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保育園に行ったことのない子供達へ〜いいんだよ。そのままで。〜

212万人。


これは、2017年における保育園利用児童の数です。

10年以上、200万人を超える児童数です。

対して、「幼稚園」の利用児童数は127万人です。


核家族化の進行・共働き世帯の増加に伴って、
お母さんがパート・アルバイトで働いている間に、お子さんを預けたい、との需要が増えたためと考えられます。

僕らが知っている、従来の幼稚園では14時から15時ぐらいに終業となってしまうため、それ以降の時間に母親が対応できません。

お迎えに行かないといけなくなってしまいます。

そのため、夜まで対応が可能な保育所の需要が増加してきています。

2015年の新制度施行に伴って、多様なこども園などが制度化される形となり、”保育所機能を持つ幼稚園型”や、”幼稚園機能を持つ保育所型”、”幼稚園と保育所の双方施設を有する幼保連携型の認定こども園”が登場しました。

このように幅広い需要に応える動きが広まっているものの、
数でいうとまだまだ少なく、
「子供の行く場所」と言えば、
「保育園」「幼稚園」という動きはまだまだ多いです。 


不安だった幼少期


前段はここまでにして、

こんな風に、ネットや政府資料を数分眺めただけでも、情報はたくさん上がってきます。


調べようと思ったきっかけは、別に対したことではなく、
うちのママさんスタッフと、お子さんについて話したことでした。


先日、時短勤務のママさんスタッフが、お子さんを連れて出勤しました。

以前から、「この日、子供を連れてきてもいいですか?」
と相談を受けていました。

その子について少し書くと、
【女の子/小学校二年生/おとなしめ】
な感じの子です。



「うちの子、”きっず”が苦手で、行きたくないと・・苦笑」

みたいな話をされていました。

”きっず”とは、学童保育みたいなやつらしく、放課後や長期休みの際に、お母さんやお父さんお仕事をされていて、自宅に居られないお子さんのための制度です

その時は、「僕の頃もそんなような制度あったな〜」と思う程度でした。

というのも、僕も”きっず”が苦手で、半年くらいで辞めてしまったのです。

そう伝えると、

「うちの子もそんな感じなんですよ〜」
「でも、三宅さんみたいな人もいるから、少し安心しました。」

ー保育園から来た子が多いと、肩身が狭い感じがするんですよね・・・。

「なんかね、うちの子も、幼稚園じゃないですか。それもあると思うんですよね。」


おそらく僕らの時よりも幼稚園人口は減っています。

特に都内だと、保育園数>幼稚園数の開きが大きく、
周りの子たちがほとんど保育園卒園生、なんてのも珍しくありません。


自分はそれをすごく感じていました。

幼稚園の二年間は、少人数で、近所の子も多く、のんびり過ごしていました。


それが小学校に入ると一変します。

「保育園」の卒園生が大量に入ってきます。

僕たち、幼稚園生は、二年間だけ・半年だけののんびりした空間で、
歌ったり、遊んだりして過ごしていましたが、

保育園では、
早い子供だと1歳から通い、普段から一日中を大勢と過ごす。
僕たちには、とても「大人びて」見えました。

「空気が読める」イメージ。

みんなと上手くやっていけるバランス感覚が優れているなあ。
と感じていました。


その感覚は、結構大きくなるまで残っていました。
もしかしたら今でもあるかもw


ー学校終わったら、すぐ帰りたい。春休みや夏休みは、なるべく家族といたい。って思ってるかも。

「まさにそうなんですよね〜!」
「大丈夫かなあ〜って思いますよ。」


ただ受け止めるだけ


ふと、僕の母親のことが浮かびました。


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20年前。

「俺、きっず、辞めたい。めんどくさい。」

僕は、母親にこう言ったように覚えています。

「俺」っていう一人称も、確か小学校に入ってから”覚えた”ものでした。

『ふーん、そっか、じゃあやめる?』


そんな淡白なやりとりだったように覚えています。

その時は気にも止めませんでした。


それから、20年間、いつだってそうです。

「◯◯がしたい!」
『じゃあやるか』

「やめたい」
『じゃあやめるか』

節目節目では、一緒に悩むものの、自分で「決断」したことについては、
あまりに淡白が反応ばかりでした。


離れた高校に行くときも、
自宅を出て関西の大学に行くときも、
地元に帰らず東京で就職するときも、
結婚するときも、

僕が「決めたこと」は、なんの反論もなく、表情も変えず、

そんな母親でした。


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当時の母親と会ってみた


でも、

うちのママさんスタッフと話しているとき、

母親の顔と重なって見えました。




もしかしたら、

僕の母親も、こう思っていたのかもしれない。


子供の頃の僕にとって、母親は、「すごい人」でした。

多分、単に年が自分より上だから、
僕のことを心配そうに見たことがない(ように見えていた)から、

でも、当時子供の僕にはそう見えていたけど、
実際は違ったかもしれないですね。

僕が小学校一年生の時、母親の年齢は31歳。

今の僕とそんなに変わらないです。


当時の母親と同じ年齢になって、
そして、同じような境遇のスタッフさんと話して、


「過去」が変わったように思いました。

過去の記憶が「拡大」されたような感覚です。



当時の僕と会ってみた


出勤当日、お母さんに連れられて、恥ずかしそうに、1人の女の子がやってきました。

「おー!◯◯ちゃん!おはよー!」


パソコンで作業する横で、漢字ドリルをやるのが空きたのか、
少しつまらなそうにしていました。

「トムとジェリー観る?」

「うん」


僕が子供の時好きだったアニメを観る少女の姿は、

まるで当時の自分を観ているようでした。





「孤独だろ?」

「不安だろ?」

「みんなと違うだろ?」



「でも、大丈夫、ニコニコ笑ってるお母さんのそばで、好きなように生きてください。」


「大丈夫!」


「いいんだよ。」

「そのままで。」







今日はここまで!!!







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