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踏み台にされビリティ

6月も、もう終わりですね。
春に入社された新入社員の皆さんは、もうそろそろ「新しい環境」に慣れてきた頃でしょうか?
会社によっては、研修が終盤になってきていたり、配属が決まってきていたりなど、先輩方にとっても大きく環境が変わっていくタイミングですね。

このnoteでは、「新入社員と先輩たち」にまつわることを書いていきたいと思います。

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理解

今年は、「新入社員」という方々に接する機会が多いです。
自社の新人研修だけでなく、他社様からのご依頼で新人研修をさせていただいたり、交流の機会も多く頂いています。

とある会社様の新人研修の際、内容は割愛しますが、「地域貢献や新規事業」と「自分の目の前にある課題」について話す機会がありました。
業種的に「資格」を重んじる業界だけに”正解のない世界”について、かなり丁寧に説明したと思います。

皆さん、僕の話をあたかも「先生」の話でも聞くかのように、真っ直ぐ向いては、時折メモ帳に目をやり、なにやら書いておられました。

「また、こうなってしまうのか・・・」

少々残念な気持ちになりかけていました。。

研修を通して僕が伝えたいのは、僕自身の実績や想いなどではなく、
受講生の皆さん自身が何に興味を持っていて、課題感を持っていて、情熱を持っているのか、について掘り下げていきたかったんです。

ただ数名、そうではない方もいらっしゃいました。

時折首を傾げながら、眉間にシワを寄せながら、時には納得したように大きく頷いています。

あとで話を聞くと、
「本当に地域活動がやりたいんです!頑張りたいんです!」と言ってくれました。

そのうちのお一人は女性の社員さんで、まだ22歳。
北陸から上京してまだ数ヶ月です。

世の中から見れば、まだまだ「女の子」と言われてもおかしくない年齢です。

それでも、彼女なりに多くの経験をして、想いを持って上京されたことも伺いました。

ここまでしっかり話して、ようやく僕と受講生は「相互理解」ができたんだと思いました。

僕も、現場において新人さんを何人も見てきましたが、
その新人さんが「生き生き」と過ごすためには、お互いの「理解」がとても重要でした。

こと、研修においては、お名前程度は事前情報として頂いていますが、それ以外の情報はほとんど皆無に等しい状態でした。
しかし、それは、受講生の皆さんも同様で、僕の情報どころか、会社の情報もほとんどお持ちになっておられませんでした(”社会人として”とかは一旦置いておきましょう)。

客観的な情報を最低限持って置いて、その上で、その人一人ひとりの内にある「想い」を交換して初めて「理解」できたと言えると思いました。

”先輩”という呪縛

「まあ、俺の若い頃はな・・・!」

言ってないですか?

だって先輩だもん。
だって沢山経験してるもん。
だって年上だもん。

皆さんは、目の間にいる「新入社員」の皆さんと一緒にどうしたいんですか?

自分の小さなプライドを維持するための道具にするんですか?

そうではないはずです。

一緒に仲間として、会社の成長や、人間としての成長、幸せな人生を共にして行くのではないですか?

だとすると、その新入社員さんに、自分と同じことをさせていていいんですか?

「俺は10年こうやってきたんだから、お前も同じことをやれ」

テクノロジーの進歩はもはや予測不能で、国際情勢もいつどうなるかわからない。

そんな状況で、同じことをしていても、一瞬でAIに代替されます。


時間は進んでいるんです。

「俺はアイツより・・・」なんて呪縛からは、なるべく早めに逃げてください。楽になれます。

四つん這いになろう!

じゃあ、具体的にどうするのかというと、とりあえず「四つん這い」になりましょう!
(SとかMとかではなく!)

つまり、自分の経験や知識・知恵、人脈、技術、全てを目の前の新入社員の方に捧げましょう!

踏み台になるってことです。

10年かけて積み上げたものをさっさと渡し、1年くらいでマスターしてもらって、さっさと先に行ってもらいましょう。

「もし、そうなったら、自分の役割がなくなるのでは・・・」
「自分は”負け”てしまうじゃないか!」

まあ、そう思う気持ちはわかるので、これから実験してみようと思います。

その新人研修の中で、特に積極的な方がいらっしゃいました。
僕と考えている方向性も近しいし、
「定期的にコンサル的なことをしてください」と言われたので、してみようと思います。
月一回以上会って、もちろん無料で、というかこちらが奢ります。
計画では、1年くらいで僕を追い抜いてもらうことを決めました。

・チームマネジメントで自社の先輩に追いつく
・地域活動をやりまくり、地域で知らない人はいないくらいになる
・どこかの小さな講演会に登壇する

このくらいはやってもらおうと思います。

その間、僕もひたすら走り、走っては四つん這いになって、踏み台を全うする時間を作ろうと思います。

定期的にnoteにも書こうと思うので、是非読んでください!


<終わり>


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