今年度初勝利をあげました。
5年生以上が一人しかいないなか、まぁまぁ頑張ったかなと。
(でも、一次予選敗退ですが、、、、)

で、うちの保護者は毎年めちゃくちゃ協力的で、
我々指導者陣も非常に助かっているのですが、
保護者の方数名が、興味深い話をしてくれました。

それは、
・中学校に上がった娘の試合が、全然おもしろくない。
・勝てないとか、うまくなっていないとかじゃなくて、
 走って戻らないことや、スクリーンアウトをしないことが、非常に不満。
・やることをやりきる前に、人のせいにし始める。
などのようなことを、おっしゃっておりました。

ミニバスでは、2年生/3年生でもやることなのに、と。
それを話しながら、やはり
「普段から、どんなことを練習や試合にもとめるか」
「それが、選手や保護者にどう伝わっているか」というのは、
すごい大事だなと思いました。

昨日の試合でも、
相手チームや、我がチームの試合を見ていた
他チームの保護者の方から、
「叱る基準が明確で、わかりやすいですね。」
と、言っていただけました。
ということは、自チームにも伝わりやすいのかなと。

ということで、そのあたりを少し共有させていただこうかと思います。

我がチームの目指すところは、明確です。
基準も、明確です。

それは、「全力でやっているか」ということ。
ゴールをそこに統一しているので、
いろいろな基準も明確になります。

たとえば、
シュートを落とすということは、結果論なのでOK。
ディフェンスも、距離やスタンスなどを意識しているのであれば、
相手の力が上回ってやられたことは、OKにしています。

昨日の試合でも、こんな場面があったのです。
同点で迎えた残り1分半の場面で、ボールをカットして速攻。
ノーマークの選手が、そのままレイアップに行ったのですが、
見事に、そのシュートを落としてしまいました。

そして、リバウンドは相手チームがリバウンドを取って、
その後にヘルドボールか何かになったのですが、

私がその場面で怒った対象は、シュートをした人以外の、その他の4人の選手です。
その理由は、
・リバウンドまで想定して、フォローしようと懸命に走っていなかった
という部分です。

指導者としては、この試合は最後の試合ですし、勝ちたいので、
もちろん、ノーマークのレイアップシュートは入れてほしい場面では
ありました。
正直、あのシュートが外れたのは痛かったですが、、、、

ただその場面で、前に走っていたからこそ、
その選手はボールをもらえたのです。
もし走っていなければ、ノーマークのシチュエーションも無いはずです。
であればまず、走っていたことに対しては、認めるべきだと思うのです。
それを認めた上で、もう一歩、シュートが入ったのかどうか。
と、見てあげるべきだと思うのです。

リバウンドも同様です。
スクリーンアウトをして、それでも上から取られた、もしくは後ろにボールが行ってしまったのは、仕方ないと思います。OKです。
でも、相手を抑えようと意識していたのか、その気持ちがあったか、
それが行動になっていたかが重要だと思います。

オフェンスリバウンドも、ただ取れなかったのか、
飛び込んだ結果、ボールが取れなかったのかでは、雲泥の差です。
私が求めるのは、オフェンスリバウンドを取ろうと、
そのタイミングで、ゴール付近に飛び込んでいるかどうかです。

つまり、重要なのは、「一生懸命追いかけきったか」
というところを、指導すべき対象、叱る事象の焦点にしています。

昨日、バスケを初めて1年もたたない、キャプテンの6年生を
最も多くしかりました。

それは、
「相手が上手だから、ボールももらいに行かずに逃げる」からです。
1対1で勝負を挑んで、それに負けてボールを取られるのはOKです。
でも、勝負から逃げることは、負けること以前の問題だと思ってます。
学ぶことも、成長もなくなってしまいます。
ですから私は、昨日の試合で逃げるキャプテンに対して、かなり厳しく叱りました。

私は会社で若手を見て、もしくはゼミを持っている大学の学生を見て、
・チャレンジをしないこと、壁に立ち向かわないこと と、
・問題を表に出さず、なぁなぁのまま終わらせようとすること
に対して、非常に大きな課題を感じています。

また、その課題の解決方法は、大人となってからではなく、
幼少期からその準備をしておくことが重要だと思っています。

ですから私は、
・チャレンジすること、立ち向かうこと
・自分のできることを、ひとのせいにせず、やりきること
を、教育したいのです。
ですから私は、それをミニバスの頃から、子どもたちに伝えたいのです。

ということを第一の優先度としたとき、
シュートが決まるか、決まらないかは、結果論です。
そこまでの過程を、全力でやりきったどうかが、最も重要です。

そして、逆もまた然りなのですが、
これは「勝ちたい」というチームの目標があるから、やらなければならないことなのです。
最終的に「結果」を実現したいから、最大限の過程が重要だと思うのです。

※ 誤解されがちなのですが、結果がどうでもいいのではありません。
  結果を出すために、結果を最大のものにするために、
  その過程の最大化が重要だという論理です。
  「過程」が「目的(ゴール)」となるのは、論外だと思ってます。

だから私は、選手たちに尋ねます。

「全部やりきったなら、負けたこと、うまくならなかったことは、
 指導者のせいにしていい。堂々と、指導者が悪いと言えばいい。
 でも、それを堂々といえるくらい、自分のことはやりきった?
 自分でできることは、人が見ていないところも含めて、
 誰よりも精一杯やりましたって、自信を持って言えますか?」

そして、私は自分に問いかけるのです。

「そんなことを、人様の子どもに偉そうに指導できるような、
 日々限界まで戦う、そんな毎日を過ごしているか」ということを。

我がチームでは、こんなことを重視して、日々指導に励んでいます。
そして、そんなことを言われながら、子どもたちは毎日頑張っています。
何か迷われている保護者の方などへの、少しでも参考になればと思い、
昨日の出来事や、日々思っていることを、
ここに記させていただきました。


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