第3章 「みやこや」をスタートさせてみた<機能訓練>

みやこやでは、栄養士である特色を活かし、「食事」「調理実習」に特化した機能訓練を行っています。

現在、みやこやでは、

1、デイサービス時の調理実習
2、短期集中型(C型)栄養指導
3、宅配弁当
4、子ども食堂

を行っていますが、1、2は機能訓練になります。

「調理」という動作を中心に書いてみます。

調理というのは、とても奥が深いです。

画像1

1)献立を順序だてて理解できるか
2)材料を購入できるか
3)調理器具は使えるか
4)調理中に継続して立てるか
5)調理に必要な作業の動作ができるか(横に移動など)

一つの料理を完成させるためには様々な機能がうまくいっていることが必要です。

通常であれば、難なくできることが、高齢化に従いできなくなります。
自宅で調理をしているが、しんどいという声もよく聞きます。

本人は調理がしたいが、できないという方もいます。

調理は、効果のある機能訓練が2つあると思っていて、

1:機能訓練を「調理」を通して行う
2:「調理」ができるように機能訓練を行う

調理一つにとっても、行程が複雑だったりするので、かなりの機能を要求されます。その一つ一つの動作を確認して、次に活かせる支援を行っているところです。

短期集中型については、栄養指導を必要とする人、栄養指導が必要な人に対し、デイサービスに来てもらったりお宅へ訪問し栄養指導と調理実習を行うというものです。

特に力を入れているのは「低栄養」「嚥下」

嚥下の支援については、口腔、認知症などの状態を見ながら、食事の形態を変えていきます。嚥下で対応に悩むときには、嚥下に力を入れている歯科医師にアドバイスを受け支援にあたるようにしています。

低栄養については、それぞれここに至った理由がまちまちで、実際に背景を探るところからスタートします。認知症の問題もあるし、嚥下状態の問題もある。家族の介護度の問題だったり、理由はさまざまです。

週数回の通所利用での機能訓練や日常での動作を通して、食生活のリズムを作るようにしたり、食事での面をサポートするようにしています。

自立支援の流れを受けて、ニーズが高まり始めている「食事」での支援。

最近はデイサービス利用の問い合わせも増え始めています。体操などの運動機能の向上の前にまずは低栄養改善です。ここが改善されると運動機能も上がってきます。

在宅での生活を継続して頂くために、「食」からしっかりとサポートしていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?