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おばちゃま相談室「男の離婚・女の離婚」

★男は直情型の礼儀知らず

「離婚問題には時差がある」と専門家は言います。夫が離婚を急ぎたがるのは「次のオンナのアテがある」とき。焦っているから後先考えずに「好きな人ができた」と自然現象みたいに呟きます。
「(俺の幸せのために)別れてくれ」なんて妻にしてみれば失礼千万ですよね。「雨が降ってきたので傘を貸してくれ、君は濡れてくれ」といわれたようなものじゃないですか。正確には「僕の感情の変化であって、君は悪くなく、責任は全て僕にある。本当にすまない」と頭を下げるのが王道でしょ。
「君が嫌なやつだから、他のオンナにのりかえたい」なんて、そちらの都合で原因を押しつけられては包丁の一本や二本飛ばしたくなっても当然ですわ。

★女が言い出したら「現在完了形か過去形」

 一方、妻が離婚を切り出すときはすでに「ゲーム・オーバー!」のことが多いのです。女性で即決するタイプは少なくて、悩んで悩み抜いて時間をかけて最終結論を出して、あとは事後承諾を求めているだけの時点で切り出します。
夫が謝ろうがなだめようが「聞く耳もたぬ」「ヤなものは嫌!」なんですね。早くケリをつけたいと思い募るだけで取り付く島もありません。 
「離婚する」という提案を男が「してもいいんだよ」という脅しか、「いま向かいつつあるんだ」と現状報告する、英語なら「未来形か現在進行形」で語るのに対し、女は「もう決めちゃったもんね」「とっくに心は離れちゃったし」と「現在完了形か過去形」でしか発想できません。

★ 離婚問題は「時差と温度差」を知っておく

離婚が成立後も男が「俺と寝た女」と長いこと皮膚感覚で覚えているのに、女は「私の上を通り過ぎた男」として忘れ去るという温度差もあります。
つまり「時差と温度差」があるから、離婚問題が表面化したあとに「二人だけで話し合う」のはロシア語で話し合うようなもので難しいし、通じないのです。
加えてうっかり双方の親に真剣に相談などしようものなら、カッカと炎上する親同士でチャンチャンバラバラをやりかねませんから要注意。
離婚の相談は冷静に聴ける他人に持ち込みましょう。できれば離婚経験者がよろしいねぇ。どうしてもアテが無いときは一生の一大事ですから、ケチらずに料金を払って弁護士やカウンセラーなどのプロの助けを借りましょう。ひとり相撲をとらないこと、孤独に悩まないことが解決の糸口になります。
 

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