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2022.11.22 ヒト・コト・トーク#3@□BOX(宮島口) レポート

宮島線の沿線で活躍する方々をゲストにお招きするトークイベント「ヒト・コト・トーク」。
前回は西広島で活躍するゲストお二人をお招きし、現在の取り組みや沿線のことをお話いただきました。(第2回レポートはコチラ
3回目(11月22日)となる今回は、宮島口にあるレンタルスペースの☐BOXで開催しました。


スノウエセイコさん

一人目のゲストはスノウエセイコさん。
フリーのイラストレーターとしてお仕事される傍ら、イベントコーディネーターとしても活動されています。この宮島口でも、みやじまぐちそぞろあるきマルシェに携わっていらっしゃいます。

ーみやじまぐちそぞろあるきマルシェは、いつからスタートしたんでしょうか?

2017年にみやじまぐちそぞろあるきマルシェという名前でスタートしたんですが、その以前にも、そこそこマルシェという名前で2回ほど実施していたんです。今でこそ綺麗なフェリーターミナル前でやっていますが、昔はホテルの駐車場だとか全然違う場所で実施していたんですよ。

どういう経緯で参加されたんですか?

もともと宮島口で賑わうイベントを実施したいという声は、商店街の方々と話す中でも結構あったんです。みやじまぐちそぞろあるきというイベントは先行してあったんですが、それとは別にマルシェもしたいね、っていう話になったときに、お声がけいただいて今も一緒にお手伝いさせていただいている感じですね。

ーでは、最初はイラストレーターとしての参加ではなかったんですね。

そうですそうです。イベントの仕事をするようになって、他のイベントでも声をかけてもらえるようになったりして。そこで本好きの友人と一緒に始めたユニット「あいだproject」として夜のはつかいち市民図書館や宮島島内の一棟貸しの宿をお借りして、書店店主をお呼びしたトークイベントなどを開催しました。

ーその他にも尾道や宮浜温泉でもイベントされていますね。

尾道では「本とおのみち」というブックイベントがあり、あいだprojectとして企画・運営のお手伝いをしました。書店店主や編集者のトークショーに書店数20店を超えるブックマルシェと、かなり規模の大きいものでした。フード出店も少しありましたが、ほぼ本しか売ってないんですよね。なかなか広島では珍しかったと思います。
あとは宮浜温泉で、「海を見ながら本を読む」というタイトルで小っちゃいブックマルシェも実施しました。この時は本屋さんだけを呼んで、本しか売らないマルシェをやったんです。
ちょうど2020年とかコロナのタイミングで、イベントが出来なくなり書店も営業できずに困っていた時期でした。どうにかできないか考えて、小さく何店舗か呼んで宮浜温泉に協力いただいて3回ほど実施することが出来たんです。本のみの販売にもかかわらず、150人くらいの参加があったのは嬉しかったですね。

ー場所が面白いですね。宮浜温泉ありきでスタートされたんですか?

場所がありきで考えていましたね。どうしてもお金がないので、無料で貸していただけるところから、友人との話の中で宮浜温泉が候補に浮かんできたのが経緯だったと思います。

ー活動の幅が広くて、驚くばかりです。今後の思いを聞かせてください。

ブックマルシェとかだと場所を選ばないので、例えば電車とかもいいと思います。本と電車は相性がいいんじゃないでしょうか
みやじまぐちそぞろあるきマルシェに関しては、このマルシェを目的として来てほしいな、って思っています。宮島口が通過点ではなく、これありきで宮島口に来ていただければ嬉しいです


石川裕利さん

二人目のゲストは石川 裕利さん。
前職の在籍時に、自身が代表を務めるHIROSHIMA FACTORYを立ち上げられ、現在は宮島口にGelateria & Factory Loopをオープンさせるなど、精力的に活動されています。

ーどんな経緯でコメづくりをスタートされたんですか?

米作りを始めたのはちょうど東日本大震災が発生した2011年でした。
三次にいる友人から田んぼが空いたけコメをつくってみるか?といった話を交わしたことがきっかけでしたね。広さで言うと二反、コメの量で800kgくらいは収穫できたんじゃないかな。
始めた当初は地域の人と馴染めずいたんですが、数年経つと作業の途中に色々と差し入れをいただくようになったんですよ。夏の暑いときはジュースとか、スイカとか。ある時はイノシシの肉ももらったりしましたね。
とは言ってもコメをつくるのも毎年20万円くらいかかるし、ポケットマネーで続けるのも限界があるなと感じていました。なにか出口が欲しいと考えて、パッケージ化して販売したり、コンクールに出してみたりしていました。

ーコメづくりの他には、どんなことをされているんですか?

ブルーベリーの栽培は、友人の作業を手伝うことから始まったんです。
ちょうど2019年とかコロナの前から始めたのかな。この計画の前からワインつくりたいというノリというか構想はあったんですよ。それで山梨に視察を兼ねて勉強にいったりもしました。今年の3月には、三次から補助金をもらって実際にブドウを植えたりもしました。
知識も経験も何もない中で、ご縁のある方がお手伝いしてくれたので非常にありがたかったですね。それ以外は勢いで始めてます。笑

ーつくるだけではなく、その先もいろいろと取り組みされていますね。

当たり前ですけどいろんな農家さんが、いろんな農作物をつくっているんですね。そこで農家さんに直接話を聞きに行ったりして、そこで規格外のネギが2t近くあることを教えていただいたりしました。そうした美味しいものを分けてもらおうと思って、大人の社会見学をはじめました。あとは湯来町の畑をだれも使っていないということで、ノリでサツマイモをつくることになりました。
こういったものの「何かしらの出口がいるじゃん」って思っていました。そこで軽トラックの1台をつかって、ファーマーズマーケットとして毎月1回野菜を売っているんです。
コメづくりと一緒で続けるうちに、「今度いつくるん?」、「あれ美味しかった!」とのお声をいただくようになりました。色んなものの出口を探したかったというのが本音ですね。

ーそれで現在の取り組みにつながるんですね。

ここまでやると、「実際のところ何やってんの?」っていう疑問が浮かんでくると思うんです。その疑問の答えを見える化したのが、「Gelateria & Factory Loop」です。
これまでの取り組みの出口として、行きつく先がジェラート屋さんであり、宮島口でお店をオープンさせることになったんです。
広島ファクトリーとして、今後も何かやりたいですし野望は持っています。スタッフそれぞれが多彩な才能を持ちながら、いろんな協力を仰ぎながら進めていきたいですね。まだ0.5歩くらいしか進んでないですけど。笑

宮島線についてヒトコト

最後にお二人から宮島線についてヒトコト。
スノウエセイコさんからは「今も昔も当たり前にあるもの」
石川裕利さんからは「時間を愉しむ、路線になりたい!」というヒトコトをいただきました!

ヒト・コト・トークは、宮島線の沿線で場所を変えながら毎月開催していく予定です。
次回は2023年1月24日(火)、会場は無印良品 広島アルパークです!
詳しくは、コチラをご覧ください!

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