見出し画像

【東大生直伝】戦略であと30点積み上げる方法

 共通テストは受験生の学力を統一的に測るテストです。全国の受験生がこのテストのために死ぬ気で対策してきます。

 共通テストの点を上げるためにはどうしたら良いのでしょうか。勉強して学力を上げることは言うまでもありません。しかし、共通テストは学力だけで点数が決まる試験ではないのです!これからお伝えする4つのことに気を配るだけで、他の受験生に差をつけることができます。なぜなら、あなたのライバルたちはこれに気づいていないからです。



解く順番の戦略を立てる


 共通テストでは、解く順番は非常に重要です。解く順番によって点数はほぼ確実に変わります。当たり前ですが、「適当に前から解く」ことが最善手である保証はどこにもありません。しかし、世の中にはただ闇雲に前から解いていく受験生が大勢いるのです。

 問題数が多く時間制限が厳しい共通テストは、特に解く順番がものを言います。あらかじめ過去問や予想問題で色々な解き方を試し、本番までに自分の得点を最大化できる解き方を探しましょう。

 私は以下のような解き方の戦略を立てていました。

  • 地理:前から解く(笑)

  • 国語:古文(20分)→漢文(15分)→小説(20分)→論説(20分)

  • リーディング:最初のほうは前から解き、長文問題は後ろから解く

  • リスニング:後述

  • 数1A:場合の数と確率から解く

  • 数2B:数列→ベクトルを先に解く

  • 理科:物理→化学

 同じような小問が延々と並ぶ地理や物理化学などは順番を変える理由がないと思っていたので素直に前から解いていました。

リスニングの下読みを工夫する


 共通テストのリスニングは、途中から一度しか読んでくれません(この点では東大リスニングより難しい)。大事な要素を聞き逃さないためには、問題文や図表にあらかじめ目を通しておくことが大切です。しかし、共通テストリスニングでは下読みの時間は一切ありません。そこで無理やり下読みの時間を捻り出すしかないのです。

 私がお勧めするのは「イラスト問題で先の問題を見る」戦略です。
 1Aは選択肢が英文なので、2回ともしっかり聞いて確実に正解します。1Bと2では、1回目の放送で答えを決めます。イラスト問題は簡単だから一回聞くだけで十分です(たまにあからさまな引っ掛けがありますが、引っ掛けようとしているなと言うのがバレバレなのですぐ分かります)。そして、2回目の放送は聞かずに3の選択肢を下読みするのです。

 共テのリスニングはいつ傾向が変わるか分かりません。早めのタイミングで全てのページを眺められる余裕があると良いでしょう。

 ちなみに、リスニングは個々人が自分の機械でやるので、同時に始めるわけではありません。本来は放送を聞いて、「では、始めます。4ページを開いてください」のような合図があってから冊子を開くべきなのでしょうが、私の時は、事前の説明が流れているときに周りからページをめくる音が聞こえてきました。私もみんなの真似をして問題を開き、放送が読まれる前にかなりした読みを進めることができました。

 また、四人の説明を聞いて誰が正しいかと言う問題では、二人目か三人目が正解だとわかると、みんなが鉛筆をカリカリしてページをめくる気配がはっきりと伝わってきます。みんなもこれを選んだんだなと言う安心感が得られます。

 周りの気配を読むと言うのも、リスニングの重要な要素なのかもしれません。

最後は勘で当てにいく


 見出しを読んで、「勘なんてまぐれだろ」と思った方も多いと思います。ここで私が言いたいことは、わからない問題があるときに、本当に鉛筆転がしで決めるのではなく、当たる確率が最大の選択肢を選ぶ努力をするべきであると言うことです。これは最後の足掻きですが、足掻くか足掻かないかは大きな違いになって点数にはっきりと現れます。

 例えば5択問題で何もわからなかったとき、ただ1/5が当たることを願うのではなく、選択肢を眺めて、その選択肢が2択と3択に分類できるなら、3の方に正解があるだろう、と考えることができます。ここで言う分類とは、同じ表現、文字を含んでいる、同じ性質である、同じ形である、なんとなく似ている、などです。この方法は全ての教科で効果を発揮します。

 出題者は、一発で答えがわかる問題よりも、最後に2択で迷う問題を作ろうとします。あなたがその問題について全くわからなくても、仲間はずれを消していくことによって、もし2択まで減らすことができれば1/5の確率が1/2まで上がることになります。そうなれればあなたは「勝ち」です。

 結局、最後まで諦めずに少しでも得点を上げようとすることが大切なのです。そしてこれは本番いきなりできるようになるものではありません。つまり、練習の段階から過去問などで「わからない問題を勘で当てる練習」をするべきです。


全てに備える


 本番では何が起こるか分かりません。本番で何かあったときにどうするか、できるだけ多くのシミュレーションをするべきです。ピンチに陥ったとき、一回考えたことがあるのとないのでは大違いです。

 私が今パッと思いつくことだと

  • 鉛筆が全部折れたとき

  • 消しゴムを全部落としたとき

  • 受験票を忘れたとき

  • トイレに行きたくなったとき

  • 頭がくらくらしたとき

  • 予定通りに解けていないとき

  • 終わらなそうだと思ったとき

  • ギリギリでマークミスに気づいたとき

  • 緊張で文章が頭に入ってこなくなったとき

  • 周りの席に迷惑な人がいるとき

 こうなったらどうするか、全てに答えを決めておきましょう。これ以外にも起こりうる全てのシチュエーションをシミュレーションすることが理想です。これは勉強して学力を上げることと同じくらい大切な共テ対策だと思っています。

 「備えあれば憂いなし」、憂いなければ怖いものなし!



おわりに


 最後は精神論のようになってしまいましたが、得点を最大化するためには学力を上げるだけではないことがわかっていただけたと思います。一番は学力ですが、学力がほぼ同じ人同士の戦いで勝つのは、学力以外の準備もした人なのです。
 
 長文を読んでいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?