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小山田壮平の弾き語りを、書き語る。

2020/12/07 小山田壮平弾き語りLIVE 備忘録。

真っ暗な中、小山田さんには白すぎる光が四方八方から当てられていて、輝いていた。彼が歌えば、歌詞が絵本の様に浮かんでくる。どんどん、感情が動かされていく。言葉の一つ一つが、とても力強い。

小山田壮平ファンを公言するのも恥ずかしい語彙力だけど、

本当に、格好良かった。

感染予防という状況もあって、終始会場はシーンと静まり返っていた。私はただ聞くだけなのに、私まで緊張してしまう空気感。でも、そのちょっとピリッとピシッとした雰囲気は小山田さんの言葉のひとつひとつをより際立てていて、良い意味でライブっぽくなくて居心地が良くて好きだった。

アンコールが終わった後、幕裏に戻っていく姿も印象に強く残っている。

ゆるやかな猫背で、ゆさゆさ歩いていた。さっきまでセンターマイクの前で歌っていた人とは違う人のようで、びっくりした。「スターでもこんな雰囲気出せるんだな。飲み屋で会っても気が付かないかも。」とすら思っていた。「やりきった!」という感じではなく「ああ。楽しかったぁ。」という感じで歩いていたのが、なんだかとても嬉しかった。

ここで勝手に白状すると、

実は、熱狂的ファンという訳ではない。

ライブが終わって、Twitterで「この曲しびれた!」と同じ空間に居た人と感情を共有してやろうと思ったのだけど、そういえば、私は曲名すらほとんど知らなかった。ただ好きで聞いていただけで、顔もよく知らなかった。

どんな活動をされてきたのか、どんなことが好きなのか、何歳なのかも知らない。ただ、何度も聴いたフレーズだけを脳内に抱えてライブに行ったのだ。

こうなってくると、「お前、何でライブ行ったんじゃ」って感じなのできっかけを書いておくと、ヘビーにリッスンしていた菅田将暉のオールナイトニッポンにゲストとして出演されていたからだ。

放送日、今年の9月14日。

ここにきて突然「にわか」感がすごい。ごめんやで。

いつも通り深夜にレポートを書きながら聞いていると、菅田将暉が「ファンやねん!!」と熱狂的に話していて、「へえ、、、有名な人なんか。」とそこで初めて知った。

初めて知って、初めて聞いた「兄弟」という生歌に胸をぎゅん打ちされて、今に至っている。ラジオを聴いて以来、ひたすら「小山田壮平」とYouTubeに叩き込んでは、永遠にリピートしていた。すると、熱狂的な小山田壮平ファンだと思ったらしい私のスマホがライブの情報を仕入れてきた。

秒で、応募した。

という感じで、小山田さん自身の情報は皆無のまま、ただYouTubeにアップされていた曲だけを深く深く聞きまくってライブに行った私。

会場では、小山田さんの表現力にいろいろ想像をしながら聞いていた。

私は、終始眉間に力を入れていた。この言葉がどういう経験から紡がれているものなのか。何故こんな鮮やかな感情が言葉にできているのか。すごい...。ただひたすらにすごい...。音楽の力って、これか...! という心持ち。圧倒されるあまり、つい考えすぎて眉間にしわが寄ったのだ。

私は、人に想像させる表現をする人が好き。かつては私も、アンニュイな路線を歩もうとしていた時期があったが、あまりにも自分に居心地が悪いのでやめた。小山田さんがどういう方なのか私は一ミリも知らないけれど、今の自分に居心地よさそうに歌って、居心地よさそうに帰っていった姿がなんとも印象的で憧れた。等身大の姿がどんなものなのか私にはわからないけど、そういう飾らない姿にとても惹かれた。そういう姿だったから、私は曲を聞いた時いろいろ想像できたんだと思う。

私も、そういう人でありたいと思った。

誰がどうみたってにわかのわたしが、勝手に想像して鬼生意気に感想を書いたnote。でも、このライブで感じた自分の気持ちをどこかに残しておきたいと思った。それをあわよくば同じように感じた人たちと共有できたらとも思っている。すごく楽しい時間だった!ありがとう!小山田壮平さん!ありがとう!中野サンプラザホール!!ありがとう!!!ありがとう!!!!

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