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エンジニアの心に沁みる詩

私がこのnoteを書こうと思ったのは、身近にいる駆け出しエンジニアの悩みを聞いたことがきっかけです。


わからないことが多すぎてこれからやっていけるか不安だ自分はバカなんじゃないか周りができる人ばかりでついていけなくて辛い


今回はそんなネガティブな想いでいっぱいになってしまっている駆け出しエンジニアに、少しこころが楽になる本と言葉をご紹介したいと思います。


つらいときに読むおすすめ書籍 「道をひらく」

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日本の実業家、発明家、著述家。 パナソニックを一代で築き上げた経営者、松下幸之助さんの本です。
2ページに一つ収まる短文が、121篇収録されています。

有名すぎる本なので、「いや読んだことあるわーいw」という方も多いかと思いますが、エンジニア目線で読んでみると超エモい文章であることに気付かされます。

それでは、エンジニア心にしゅんと染み込む短文をご紹介します。


             困っても困らない

ひろい世間である。長い人生である。その世間、その人生には、困難なこと、難儀なこと、苦しいこと、つらいこと、いろいろとある。
程度の差こそあれだれにでもある。自分だけではない。

そんなときにどう考えるか、どう処置するか、それによって、その人の幸不幸、飛躍か後退かがきまるといえる。困ったことだ、どうしよう、どうしようもない、そう考え出せば、心が次第にせまくなり、せっかくの出る知恵も出なくなる。今まで楽々と考えておったことでも、それがなかなか思いつかなくなってくるのである。とどのつまりは、原因も責任もすべて転嫁して、不満で心が暗くなり、不平でわが身を傷つける。

断じて行えば、鬼神でもこれを避けるという。困難を困難とせず、思いを新たに、決意をかたく歩めば、困難がかえって飛躍の土台石となるのである。要は考え方である。決意である。困っても困らないことである。

人間の心というものは、孫悟空の如意棒のように、まことに伸縮自在である。その自在な心で、困難なときにこそ、かえってみずからの夢を開拓するという力強い道を歩みたい。

エンジニアには納期や原因不明のバグ、なかなか技術を習得できないなどの困難が立ちはだかります。勉強は楽しいときもあれば、楽しくなくなってしまうこともあるでしょう。

この文は、「困難を困難と認識してしまうと、せっかくできることもできなくなってしまう。自分の気の持ちよう次第だ」ということを教えてくれました。どんな困難も、自分の気持ちを奮い立たせれば乗り越えることができるのですね〜٩( ᐛ )و



               忍耐の徳

何事においても辛抱強さというものが大事だが、近ごろはどうもこの忍耐の美徳というものがおろそかにされがちで、ちょっとした困難にもすぐに参って悲鳴をあげがちである。そして、事志とちがったときには、それをこらえてさらに精進をし、さらに力を蓄えるという気迫がまるで乏しくなり、その事の責任はすべてほかありとしてもっぱら人をののしり、社会を責める。

これは例えば、商売で品物が売れないのは、すべて世間が悪だからだと言うのと同じことで、これでは世間は誰も相手にしてくれないであろう。買うに足る品物であり、買って気持ちのよいサービスでなければ、人は誰も買わないのである。

だから売れなければまずみずからを反省し、じっと辛抱してさらに精進努力をつづけ、人々に喜んで買っていただけるだけの実力というものを養わなければならないのである。

車の心棒が弱ければ、すぐに折れてガタガタになる。人間も心棒がなければ、すぐに悲鳴をあげてグラグラになる。

おたがいに忍耐を一つの美徳として、辛抱強い働きをつづけてゆきたいものである。

(これはグサグサ刺さるな...。)

エンジニアになったはいいものの、本に書いてあることがわからない!現場で全く通用しない!と思ったときに心に染みわたるのがこちらの文章です。

どうしても自分に余裕がなくなってくると、環境のせい、人のせいにしがちですが、頑張れるのは自分だけ。

辛抱強く理解するできるまでやりきれるのも自分だけ。

環境や他人のせいにしても何も進まないんだ、と初心に返ることができます。


最後に、私が前職の先輩に言われた素敵な言葉で〆たいと思います。

「何事も向き不向きはあるかもしれないけど、それ以上に続けられている事の方が大切ですよ。」

エンジニアじゃなくてもそうですね。この世には諦めずに続けている人の方が少ない。
そうして生き残ってきたのがつよつよエンジニアの皆さんなんですね。

ちなみに余談ですが、ジョイマンの高木さんも同じネタを10年以上続けているそうです。

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素敵な言葉を本にしてくださった松下幸之助さん、
エンジニアとして頑張れる一生モノの言葉をくださった先輩エンジニアさん、ありがとうございます。

エンジニアは大変だけど、楽しいことの方が多い!

そう思えるまで某駆け出しエンジニアには学習を続けていってほしいと思います。

私もジョイマンの高木さんを見習って明日からも一エンジニアとして頑張ります。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

「道をひらく」
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