蓼科合宿2004_050

箱根駅伝に出るために必要な条件の話「ヒト」〜大学生②〜

箱根駅伝に出るために必要な条件ってなんでしょう。。。

これは結構いろんな人がいろんなところで言っていることと同じなのですが、やはり「ヒト・モノ・カネ」です。前回は青春くさい青々としたお話をしていたのに、急に現実的な話になってしまいました。ただ。若者の熱い想いだけで箱根駅伝は走れない時代に間違いなくなっていて、そこには各大学の条件いろんな思惑が混ざっています。

お正月の家族が揃う時期に、大学の名前が全国放送で流れるとなると、とてつもない広告になるのは間違いありません。各大学が箱根駅伝を目指して強化するにはオトナの事情があるのは当然ですが、そんなオトナの事情に真っ向から立ち向かっていたのが、成瀬さんでした。

前述した「ヒト・モノ・カネ」に関して、筑波大学はどれも足りていませんでした。まず、国立大学という性格上選手をゴッソリ推薦入試で入れるなんてことはできません。推薦入試制度もあるにはありましたが、当時の長距離パートには推薦入試で入ってくる学生はいなくて、とても20kmをしっかり走れる学生を10人も用意できるようなチームではありませんでした。

カネに関しても同じですね。部活をしていればバイトなんてできないですし、ボロボロのシューズを履きつぶしていても買い替えられない状況。合宿費の補助とか遠征費の補助なんて夢のまた夢の話。とにかく貧乏学生でした。

箱根駅伝サクセスストーリーを夢見て、学生のチャレンジが始まったわけですが、もちろん無計画ではありませんでした。いや、無計画どころか壮大な計画が着々と進んでいて、その中心で動いていたのが成瀬さんでした。

まず「ヒト」

大学の推薦入試システムを変えることはできないので、チーム内に「人事部」を作って全国の進学校にひたすら手紙を送りまくっていました。自力で入学できる学生に筑波大学の長距離チームがやろうとしている挑戦を知ってもらい、それによって受験してもらうという作戦でした。

力技でしたが、僕はこれによって見事に釣り上げられましたw
そして、実際に受験してくれた人は相当数いたみたいです。僕が把握しているだけでも、もしコイツとコイツが合格してたら、ホントに箱根駅伝にでられてたんじゃないかと思います。突き返されることをものともせず、熱い想いを書き綴った手紙は読まれずに捨てられちゃったものもきっとあったでしょう。それでも、こうして出し続けることに意味があると信じて行動し続けた成瀬さん。今も昔も全然変わってなーい(笑)


長くなりそうなので続くぅ!!


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