経緯は不明だが、うちの母がとある人物の雑誌/新聞の切り抜き&グッズを大量に譲り受けた。その量A4ファイル5つ(紙袋3つ分)にグッズ、額縁に入ったポスター4点。
コアファンにとっては普通でしょ？　と思うかもしれないが、特定のコンテンツに熱心ではない人からは驚くべき量である。

私の母はとあるシンガーソングライター兼俳優のファンだ。
ファンクラブに入会しており、出演作品を追いかけ、チケットが当たればライブに行く。グッズはえりすぐりの気に入ったものを数点買う程度である。
いうなれば、ライト~中堅層あたりだろうか。

ファイルに入った切り抜きには今までの出演作品のインタビュー記事、彼個人の特集記事、週刊誌の表紙など多種多様なものがあった。同じものが複数枚あるなど収集した本人がかなり熱をあげていたことがわかる。下手に中身に触れないオーラがあるのだ。

額縁入りポスターはかなり大きいもので、母はどこに飾ろうかと悩んでいた。(飾れるスペースが少ない)

グッズの中身の一つは高価なもので母は手を出しにくかったから買わなかったものだった。母はこんなにもらってもいいの？　よりここまで集めた知り合いの方に畏怖を感じている。

今回の記事を書いた理由はファンの熱心度がグッズや切り抜きの量で決まるわけではないが、たくさん集められたものを一度に譲り受けて驚いたことと、恐らくとても熱心なファンだったのだろうと容易に想像できたからだ。

もしかしたら譲り受けた分以上にまだ持っているかもしれないし、ただ単純にファンを卒業したかはわからないが、若干戸惑いつつ嬉しそうにしていた母に生暖かい目で見つめる私である。

ちなみに母は「まだまだだな……」とつぶやいていたので、しばらくは彼のファン活動は続きそうです。