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貢献と葛藤。〜面接に来て下さったが、条件が合わず、でもわざわざ来て下さって申し訳ないので、知り合いの会社さんにご紹介してみた件〜

先月末まで、ゴリゴリに採用活動を進めていました。

"人材の確保をしなければ、事業の継続はありえない"
"でも、採用のハードル(エントリーマネジメント)は下げたくない"

さまざまな葛藤や矛盾を抱えたながら、走ってきました。

その模様はこちらから!
なんと、週一時短のママさんスタッフが面接をしてます!!



結果はどうだったかというと、

【2名の入社決定!!】

となりました!

採用活動完了!!ではありませんが、
諸々の大きな問題は解決されてきています。

今日は、その採用活動の過程の中でのエピソードを1つ書きたいと思います。


人材紹介会社から突然の電話


業務後、タリーズに籠り、作業をしていた時のこと。

採用活動もひとつのゴールが見えてきて、
あと一息だなぁ。と感じながらパソコンをカタカタしていました。

スマホ『ブー、ブー、ブー』

"0120"フリーダイヤルからはじまる、身に覚えのない番号。

ーはい、三宅の携帯でございます。

"お世話になっております!こちら、○○キャリア(たぶんこんな名前だった)の△△と申します!
この度は、ファックスのご返信ありがとうございました!"

あ、人材紹介会社さんか。

採用担当の方なら想像して頂きやすいと思いますが、
まだまだファックスが主流である業界においては、人材紹介の提案資料がファックスで届くことも珍しくありません。

こんな感じです。

見積もりだけでなく、具体的に対象となる求職者様のスペックが記載されている場合も多く、お!を目を惹かれるものも多いです。


藁にもすがる想い


採用活動を特に大きくする必要もない時は、正直言って"燃えるごみ"になってしまいます。

ただ、採用活動をしている時は、
条件から大きく外れている場合を除いて、
ひたすら返信しまくります。

この時、電話をくださった人材紹介会社さんも、おそらく数日間の間に返信を送らせて頂いた業者さん(だと思います)。


ーあ、お世話になっております。ご連絡ありがとうございます。

”今回ご紹介の方について、ご本人様もかなり興味をお持ちで、ぜひご紹介させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。”


この時、入社決定とはいかないまでも、内定候補と呼べる方が2名いらっしゃいました。

ただ、入社決定ではないので、採用活動自体を閉じるわけにもいかず、
すぐに返事をしました。


そのかたの条件を伺うと、

・20代女性
・ママさん
・時短希望

そんな感じでした。


条件だけを見ると、うちにぴったりなので、採用を進めることにしました。


面接予定日は、10日後。
人材紹介会社さんから実際に面接につながるケースは少なく、
ワクワクしていました。


しかし、その後、10日間の間で内定を2名に出してしまったのです。。。


ああ、どうしようか。

貴重なお時間を割いて来てくださるのだから、お断りしようか。


とても悩みました。

めちゃくちゃ悩みました。


決断の結果は、

『会う』

でした。

採用に至らない可能性は大きかったです。

ただ、採用活動を妥協したくない、という想いがありました。

内定を出させていただいているお2人も、正式に決定には至っていないタイミングで、

"まあ、大丈夫だろう"

と安心したくなかったです。


一緒に働きたい・・けど・・


当日、

予定の時間に、求職者の方にいらして頂きました。


明るく、元気に話してくださる様子に、

「いい方だなあ〜」と思いましたが、

細かい条件が合わないことがわかり、
苦々しいというか、悔しいというか・・・。

ご本人も、残念そうにされていて、

「どうしますかね〜」
と、2人で真剣に話していました。


そこで、

「すごくいい方だなあと思っていて、でも、残念だけどウチとは”条件面”でどうしても難しいので、よければ、僕の仲良しの施設や会社を紹介させてもらえませんか?もちろん、人材紹介会社さんにはきちんと言ってくださいね。」

と提案してみました。

ご本人はとても嬉しそうにされていて、
僕はすぐに知り合い数名に声をかけました。

三人ほどからご連絡をいただいたので、
すぐにご本人に伝えました。


ここからは、もう僕の役割ではないので、
ご本人さんと先方さんにお任せし、身を引きました。


全て細かくやりとりを書いたわけではないですが、
こんな感じの面接で終了しました。


自分でも、この対応が「正しかった」のかは、わかりません。

先方さんや、人材紹介会社さんにご迷惑がかかる可能性もあるし、
自分の会社に迷惑をかける可能性だってあります。


色々と考えを巡らせましたが、
「条件さえあっていれば、絶対に採用したかった!」
「でも、幸せに働いてほしいから、少しでも力になりたい!」

というエネルギーがふつふつと湧き上がってしまって、
行動せずにはいられませんでした。



その後、ご本人さんがどうなったのかわかりません。

「先方さん全てに連絡しました!」という連絡を1週間ほど前に受けてから、連絡はありません。


感謝。


今回、もちろん、ご縁をいただいたのは、「人材紹介会社さん」のおかげであるのは、前提として、

感じたことは、

「世の中って難しいなあ」

と、まるで新入社員のように感じました。


条件があっていれば。
会社としてのしがらみがなければ。
人材紹介会社さんに、どうすれば筋が取るのか。


でも、こんな悩みも感想も、

自分の会社にいて、
採用をやらせてもらって、
人材紹介会社さんに出会わなければ、

全て怒らなかったことです。


「この人と一緒に働きたいな!」

とも思わなかったでしょう。






誰もいなくなった施設の中で、

コーヒーメーカーに残った、

一人前にも満たない、

冷めたコーヒーを飲みながら、


「ありがたいなあ」

と思いました。






今日はここまで!!!







ライフワーク「スマホ教室」!!


チームビルディング!!


シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。