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2023.7.25 ヒト・コト・トーク#10@広電宮島口駅 駅前広場

宮島線の沿線で活躍する方々をゲストにお招きするトークイベント「ヒト・コト・トーク」。
前回は、5day’s marketのオーナー井上康子さんと、piece of cake!代表の蒲生美彩さんにお話いただきました。(第9回レポートはコチラ
10回目(2023年7月25日)となる今回は、autas+代表の岩本聖子さんと、はつかいちこども食堂TOMO代表の小田恵子さんをゲストにお招きして開催しました。
 
今回の会場は広電宮島口駅の駅前広場。ヒト・コト・トークが始まる数時間前にオープンしたばかりの広場が初めてお披露目されました。


-ゲスト紹介-

岩本 聖子 さん
2017年12⽉ハーバリウムの資格取得から教室運営やイベント主催をしながら、カルチャー教室や介護施設、お寺でのワークショップを主催。また佐伯区五⽇市南⼝活性委員会の代表も務める。五⽇市駅南⼝から湯来⽅⾯のつながり創出を⽬的に活動中。

小田 恵子 さん
⼦どもからお年寄りまで、どんな⽅でも気軽に⽴ち寄り繋がれる場を⽬指し、2020年8⽉に友⼈たちとともに「はつかいちこども⾷堂TOMO」を⽴ち上げる。

―まずはお二人の自己紹介をお願いします。

(岩本)autas+代表の岩本聖子です。よろしくお願いします。

(小田)はつかいちこども食堂TOMO代表の小田恵子です。よろしくお願いいたします。

―では、小田さんから、いま取り組んでいることについて教えてください。

(小田)廿日市中央市民センターでこども食堂を開いています。「こども食堂」という名前は子どもだけが来る場所という意味ではなく、子どもだけでも来ることができる場所という意味を込めて名付けられたものです。お年寄りから子どもまで誰でも気軽にふらっと来ていただける場所を目指して、開催しています。

―実際に先日伺った際にも、小学生が2人で来て宿題をしている様子が見られましたね。こども食堂はいつから開催しているのですか?

(小田)2020年の8月からで、ちょうど3年になります。みんなで食べる場を作りたかったのですが、コロナ禍で始めたこともあり、最初の2年間はお弁当を持って帰ってもらう活動をしていました。お弁当を渡すだけでは自分たちのやりたいことではないなと思っていたのですが、月2回顔を合わせてつながることが大事と考え、お弁当の配布を継続し、コロナが落ち着いた頃に、会食に切り替えました。みんなで食べられるようになったのは、割と最近の話です。

―「こども食堂」は、毎月第一第三木曜日の17時から19時で実施されているとのことですが、準備にはどのくらいの時間がかかりますか?

(小田)活動メンバーには当日の14時から集まっていただいて、17時には提供できるように作っています。事前に予約を頂いている人数より多めに用意して、対応できるようにしています。毎回約70人ほどの方が来られますね。

―参加費などはどういう形式になってるんですか?

(小田)大人は300円いただいています。高校生までの子どもは無料です。おかわりもできます。ぜひ沢山食べてもらいたいですね。

―ご飯の献立や作ることのすべてを小田さんやまわりのメンバーでされてるのですか?役割分担があったりですか?

(小田)私たちで献立を考え、食材を頂いたり買い出しに行き、準備をしています。食材は、購入する物もありますが、支援してくださるスーパーの方や農家さんから頂くこともありますよ。なるべく私も作るようにしたいのですが、来客対応をしたり、子どもたちとコミュニケーションを取るなどしています。一緒に活動しているのはほぼママ友です。こども食堂を始めてからの広報活動を通して、お手伝いしたいと言って来てくださった方、中には大学生の方もいらっしゃいます。立ち上げた当初から大きく人数は変わっていないのですが10名ほどのメンバーで、その日の献立によって調理しやすいように班を分けて料理しています。

―七夕の時期にはお好み焼きの上に気持ちの星形のチーズが乗っていたりなど、季節感も感じられるメニューを、他の誰かと一緒に食べられるというのはとても素敵ですよね。こども食堂をはじめたきっかけや経緯について、教えてください。

(小田)テレビでこども食堂を見て、自分もやってみたいと思ったことがきっかけです。まさか本当にやることになるとは思わなかったですが、長い間、周りの人へやりたい、やりたいと話していたんです。現実に出来るかという不安もあったのですが、色んな後押しが重なって、今がありますね。

―小田さん自身は料理は好きだったのでしょうか。

(小田)うーん、料理は嫌いではない、好きですね。献立は野菜がほとんどなので、子どもはあんまり喜んでいないかもしれないです(笑)たまに、作る私たちも見たこともない野菜をいただいたりすることがあります。それをどうやって調理するのか、農家さんなどから教えていただくことが私自身すごく楽しくて、そういったものを子どもたちにも食べる経験をしてもらいたいです。野菜の多い献立ですが、そういう体験ができるところがむしろ良いなと思っています。ここに来てから野菜を食べるようになったというお子さんもいて、お母さんも喜んでくれているんです。

―ありがとうございます。続いて、岩本さんのいま取り組んでいることについて教えてください。

(岩本)五日市駅南口を出て30秒ほどの距離にあるビルの5階でハーバリウムやリボン、フラワー雑貨のワークショップや教室、イベントを主催しています。

―どのようなイベントを開催しているのでしょうか?

