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職場の人間関係〜噂を広める人の心理と環境整備

社内にいる噂好きの人。
トラブルメーカーとも言えます。
昔のドラマで中年女性が「ねえねえ聞いた?○○さんと△△さんがね」などとコソコソうれしそうに話す、そしてあだ名はスピーカー、という定番のイメージなのですが、男性でも若い人でも噂好きの人はいます。

噂を持って行かないと周りの人とコミュニケーションが取れないのかと疑ってしまうほどの人もいたり、個人情報とは?と考え込んでしまうほど、立場的に得た人の情報をダダ漏らしてる人もいます。
後者は組織の人選・指導・管理がお粗末ということになるかと思います。
また、仕事中のスタッフの小さな言動を周りの人たちに話したりする、ということもよくありますが、その内容は概ねネガティブなことだったりするので、ハラスメントに当たる場合もあります。

噂された人は仕事がしにくくなったり職場にいづらくなったり、周りの人もどう対応すればいいのかわからなかったり、職場の雰囲気が妙になったり、と、いいことはありません。

特に現代では日本も訴訟社会になっていますし、名誉毀損で訴えられたケースもあります。

名誉毀損(めいよきそん)
公然で事実を摘示し、他人の名誉を傷つける行為。損害賠償責任等を根拠づける不法行為や、犯罪として刑事罰の対象になり得る。「名誉棄損」とも表記される。公共の利害に関する内容かつ公益を図る目的の場合は、内容が真実である場合又は真実だと信じてもやむをえない状況や理由、つまり「真実相当性(真実性)」さがあれば悪意はないとし、違法性は阻却されるという例外規定が設けられている。
事実の摘示が無かった場合は侮辱罪になる。名誉毀損には刑事名誉毀損と民事名誉毀損がある。

Wikipediaより

公人でなければ、相手が判明していて、証拠がある場合は、真偽問わず名誉毀損と認められるケースがあるということです。

噂をコミニュケーションツールとして使ってるだけ、という感覚なのでしょうが、もし社内ネットワークで名誉毀損に当たる話を流し、会社が放置していれば会社も『安全配慮義務違反』となる可能性もあります。


噂を広める人の特徴としては

① 周りから評価を受けたい
② 他者と盛り上がりたい
③ 物事に適当で責任を持たない
④ 人の立場に立った考えができない
⑤ 現状に不満を持っている
⑥ 時間に余裕がある

①は常々扱いが非常に難しい"承認欲求"。これを自己管理できていない人がいろいろ問題を起こす気がします。
自分に意識が向かず、人のことに目が行ってしまっている状態かと思います。
②はサービス精神なのでしょうが、使うものを間違ってます。
そして楽しければOK、という幼児性が強いタイプだと思います。
③④もその人の気質で、やはり幼児性の強さが影響していると思います。
⑤おもしろくないからおもしろいことを探す→人の噂はおもしろいと思っているため噂を探して広めようとします。
⑤噂好きな人は暇な人が多いです。

業務中に周りを見渡せる時間があり過ぎる(←『過ぎる』のが問題)といいことはありません。
元々人のいろんなことが気になるタイプの人に暇が加算されると、アンテナを立てすぎてしまいいろんな情報が入ってきて、時には想像からデマを流してしまったりするのではないでしょうか。

噂好きが噂を振りまかないための対策として『管理者サイドの問題として取り上げ、その人に任せることができる適度な仕事の量と内容の見直しをする』つまり多大な暇を与えず仕事に専念していただくことが、周りの人を巻き込むような世間話をストップさせることにつながるのではないかと思ったりします。

雑談もコミュニケーションのひとつですが、組織の業務に支障をきたす噂話や人を傷つける内容は大人が働く職場にはそぐわないです。
周りも話に乗らず、冷静な対応をすることが必要だと思います。



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