見た。テレビ版12話まで。
元々バトル漫画好きでロボアニメオタクなので、魔法少女ものにしても虚淵にしても専門外なんですが
めちゃくちゃ人気だし食わず嫌いはよくないと思っていていつかは見る予定だった作品。

正直なところ、重くて暗くてグロいアニメという認識しかなかった
（ループものであることとマミさんの件とさやかが魔女になることしか知らなかった）ので、
大体エヴァみたいなもんだろという感じの認識だった。ここは謝罪。

感想

なんだろう…言語化が難しい作品。
前述のエヴァを引き合いに出すと、
あれはポール・ゴーギャン『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』を
テーマにしているというように感じる作品。

しかしこちらは逆に定められた終着点に向かっていくつもの悲劇が折り重なっていく物語。
そういう意味では最終回が延々と考察されるエヴァとは対照的。
向こうは見る人が見れば未完成の作品だが、こちらは素晴らしい完成度。

特にキュゥべえのキャラ造形はすさまじいものがあった。
人間の倫理が一切通用しない恐ろしさがありありと描写されており、
一切の感情なく事実と正論だけで魔法少女たちを追い詰める姿は吐き気すら催すレベル。

映画を見ていないので好き嫌いの判断はできないが、
とりあえず見てよかったなと思える作品だった。

キャラに対する印象

鹿目まどか
かわいい。魔法少女にふさわしい愛の権化。
みんな幸せになる方法があるはずだと信じる女の子。
キャラ造形的にはロリなのはと大体同じなので拾った生物が悪かったと思います。ユーノくんを拾ってれば幸せになれた。

暁美ほむら
かわいい。アニメ序盤はなんでこいつ事情話さないの？と思って見てたけど、
終盤になってちゃんと経緯が明かされて納得。想像以上にハードだった。
まどかを救おうとしてやっていたことが却ってまどかに因果を集めていたとか。虚淵は悪魔だと思いました。

巴マミ
かわいい。マミることは知ってたけど早すぎる。かわいそう。
しかもどの世界線でもマミられてそうなので本当にかわいそう。

美樹さやか
かわいい。叛逆では株を上げまくったらしい。
テレビ版では賛否あったらしいけど、一番人間味があっていいと思う。
５人の中で一番現実的に物事を見て、自分の心に気付ける力を持ちながら
心と逆と行動を取ってしまう矛盾の子。
恭介を優先してしまったこと、仁美を優先してしまったこと、まどかに八つ当たりしてしまって後悔したこと
優しい心がゆえに魔女化したのは本当に心が締め付けられた。このあたりでキツくなったけどここまで見たら最後まで見届けないと損だぞと思ったので最後まで見るきっかけをくれた子でもある。

佐倉杏子
かわいい。あんこだと思ってた。
第一印象最悪。最後の印象最高。
経緯があるとはいえグリーフシードのために人間を犠牲にしまくっていた事実は忘れてはならない。
でもかわいいし最後の行動は天使だから許しちゃう。一番好き。

おわり