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夏の夜向け本当にあったお話です

★過去に遭遇する日は誰にでもある

ヒトは超能力とか、霊視とか言うけど、本当は誰にでも遭遇する現象で、あまりに普通にあるから気がつかないだけなのではないかと思っている。中学3年の頃、学校から帰る道すがら黒枠の葬儀の案内ポスターを見かけた。○○家の漢字が当用漢字には無い。字画も多すぎて読むのが難しい。方角は家の近くの坂の上あたりらしい。
しばらく眺めていたが結局読めず、帰宅して母に「○○って、なんて読むの?お葬式だね」と尋ねた。母はびっくりして「××と読むんだよ。えっ?誰が亡くなったの?」とあわてて飛び出して行った。しばらくして腑に落ちないという顔で戻ってきて、「案内はなかった」と言う。家の少し手前の電柱に・・・と私も探しに行くと、無い!無いのだ。「あの木の電柱は老朽化でとうに切られたのよ」と母。「夢でも見たんじゃないの?」
 電柱の無い空間にたたずんで、鳥肌がたってきた。難しすぎる漢字に首をかしげて「確かに見て、悩んだ」のである。後で知ったが、○○さんの家では10年以上葬儀は出していなかった。
「白昼夢」と母に笑われてから何十年も自問を繰り返して、ある結論にたどりついた。

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