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#40 BBQに行こう!①:フラット型組織になれるか!?〜デイサービスの挑戦〜

先日、どこかの記事でこんなタイトルを見ました。

【家族のような職場はヤバイ!】

内容はというと、

・職員は量や能力に見合った報酬を求めているし、モチベーションが高められて自分が成長できる環境を求めている
・遅くまで残業している職員や休日出勤している職員、すなわち長時間会社にいる職員を「家族」だと思い込んでいる
・「経営者は頑張っているのだから、従業員も経営者の家族であるかのように頑張らなければいけない」というのは間違った考え方である

もちろんこの手の記事には、「前提」や「とはいえ」みたいな表現が散りばめられており、ハレーションを起こさないように保険がかけられてはいますが、筆者の”怨念”は強く伝わってくる内容になっています。

僕はこの手の主張には賛成しつつも、一方では”とても重要な点”を抜きに考えているように思います。

上記のような主張の多くは、前提として「職場」というものを

・会社のルールが憲法だ
・成長しなければならない
・とにかく上司の言うことが正しい
・個人的なこと(家族、子供、介護)を仕事に持ち込むな

という考え方に強く”正しさ”を持っているという点に欠陥を感じます。

働き方も多様になり、ママが働いている状況はもはや「女性の社会進出」などという時代錯誤的な言葉で片付けられるようなものではなく、「日常の姿」になっています。
少子高齢化の年々進み、家族と仕事を切り分けて考えることの限界もきています。

以前、【お金2.0 ―新しい経済のルールと生き方―(幻冬舎、2017年)】の著者であり、メタップス創業者の「佐藤航陽」さんがこう仰っていました。

”私達の頭の中って、結構物理空間に制約を受けてるじゃないですか”
”2個同時に重なってるって物理的には在りえないじゃないですか”
”でもネット空間って在りえるじゃないですか!”

この話は、既存の通貨と仮想通貨についての話の中のある分脈だったのですが、僕はここに大きなヒントがあるように思いました。

【職場】というものも、従来はそうだったのかもしれません。

家族の人数は多く、5,6人以上の家族であっても、誰か一人(多くの場合”お父さん”)が働いていれば生活できた。
子供の数も多いので、”お母さん”だけでなく、兄弟姉妹が子育てに参加していた。
例えば、”お母さん”のお母さんが介護状態になったとしても、お母さんに4人も5人も兄弟姉妹がいることが当たり前の時代なら、みんなで協力して介護できる。そもそも高齢者が「長生き」できない時代だったし、「健康寿命」も短いので、人生の時間軸の中で「介護」をする時間が短い。

現代は違います。

兄弟姉妹なんか、1人いればいい方、三人兄弟は”多い”くらい。
生活コストも上がるが、賃金は変わらない、高齢者は長生きするので、人生の時間軸の中で「5年〜15年」の介護期間が発生する。
しかし、変わらないのは「1人の人間である」ということです。
生活コストが上がったからといって、妊娠期間が10ヶ月から5ヶ月に短縮されるわけではないし、お母さんが仕事をするようになったからといって、「子育てを今まで通り、でも仕事もバリバリ」できる体力・精神力になったわけでもないです。

でも、現代の社会が暗に求めているのは、そういう”スーパーウーマン”なのかもしれません。
”女性の活動量の増加を求めるが、あくまで「男性用に作られた社会」の中で動いてくれ!”

社会構造に欠陥があるのは、もうお気づきですよね。

今求められているのは、「2個以上のことを同時に考えられる環境」なのです。

職場で自分の子供のことを考えて行動してもいいし、介護しながら仕事のことを考えて行動してもいいのです。
それが家族なんです。

夕飯もそこそこに彼女とメールしたり、部活の後輩とLINEしたり。
【家族】という居場所の中は、実は”家族以外”のものだらけです。
でもそれらが同時に存在していることを許容しているから【家族】なんです。

一年半ほど前。
僕たちのチームは、”ある挑戦”を始めました。

それは、

子育て世代のママさんを雇用する!

それ以前も、お子さんがいらっしゃる方と一緒に働いていたこともありますが、「小さいお子さん」がいるママさんの採用実績はありませんでした。

子育て世代のママさんを雇用することが会社として改めて「なぜ働くのか」の本質を考え直す大きなきっかけになりました。

従来までの「フルタイム(常勤)」勤務は難しく、勤務時間も時短になります。
コミュニケーションに取れるコストが多くなり、面談や業務の合間の会話など「余白」が取りづらくなることは想像に難くありませんでした。

更に、タイミングを同じくして、

4名の新規雇用

も行い、一気に仲間が増えました。
小さなチームで”4名”もの仲間が増えることは、力強く感じる一方で、「マネジメント」の課題が山積している状況でした。
一人一人にスポットライトを当てて個別に課題や悩みを具に拾い上げることは容易ではなく、頭を抱えていました。


そこで実施したのが

【BBQ!】


なぜ・・・BBQ???
という理由ときっかけ、そして様子について書いていきたいと思います!!



<終わり>




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