.

僕はまるで抜け殻のようだ.
この世界の一匹として生きているのにまるで他人のようだ.

守るものも背負うものもない.
ただただ心が凍ったままなのである.

共に住んではいないが,幸いにも両親は生きている.
きっと今のままでは,両親がいなくなったらロウソクの炎も消えてしまうのではないかと想像できる.

世界は僕を利用し必要としているふりをしている.
遠くから見ると美しいが,実際は残酷なのである.

理解することは好きだ.
しかし抜け殻なのだ.
別にお酒も煙も好きではない,思考が止まった抜け殻なのだ.

何者なのだろうか.
すでに死んだゴーストなのかもしれない.
ゴーストの願いは「何者かでありたい」
死ぬのは怖くない,消えていくのがこわいのだ.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?