(岩本)普段はお花や一般的な物販のイベントですが、最近は夏休みなので子どもの宿題応援といったイベントも実施しています。今年の1月には屋内で、犬や猫などのいろいろな動物の飼い主同士の交流を図るペットイベントを実施しました。駐車場も満員になるくらいたくさんの方に来ていただくことができて、開催してよかったなと思いました。イベントをするときには、お客様も出店者も楽しむということを心がけています。「岩本さんのとこのイベントに出たつながりで違うイベントに出たよ」とか、「商品を委託できるようになったよ」とか、出店者さんの嬉しい報告を聞いたりすることは、これからも続けていきたいなというモチベーションにもなります。ちなみに次回は9月を予定しています。

―ハーバリウムの講師もされており、たくさんの資格を保有されていますよね、どのようなきっかけで資格を取り始めたのでしょうか?

(岩本)5年前くらい前にネットでハーバリウムに出会ったのがきっかけです。はじめは気軽にやってみようという気持ちで、LECTで開催していたワークショップに参加しました。でも、初めての私には正直難しかったと家族に話したら、認定資格があるみたいだよ、と資格取得を後押ししてもらいました。取得後は、ハーバリウムの良さや楽しさを知り、子どもからお年寄りまで、たくさんの人に伝えたいと思って活動しています。

―岩本さんは、今の活動のきっかけは何でしたか?

(岩本)教室の運営やイベントの主催など、活動は6年前からスタートしています。五日市駅南口のビルに30年以上勤めていて、五日市駅南口をもっと楽しく出来たらいいなという思いです。
高校生の頃までは高須駅の近くに住んでいましたし、祖母の家の最寄り駅が山陽女学園前駅だったこともあり、宮島線沿線が生活圏内でした。小さいときは電車賃をポケットに入れて、一人で祖母の家まで電車に乗って行くことがわくわくしたし、楽しかったです。従兄弟たちと楽々園の遊園地にも行ったりしていましたよ。楽々園には遊園地があって、プールも、ショッピングセンターもありました。当時には画期的なレコード店があり、年上の従兄弟たちが連れて行ってくれた思い出があります。本当に楽しかったです。
五日市駅もすごい古かったんですよ。今でこそJRと広電は近いですが、昔は位置が離れていて、ハス畑が沿線上に広がっていたことを覚えています。

―岩本さんが代表を務める「autas+」(アウタス)ですが、名前の由来について教えてください。

(岩本)コツコツ活動を続けていくにも、出会いとかご縁がないとつながっていかないので、出会いをプラスしていくという意味で、「autas+」にしています。

―名前つながりで、こども食堂の「TOMO」とはどういった意味があるんでしょうか。

(小田)廿日市市民センターは廿日市小学校区にあるんですよ。小学校の校訓に、「ともに〇〇」といった文があったので、みんなで一緒にという意味を込めてこの名前にしました。

―ポスターもかわいいですよね。これも小田さんが作られたのでしょうか?

(小田)私の旦那が作っていて、イラストも描いています。猫はうちの買っている猫がモチーフになっています。しっぽの先が白いのがうちの猫なんです。色んな人に来てもらいたいという思いがあるので、子どもからおじいちゃんまで描かれています。

―お二人の活動のモチベーションを教えてください。

(小田)こども食堂は誰かの居場所かもしれないですが、私たちの居場所でもあります。こども食堂をやっている時間が楽しいし、雰囲気が好きです。誰かに会って話すことが楽しく、モチベーションに繋がっていると感じています。
 
(岩本)イベントに来ていただいた方はもちろん、出店者さんの楽しそうな姿を見ることですかね。また、私自身、神楽が好きなんです。湯来のほうは神楽が盛んで、私の活動を通して、五日市から湯来までを繋げられたら、という思いがモチベーションです。

―お二人の活動において苦労した点はありますか?

(岩本)これまで、10回以上イベントを開催していますが、関係者のかたと意思の疎通ができていなかったなと感じたことや、心が折れそうな場面もあります。それでもお客さんや出店者さんの笑顔だったり、うれしいコメントをいただくと次も頑張ろうと思えます。
 
(小田)地域との方との関わりで難しさを感じることもありますね。でも、やりたいと思って始めたことなので、私がこども食堂をやっていきたいので、皆さんとのコミュニケーションを取りながら協力したり、してもらったりの関係性をつくっています。

―お二人のこれからについて教えてください。

(小田)これといった目標は明確にはないんですが、細々とでも続けていきたいです。地域の方に知ってもらいながら、あそこにはTOMOがあると思ってもらえたらいいですね。
 
(岩本)出会いやご縁を大切にしながら、活動を続けていきたいです。小さなお子さんやおじいちゃんおばあちゃんまで、あそこに行けば楽しめるよ、というような居場所作り、コミュニティづくりを担っていきたいです。

最後に、お二人から宮島線についてヒトコトください。

(岩本)「青春の思い出」
おばあちゃんのところに行く、従兄弟と会う、楽々園に行く、子どものとき一人で電車にのっている時は、怖かったりドキドキもしましたが、すこし大人になったよう気がしました。そうした経験が重なっているので、私にとっては青春の思い出ですかね。
 
(小田)「いつも かわらず すぐ ちかくにあるもの」
乗ろうと思ったときにすぐ乗ることができるので、その身近さが広電らしいところですかね。

―岩本さん、小田さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
ヒト・コト・トークは、宮島線の沿線で場所を変えながら毎月開催していく予定です。
次回は2023年8月22日(火)、会場は広電宮島口@宮島口の駅前広場です!
詳しくは、コチラをご覧ください!


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