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第4回「みやパル&みやこ大人図鑑」を開催。《 青山 詩乃さん 》が人生史を語る。

12月17日(日)、「みやパル~10代の喋り場~」「みやこ大人図鑑~十人十色な人生史~」をみやっこハウスで開催しました。

「みやパル」とは?

みやっこベースの「みやっこ」と、英語で友達・仲間を意味する「PAL(パル)」を掛け合わせた造語です。みやっこハウスで信頼しあえる新しい仲間と出会い、中高生自身が興味のあるテーマについて語り合うことを目的としています。

今回のテーマは「差別・偏見のない未来」

宮古水産高校3年の福士俊輔さんが探究活動で行っている、「差別・偏見のない未来」を作るための活動・企画について発表してもらいました。

互いの個性を認めあえる社会を作っていくためには実際に何をしたらよいのか。

今回は、小学生を対象として障がいを抱える方との接し方を正しく、分かりやすく、楽しく教える方法を参加者とともに考えました。

参加者が考えた方法☟

・盲導犬が、目の不自由な方をどのように支えているのかを学ぶ
・合唱やコンサート、運動会のようなイベントを一緒に行う
・精神病など目に見えない病気に関しても知ってもらう
・障がいを抱える方がどういうことに悩んでいるのか、実際に体験してみる
・障がいと分からないことで偏見が生まれると思うので、会う機会を設ける

その後は、意見を付箋に書き出し、模造紙に貼って分類する作業を行いました。

探究活動について発表した福士さんが最後に、「いじめを受けている時の苦しみだけではなく、回復に向かう時には倍の苦しさがある。そして、回復にはかなりの時間がかかることを分かっていてほしい」と参加者に伝えました。

今回話し合った内容を踏まえ、来年度小学生向けのイベントを開催したいと企画しているそうです。
イベントがより良い形で実現できるよう、私たちみやっこベースもサポートしていきます。

「みやこ大人図鑑」とは?


毎月1回、宮古市在住又はゆかりのある大人をゲストにお迎えし、「わたしの人生史」というテーマでトークしていただくイベントです。
様々な価値観、人生や職業選択のあり方に触れることで、生き方について考えることを目的としています。

第4回目のゲストは、青山詩乃さん!

1998年生まれ、東京都大田区出身。小学3年生からバトントワリングを始める。高校生からは地元の蒲田氏子青年会に所属し、地域活動を行う。神奈川大学国際経営学科2年生の頃、ゲストハウス3710を運営する株式会社日々旅で実践型インターンシップを経験。2022年4月に宮古に移住し宮古市地域おこし協力隊として活動中。

東京出身の青山さんがインターンシップで初めて宮古を訪れた時のお話はこちら

――どのようなお仕事をしていますか?


昨年、宮古市の地域おこし協力隊に着任しました。「市内商店、個店の魅力発信」をミッションのもと、SNSを使った商店街の情報発信や、魅力発信イベントの企画・開催を行っています。東京で2~3か月に1回「食堂みやこ」というイベントで、宮古の食べ物を提供したり、宮古で働いている人を紹介したりしています。

――なぜ宮古で働きたいと思ったのですか?


一緒に活動し、学びたい、尊敬できる人たちがいたからです。大学生の時、自分の好きな地域のために貢献できるような仕事がしたいとぼんやり思っていました。インターンで宮古に来た時、地域のために全力で取り組む大人と出会ってかっこいいと思ったんです。

首都圏・東京に戻っても宮古に関わりつづけたいと思うようになり、宮古で働くことを決めました。

――仕事以外ではどのような活動をしていますか?


バトントワリング(以下、バトン)を頑張っています。東京のチームで現役選手として活動しながら、子どもたちの育成もしています。月に数回東京に帰って、活動しています。

また、高校生の時から地域の青年会に所属していて、お祭りやボランティアなどを行っています。あとは「きっかけ食堂」というNPO団体の理事として関わっていて、毎月11日に東京や京都、オンラインで東北の魅力を全国の方に伝えています。

働きながら活動をするのはハードですが、切り替えができることで仕事も頑張れるので、これからも続けていきたいです。

複数のコミュニティーに属することで色々な人に出会えたり、刺激を貰えますし、悩みがある時に相談しやすいのがメリットだと思います。

――悩みはありましたか?


初めて挫折を味わったのが小学校3年生で、転校した時でした。埼玉から東京の小学校に転校したのですが学力の基準が違くて、何をしたらよいのか分からず挫折しました。その時にバトンを始めて自分が努力して目標を達成する喜びを覚え、塾にも通うようになって勉強も頑張るようになりました。

高校時代は人間関係に悩むことも多くて、犬を抱っこしながら泣いていた時もありました。今思うと本当に小さいことなんですけどね。今は楽しく過ごしています。

――25年間を振り返っていかがですか?


あっという間でしたね。「人」と「環境」によってモチベーションが変化していて、それが判断軸になっていたなと感じます。一緒に目標を叶えたい人がいる時に頑張れていますね。

――後回しのプロなんですが、アドバイスありますか?(高校生からの質問)


ちょっとでもいいからやってみる、が大事だと思います。後回しにして大変な思いをするのは自分ですし、考えてからやろうとすると後回しになるので、まずは手を動かしてみると意外と進みます。

――高校生に向けて、メッセージをお願いします。


環境は選ぶことが出来ると思っています。想いを共感しあえる環境はどこかにあるので、そこに勇気を持って飛び込んでもらいたいです。

学生だからこそ、挑戦しやすかったり失敗したりしても大丈夫な環境があると思うので、今のうちに人に会ったり、色々な生き方・働き方があるというのを知ってもらいたいです。

ドクターストップがかかってバトンを辞めた時期もあったのですが、辞めなければよかったと思っています。自分が少しでもやりたいなら、できるための方法を探した方がいいと母にずっと言われていました。今思うと、体に負担をかけない方法など選択肢があったと思います。可能性があるならそれを潰さずに、最後は自分が後悔しない選択をするのが大事だと思います。

高校生の感想

・広報で名前を拝見して、パワフルな方が好きなのでお話を聞いてみたいと思っていました。詩乃さんがバトンを続けているように、私も大人になってもヨットを続けて、将来ヨットをする子どもたちのためになりたいです。

・自分の好きなことは諦めないでやろうと思いました。

次回の「みやパル」「みやこ大人図鑑」は1月6日(土)


「みやパル~10代の喋り場~」「みやこ大人図鑑~十人十色な人生史~」
は、今後も月1回程度の開催を予定しています。
参加費無料、申し込み不要です。
中高生はもちろん、大人の方も見学大歓迎!
途中参加・途中退室もOKです。
ご参加お待ちしております!

日時
2024年1月6日(土)
13:00~ みやパル~10代の喋り場~

14:00~ みやこ大人図鑑~十人十色な人生史~

田老出身。宮古高校卒。高校時代は卓球部に所属。グリーンピア三陸みやこに勤務し、接客業の楽しさを知る。その後、ワーキングホリデーのためニュージーランドとオーストラリアに渡航。オーストラリアで人生のパートナーと出会う。保育士として働きながら、幼稚園教諭の資格を取得。座右の銘は「思い立ったが吉日」。

場所
みやっこハウス

zoomでもご参加いただけます。

zoomでもご参加いただけますので、以下のメールアドレスにご連絡ください。URLをお送りします。
※「zoom希望」とご連絡ください。お名前とご年齢もお願いします。

s.sakamoto@miyakkobase.com

ご連絡お待ちしております😊