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最近聴いたaudible

  • audibleでいくつか小説を聴いた

プロジェクト・ヘイル・メアリー

  • 上下巻で13時間ずつくらい。長い!

  • まあ実際はスピード上げて聴けばもっと短くなるんだけど、初めて聴いたときは等倍速だったし科学的見地から一つ一つ丁寧に事象を確かめるようなタイプの描写だから序盤の展開は何度も繰り返し同じようなことを朗読しているような気がして若干めまいがしてしまった

  • なんとなく映画『オデッセイ(火星の人)』の主人公と似たタイプなのかな~と思いながら聴いてたんだけど、同じ作者だと知ったのは聴き終えてからだった。遅い。っていうかだから話題作なのか、道理で

  • オデッセイってStarmanが流れるシーンが一番盛り上がりそうだったけど、みんなで手を取り合ってうまくいってるようでもいかにもそんなのは一部の綺麗事で、実際地球上ではめちゃくちゃ反対運動が起きてるんだろうなーって思ってしまってそんなに気分がのれなかった

  • 主人公の気質に関してもいまいち共感しづらくて、でもあれは原作読めば分かるんだよみたいなことを誰か言ってた気がした

  • で、そういうモヤ~~~~っとしていたところが、プロジェクト・ヘイル・メアリーを読んでみたらストンと腑に落ちた感じがした。このノリならそりゃあ火星の人も面白いんだろうなーと思う


  • 基本的にめちゃくちゃ困難な事象があってそこに挑んでいくのがすごく面白いな~と思うんだけど、中盤以降になるとそのへんの解決に目処がついて希望すら出てくる状況になってくる

  • で、そうするとやっぱりお決まりのようにトラブル発生!ってなるのが、分かるんだけど、分かるんだけどな~~~、って思ってしまう

  • 序盤の未知で予測外な出来事の連続に比べると、どうしてもシナリオを畳んでいくための調整イベントにしか感じられないし、主人公とともに希望が出てきて一緒に盛り上がってるところゆえにか不快にすら感じてしまうところもあった

  • でもすごい面白かったですねーー


同志少女よ、敵を撃て

  • 第一印象としてガールズアニメ調なのか、それともシリアスなのか?と測りかねるところがあって、冒頭を聴き進めてみたらああやっぱりシリアスなんだなって思ったけど、お嬢様スナイパーが出てきたところで完全にガルパンのイメージになった

  • でも登場キャラはみんな家族を皆殺しにされている。シリアスすぎる

  • 戦争だったら親類縁者の命を奪われるのも当たり前だから、そうではない可能性を追求したのがガルパンなんだなーと改めて思った

  • 貴族ではなく労働者になりたいというゴリゴリの共産思想を掲げるキャラクターが出てくるのも面白くて、プラウダ高校も戦車戦術以前にそういう思想の強さがもっと徹底されていれば混成部隊である主人公チームに負けることは無かったのでは?と思ったりした

  • 「同志少女よ、敵を撃て」というこのいかにもなタイトルが回収されるのかどうか?というところも興味を引くところだったけど(回収されます)、敵とはなんなのか、なぜ戦うのか? シリアスに考えてもいいし、ガルパンとして考えても面白い感じはする

  • 主要キャラが5,6人いたけど、今回は朗読者が女性だったので声の幅が広くて演じ分けがスムーズに感じられた


推し、燃ゆ

  • 上述の2作にくらべると朗読のトーンがめちゃくちゃ暗くてびっくりした

  • 推し活について、最初はぜんっぜん共感できね~~~~って思ってたけど、だんだん主人公の背景や推しについての語りを聴いていると終盤にはすっかり共感する立場になっていた

  • 以前読んだ『君のクイズ』はミステリーでありつつも、クイズプレイヤーとして人生を捧げてきた主人公が描写されることでそのスタンスを理解していくのに近いところがある。自分が全く知らないベクトルに人生を向ける人がいる

  • 芸能人とかじゃなくても、多かれ少なかれ推しという存在はあるんじゃないかなと思う。ネット越しになんとなく眺めていて応援したい人もいる。だからといって別にその人と会って話したいとかはあまり感じない。ただ自分がいいなという存在でやっていってほしい

  • 推しもつまるところはただの人であり人生があるのだけれど、推す側のほうが本人以上に本人から発せられた情報を摂取して咀嚼してしまうみたいなところって、そのエネルギーって結局どう回収されていくんだろうみたいな気持ちにもなったりした

  • SNSで主人公のお父さんが女性声優にダル絡みしているところを発見してしまうというところがリアルで嫌すぎるなって思った

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