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人の顔

「人の顔を覚えるのが苦手だ」という人いますよね?
僕がそうです。

会社勤めだったとき、外部の人間と打ち合わせすると、初対面の人とは名刺交換するでしょ。あれがいつも自信無かった。
初めての会社と初めての打ち合わせはいいんだけど、2回目3回目になってくると、ちょっとづつ人が増えたり減ったりするんよね。
部下が来たり上司が来たり。自信ないけど「初めまして」って言おうとすると「どうもお疲れ様です」と知った感じで切り出される。
「んぐっ」
だ。こんな時は「んぐっ」と声にならないものが喉元までこみあげてくるのみだ。そんなわけで当時は「んぐっ」 が喉元で大量に余ってた。

勤めを辞めても日常で困ることがある。
マンションの隣に住んでるおばさんとよく挨拶を交わすんだけど、この人らしき人とこないだ信号待ちの対面になった。

「似てる…気がする…。」


お互い真正面だから、知り合いなら確実に気づく距離だ。白々しく信号機を睨みあげる。何か信号に恨みがあるような男のように。信号が青になった。信号機を睨み上げたまま道路を渡った。
お互い挨拶は無かった。「んぐっ」の無しだ。どうやら助かったらしい(なにが?)

一編が短い漫画ばかりなので、基本的に無料で読めるようになってます。たくさん読んでください。 なるべく長くたくさん漫画描きたいです。