人間を感じる。
この間、久しぶりに現場のデイサービスで「入浴介助」をやりました。
本当に久しぶりで、シフトや当日の利用者さんの状況など、条件が重なり、僕が担当することになりました。
(まあ、現場の”はっしー”から、「お願いします!」って言われて、「いいよー」って言っただけなんですが。)
(はっしー最高)
入浴業務からしばらく離れていて、久しぶりにやってみると、感じることも多かったので、書いていこうと思います。
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入浴介助
”そもそも入浴介助ってなんぞや???”
とお思いの方もいらっしゃると思うので、簡単に説明だけします。
①お風呂の必要性と危険性
まあ、その名の通り、「お風呂」の「介護」のことです。
何をするかというと、利用者さんそれぞれの身体の状態や疾患によってもかなり異なるのですが、
うちのデイサービスでは、「一般浴」というものを実施しています。
内装は、
こんな感じです。
機械で身体を持ち上げたり、寝たまま入れるような装置も多くの施設で存在していますが、ウチでは導入していません。
それは、在宅介護の目的が【自立支援】だという部分が大いに関係しています。
自立支援といっても広義では様々な解釈が存在しています。
難病で寝たきり、病状回復の見込みが極めて低い方を"一人暮らしできる状態"にまで回復させるのは、もしかすると難しいかもしれません。やりたいけど。
ウチを利用される方の多くは、
・家族やヘルパーさんなどの助けを借りながら充実した生活を送りたい。
・出来れば自立した(自活した)生活に戻りたい。
の2つのパターンに大別されます。
それぞれの疾患・既往によって細かく異なる部分はありますが、
このような感じです。
そんな方々の生活の中で、
『できれば毎日やりたいけど、命の危険がある』のが、お風呂です。
お風呂の危険というと、僕たち世代には少し想像しにくいかもしれません。
具体的には、
・温度変化による身体の変化、ヒートショックなど
・転倒などによる骨折など、
若者ほど身体が丈夫ではなく、咄嗟の動きも鈍いため、このような危険をはらんでいます。
②入浴介助って何をやるの??
上記の写真のように、うちは寝たきりの方や、手すりを持って立つことができない方の利用はできません。
逆に言えば、「手すりを持って立つ」ことができればどんな方でも利用できます。
うちのデイサービスの入浴介助は大きく2つのキーワードがあります。
・見守り
・リハビリ的側面
・見守り
「いつも通り楽しく、気持ちよくお風呂に入ってもらう」ことを維持しながら、危険の多い動作や1つ1つの動作についてお声かけをしながら、お手伝いします。
・リハビリ的側面
特に身体の動きを大きく助ける機会を置かず、30分間利用していただくので、ご利用者さん本人は、かなり体力を使います。
入浴をしつつ、自分でしっかり身体を動かす。
介護職はついつい過剰に介護をしがちですが、うちのデイサービスでは、パートさんが中心となり、「自立」を相当意識した介助・見守りになっています。
そんな「入浴介助」ですが、最近僕が担当することは少なくなってきました。
現場のスタッフさんが急用でお休みしたり、シフト調整が上手くいかなかったときのみ入るといった形です。
調整してくれている皆んなには、本当に感謝しないといけないですね。
現場に入らない分、しっかり未来を作るような仕事に集中できています。
そんな僕は、今回数ヶ月ぶりの入浴介助に入りました。
シフト調整により、どうしても人員が足りず、でしたが、久しぶりの入浴介助は前日からかなり楽しみにしていました。
担当するのは、どの利用者さんなのか、どんな話をしようか。
前日にメンバーとも話をしていました。
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迎えた”久しぶりの入浴介助”はどんな1日になったのか。
次回は、目の前の利用者さんが「人間である」「生きている」「命である」ことを感じたことについて書いていきます。
終わり。
シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。