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在宅の人の栄養指導について_在宅管理栄養士について

昨日は、市主催のセミナーに、みやこやの管理栄養士が事例報告として出演させていただきました。

なんと市内の管理栄養士が30名近く集まり、お話を聞いてもらったようです。セミナー後には参加した管理栄養士から声をかけてもらったりしたようで、反応が良かったようです。

宮崎市では総合型事業の一つである、短期集中型(C型)の訪問栄養をスタートさせており、「みやこや」もこの事業をしています。

先月の新聞でも書かれているのですが、みやこやの管理栄養士も含めて、市内で8名の管理栄養士しかこの事業に携わっておらず、これから益々増えると予想される在宅の高齢者向けの栄養指導のニーズに対応できる人材が確保できていません。

在宅管理栄養士の場合は、通常の栄養指導に加えて日常の生活パターンや家族背景、経済状況なども含めてトータル的にアセスメントしながら、どのような栄養指導がいいかを考えていかないといけません。ですので、うちでは管理栄養士も一緒に介護職員としてかかわってもらいながら、高齢の方の全体像を掴んでもらうようにしています。

食事という面を多面的に見ると、嚥下の問題、低栄養、食の好み、認知症、フレイル、病気様々な要因が絡んでいることに気づきます。

食事を摂って頂くためには、それらの問題を総合的に見ながらどういう食事指導、栄養指導がいいかを考えなければいけません。病院や施設での管理型の栄養指導とは違い、課題も多くあります。

みやこやの場合は、在宅の利用者様のケアプランを見ながら生活相談員と打合せをします。

同じ糖尿病の方でも、その方の機能の状態やご家族の理解・協力度でも栄養指導の内容は全く変わってきます。

特に病院などと違い、いつでも好きなものが食べれる環境にあるので、そこからどのようにして栄養管理していくのかという道筋を立てていきます。

現在宮崎市では自立型地域ケア会議(和公式)が導入されていますが、短期集中の事例報告者として出席する事が増えており、今後益々このニーズは高まっていくことが分かります。

みやこやでも、現在、新規の管理栄養士を2名採用し、合計3名で支援に当たれるように、養成中です。

地域包括ケアシステムが進み始めるのにともない、医療系の専門職はいかに在宅という視点で支援ができるかが求められていくことになります。

短期集中は3ヶ月になりますが、その後の評価をした後どのように食生活を改善しながら継続できるか、そういう部分も踏まえながら意味のある支援にしていけたらと思います。

3ヶ月のカリキュラム後のサポートもみやこやでは行っていますので、興味のある方はお問い合わせください。


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