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ありがとうの反対

みなさまこんばんわ。
半人前コーチ@東北新幹線内部です。
この時間の東北新幹線は車内販売がありません。自動販売機もありません。でも、喉乾いちゃった。。。。どうしよう。。。。

さて今回は、これは忘れてはいけないな。 という話を思い出したので、書きたいと思います。

みなさんは、「ありがとう」の反対の言葉と聞いて、何が思いつきますか? ・どういたしまして とか ・ごめんなさい とか 私もそういう言葉だと思っていました。 でも、昨日ある方のお話を聞いて、 なるほどな、と思いました。

”ありがとう” の反対は、、、

”当たり前”  なんだそうです。

その理由はというと、
これは、辞書的な意味でもその通りで、漢字で書くと”有難し”ですから、 反対の意味は、よくあること=”当たり前”っていうのでも理解できましたが、昨日この話をしてくれたあるお姉様の小学校の時の先生は、こう言ってくれたんだそうです。

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”ありがとう”っていうのは素敵な言葉で、言う方は、何かをしてもらってうれしいから伝えるし、言われた方も、「してよかった」とうれしくなる。みんなが幸せになる言葉。

私たちの周りには、ありがとうがたくさん溢れてる。
でも、それが毎日続くと、当たり前になってしまう。

例えば、お母さんがご飯を作ってくれること、例えば、お父さんが私たちのために仕事をしてくれてること。例えば、どこかに遊びに連れて行ってくれること。例えば、何かプレゼントをもらったときのこと。例えば、いつも送り迎えしてくれること。

どれも全て、本当は”ありがとう”のはずなのに、 毎日ご飯を作ってくれることとか、毎朝起こしてくれることとか、 ”当たり前”のことになると、それが当然だと思ってしまって、”ありがとう”がそこから無くなってしまう。 ありがとうが、だんだん減っていっちゃうの。

言われて嬉しい言葉なのに。「してもらって、嬉しい」を伝える言葉なのに。みんなが幸せになる言葉なのに。

だから、”ありがとう”の気持ちを忘れちゃだめなんだよ。ありがとうの気持ちを忘れなければ、みんなも、その相手も、もっと幸せになれるんじゃないかな。
だから、自分のためだけじゃなくて、 あなたの大事な相手を幸せにするためにも、 ありがとうを伝えていかなくちゃいけないと思うんだ。

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って、言われたそうです。これを小学生の頃に言われたのですが、おとなになった今でもよく覚えてるとのこと。素敵な先生ですね。
いい言葉だな。とか思いました。

確かに、特に長く一緒にいる人に対しては言いづらいことばだけど、当たり前だとおもって、伝えることを忘れてはいけないな。 と思いました。

こういう話って、常々意識していないと、 忘れてしまいそうになります。でも、逆に常々意識してれば、習慣になるかなと。 例えば、小学生のチームで言えば、
・準備や片付けを率先してやるようになったり、
・保護者が何かを運んでいるときは、進んで代わるようになったり、
・その延長で、例えば困った人がいたら、自分から助けられるようになったり。

意識をするということで、行動に変わって、自分を変えることにもつながると思ってます。
※(と書きながら、自分自身に言い聞かせてます。)

で、それが何につながるかと考えたときに思ったことは、

”ありがとう”を忘れないように習慣化すると、ありがとうと言われる体験を自分から探せるようになるのではないかと。もしかすると、”自発的行動”っていうのは、自分のためではなくて、他人に喜ばれることから始めたほうがわかりやすいのではないかと。

”ありがとう”を忘れないことが、子供には”行動するエンジン”を積むというトレーニングになるのではないかと思ったわけです。

自分から行動しようという意識を、教育によって身につけさせようとすることは、アイデンティティが確立されてからは中々むずかしい作業です。
現在は私は大学の教員もしていて、ゼミの学生などにいろいろと実験していますが、その難しさを強く感じています。

それを大学生よりも前の、個のアイデンティティが確立される前の段階で、特に幼少期に”自分で行動しなさい”と言ってもなかなか難しいのですが、「ありがとう」を習慣化することは、その代替となりうるかもしれません。

そして私は指導者として、こういう意識をチームに根付かせなければなりません。いい言葉を、ただの言葉で終わらせるのではなくて、それを実践できるチームにするためには、一時の行動のみではなく、習慣として根づかせ、根づかせるためには、私自身も意図的に実践し、子どもたちにその背中を見せていく必要があるなと思いました。

なので、 この話を聞いた時、 なんとなく、この春で卒業していく子どもたちに伝えたくて、 このblogに書くことにしました。 


これから卒業していく子どもたち、ありがとう。そして、これからも一緒にがんばっていく子どもたち。お互い、ありがとうを忘れないようにしようね。

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