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誰かのために"休憩"する

働き方改革、ノー残業デー、高プロ・・・

昨今様々な【仕事の変化】が聞かれます。
一昔前みたいなサービス残業とか、長時間労働はかなり批判的に見られています。

今回は「休憩」について考えていこうかと思います。

「自分の時間」を作って欲しい

当たり前なのですが、チームのみんなにはしっかりと休憩を取って欲しいし、取ってもらっています。
当然だし、法律でも定められています。

しかし、守られていないケースも良く聞きます。
世の中にブラック企業と呼ばれる企業もありますが、こと介護業界は特に多いのではないかと思います。

交流会などでお話する方でも、面接に来られる方でも、この業界はあまりに「ルール違反」が多過ぎます。
去年、あるデイサービスの経営者の方とお話しした時も、
「ウチは休憩取れないようになってるからね〜。しょうがないけど、皆んな理解してくれていて我慢というか、まあしてくれてるよ。ご飯は送迎の合間とかちょっとフロアが静かな時にパパって食べてるみたいよ」

本当に開いた口が塞がりません。

そのデイサービスさん、現在人材不足と経営難で大変に困った状況になっているそうです。

自分の身近にもそんな会社や施設はたくさんあります。
労働基準法などのルールをきちんと遵守している介護関連の会社は、全体の10パーセントもあれば良い方です。

だからこそ、「フラットで働きやすい」チームを目指す僕たちは、きちんと考えたいし、アクションしてきました。

休憩の時間は確実に取って欲しいし、休憩時間は「自分の時間」として大切にしてもらえるようにしています。
小さい施設だから出来ることは限られるけど、限られる全部、100パーセントは提供していると思います。

仕事が楽しすぎる

皆んなに休憩をきちんと取って欲しいと言う一方で、僕は最近あまり休憩を取っていません。
別にブラックとかではなく、仕事が楽しすぎて、おにぎり片手にパソコンをカタカタやっていたり、スマホをポチポチしたりしています。

無理やり仕事をしている感じも全くなく、遊んでいる感じです。
仕事や休憩と切り分けている訳ではなく、自然体としています。

「休憩」は自分のためではない

先日、いつものようにおにぎりを食べながら仕事をしていると、あるスタッフさんが、「三宅さん、ちゃんと休憩取ってる?なんかずーとそこ(パソコンの前)に座ってるけど・・・。まあ、あの、運転もあるしね。1人じゃないし。」

正直言われた時は、真意に気づけていませんでした。

でも考えてみると、そう言われるのも無理はありません。
休憩も取らずずーっと仕事しているし、現場では運転の仕事もあります。
周りの皆んなは当事者(僕)の身体の中身や頭の中を覗けるわけではありません。
もしかしたらしんどいんじゃないだろうか。もしかしたら休まっていないんじゃないだろか。

休憩は、もちろん前提として「ルールを守る」ということを守らなければいけません。その上で、「自分以外の人間のため」にあるということも認識する必要があります。

自分と皆んなのために

休憩の定義づけをする時に、特にメンバーに伝える時に、「あなたの身体を休めるため」だけではない理由や要素もあるんだよ、と伝えようと思います。
多分それは「当然」だと思われるかもしれませんが、
当然だと”思っている”ことと、当然だと”行動している”ことは全く違います。

休憩は、「休んでいるから、安心して仕事を任せられるな」と、仲間の信頼を担保する役割もあります。
信じ合えている仲間だからこそ、行動で信頼を担保してあげることで、心にモヤモヤを抱えず仕事をしていけるのではないかと思います。


<終わり>

シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。