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しっぽを切ったつくねちゃん 3(終)

つくねは結局、常同障害と診断されました。父から常同障害について書かれた本も見せてもらいました。常同障害は、猫だけの病気ではなく、犬でも発症する子もいるようです。治療法としては行動修正法、薬物療法、環境の改善などが細かく書かれていましたが、尾追いの対処として「断尾」は書かれていませんでした。犬は、おすわりや待てなどの指示ができる場合もありますが、猫はそうはいきません。声をかけたり気をそらす方法は有効(だと私は自分でやってみて思っています)ですが、四六時中そばで見張っているわけにもいかないですし、現実的には猫に行動修正法をとるのは難しいのではないかなと思います……。なので、つくねは断尾という選択をしましたが、今のところつくねにとっては一番いい結果になったのではないかと思っています。

夜中につくねが鳴いたり、走り回ったりすると、しっぽを追いかけてるのではないかと思って、飛び起きて様子を見に行ったりもします。一度起きたら心配でなかなか眠れませんでした。風の音も、つくねの鳴き声に聞こえました。でも手術から9ヶ月たって、今まで一度も噛まなかったのだからきっと大丈夫、と少しずつ思えるようになり、やっと最近私のほうもぐっすり眠れるようになってきたところです。

「しっぽを切ったつくねちゃん」、読んでくださってありがとうございました。
今日も、明日も、穏やかな時間を過ごせますように。


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