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地域包括ケアシステムついての勉強会を開催しました

先月に引き続き、

「地域包括ケアシステム」の勉強会第2弾!

【関心が高まり始めています】
今回は、なんと6名の参加者が。
ケアマネージャーさん、介護師、看護師、教師、メディアの方と他職種の方の参加だったため、色々なテーマで意見交換会ができたのがとても良かったです。

・町づくり
・介護保険
その他様々について、「地域包括ケアシステム」何かを理解していないと翻弄される場面がよくあります。

例えば、すでに「あるある」話なのですが、

・将来子どもにお世話になりたくないから、元気なうちに施設に越しておきたい
・自分は介護サービスを受けたい。あのサービスとあのサービスが受けたい

と言っても、まず無理です。現時点でさえ、上記のケースは対応が難しい世の中になってきているのですが、今後更に2025年(団塊世代が後期高齢者になる時期)に向けてその動きは加速していきます。リアルな話として「自分の親は自分で見る」時代がもう直ぐそこまで来ているんですよね。

【果たして町で支えることはできるのか?】
町で支えればいいじゃないか。

って思うかもしれません。これも、20年近く地域福祉をやって愕然とした「あるある」話なのですが、町で支えることのできるのはあくまで「予防」

リアルに考えて見てください。90歳くらいの独居老人で少し認知しょうが入っていたら特になのですが、周囲の方はどうやって見守りしますか?
周囲の人が気にかけて通えたとしても1日24時間は無理です。でも、独居老人は24時間自宅で生活している訳です。
既に私の町でも一人暮らしの方が自宅で転倒、骨折をして入院→入居というパターンが何人もいます。昨日も2台ほど救急車が町を走っていました。そういう状況が日々起きているんですね。

また、本当に支援が必要な人は、やはり行政支援が必要な方。しかしそこを繋げることの出来る人がいないために、町の中に放置されている状態があります。組織、役割の擦り合い状態が起きていることは否めません。

講演などをする関係で色々な地域に行きますが、よく出る意見が、

「町の高齢者をどう支えていけば良いのか分からない」

民生委員さん達も、困っているようでした。私たちは単純に「そういう相談なら地域包括センターに相談すればいい」って思うかもしれません。しかし、これができない現状が既にあるんですね。今の介護保険の流れや組織の役割の狭間で、支援からこぼれてしまっている人がとにかく多いんです。

なぜそうなってしまうのか、そう言ったことを、様々な時代背景と共にお話しました。

今回新鮮だったのが教師の方からの視点でした。

・子ども達を県外に出さない為には、地域の素晴らしさを伝えたい。しかし、今の町づくりの状況を見た場合、それを話すことがいいことなのか。
・介護の仕事について、どういう風に子ども達に伝えたらいいのだろう。

etc・・・。これからの超少子高齢化の中で、仕事に対する価値観も大きく変わって生きます。その中で、「介護」に関する仕事がどういう風に扱われていくのか。そういうことも私たちは考えていかないといけないなあと思ったのでした。

今回の勉強会、本当に中身が濃すぎて1回じゃ足りないので、数回に分けて書いてみます。

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