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#2:何でも屋営業企画のすゝめ

朝の方、おはようございます。
夜の方、こんばんは。
深夜の方、夜はこれからです!!

#1の自己紹介で今後書きたいカテゴリに挙げた「営業企画」に関する初エントリーです。前回の記事が少し長すぎたので適度な量を目指しますが、書きたい事がもう沢山…エントリー分けます。

今回は営業企画の第1弾記事ということで「営業企画の必要なマインドセット」的なテーマを中心に書きます。

私の営業企画としてのお仕事紹介

とその前に「そもそもお前どの立場?」状態だと話も入り辛いと思うので、営業企画としての自分の話をば少し(話した所でどの立場?に変わりは無いんですがw)

  • 営業企画歴:6年(2018年~)

  • 企画以前は営業職。全社のセールスアワードに2年連続選出

  • 営業企画配属1年でリーダー、その後色々あり半年で部門長

  • 主な業務はセールス&プロダクトの間に入り自社製品の提案を推進

代表的なお仕事として、新たなデジタル広告活用論の提唱、

動画活用・クリエイティブ制作に関する企画・パートナー連携、

コロナ時代のおける生活者動向変化のデータ分析、など色々やってます。

まだまだ日々発見・成長の過程の未熟者ですが、現時点での考え方・経験則について言葉にしてみようというスタンスです。

営業企画に実態は存在しない

自分の歴を話しておきながら「営業企画ってどういう仕事ですか?」という端的な問いに私は具体的に答えられず、「営業活動支援における企画・推進業務全般」という抽象度でしか回答を用意できません。
理由として、営業企画部門の仕事ジャンルは(結果的に)非常に多岐にわたりすぎてるからです。具体的な例を挙げると、

  • 営業インセンティブ設計、社外向けインセンティブ設計

  • パートナー会社とのプログラム設計

  • 営業部門が利用する販促資料作り

  • 営業部門の要望やエンドユーザーニーズの収集

  • 社内インフラ(ツール周り・分析環境)の整備

  • プロダクト開発プロジェクトのビジネスPM

  • クリエイティブ周りの企画・実制作

  • 社外向けセミナーの講師

  • 社内営業コンテストの企画~運営・司会

  • 新入社員向け研修のコンテンツ制作・監修

など。これらを一言で整理するのは難易度が高く、結果「営業活動全般における企画・推進業務全般」としか言えないのです。上記の例は氷山の一角でです。
別会社の近しい部門の方々と会話しても「御社はそんなこともやってるの?」という業務もあったり「うちの会社はその仕事は戦略部門がやってるけど御社は営業部門がやってるんですね」など体制や役割分担も千差万別になってます。

アメーバ型組織が故の「何でも屋」

では、何故実態が存在しない=明確なミッション・役割で整理が出来ないのか?それは、営業企画の実態が他組織の様な「直立不動型」ではなく組織の間と間を埋める「アメーバ型組織」だからです。

各組織で出てきた課題や部門間のスキマを埋める=取り纏めが役割の部門

物哀しいことを言いますが営業企画部門が直立不動型を目指し、自分で領域を明確に定義してもこの構造を変えることは非常に難しいです。

  • 現場レベルでは他部門は他部門の役割・領域などほぼ認知してない

  • 他部門の期待はアメーバ型であり周囲の期待とGapが生まれる

    • どんな企業もかゆい所に手が届かない仕事で溢れている

上記が理由です。「営業活動の支援・強化」が目的の部門がゆえに、基本は周囲の期待をベースに活動を定義する必要があるのです。


何でも屋って悪いことなの?

と、ここまで営業企画部門の特性を話してきましたが、
じゃあ何でも屋って悪いことなの?私の回答は「それ自体は悪いことでは無いが、それだけになるのは悪いこと」です。

①何でも屋は感謝され易い

何でも屋というと聞こえが良くないですが「組織としてやる必要があるのに進め方が分からない事を整理する人」とポジティブに言い換える事が出来ます。
よくある具体例で言うと「営業部門とプロダクト部門の橋渡しになり、必要関係者を集めプロジェクト化する」とか「誰に確認すればいいか分からない事を代わりに確認~整理して回答する」があります。
肌感覚ですがこの手の業務は、ホスピタリティが高ければ分かり易い感謝を頂けやすい特性があります。何でも屋を行使することで、組織・個人の課題を解決し感謝の総量が増える。これは非常にいいことだと思います。

②感謝に甘んじると価値が無くなる

①の話には落とし穴があります。感謝され易いが故に、それが自分の仕事の全てだと錯覚してしまうことです。
整理業務に意味が無いわけではなく、気づけば仕事の大半が交通整備になり、例えば社外の方に「あなたが新しく生み出した価値は何か?」の問いに答えられないのが、最も避けるべき状況だという事です。

この状況を避けるためには「何でも屋」と「ワガママ」の共存が重要です。

③感謝を溜めて「意思」に変換する

①で言及した「感謝され易い」には、もう1つの大きなメリットがあります。それは「感謝の総量を増やすことで、たまにワガママを言っても主張が通り易い」事です。これは「返報性の原理」、はたまた「7つの習慣」における信頼残高の考え方と全く同じです。

“信頼口座の貯えが多ければ、コミュニケーションは簡単に、すぐに効果的になる”

── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』より

例えば自分が何かのプロジェクトに参画した時。仮にそれが進行管理・整理役だったとしても、整理の過程で自分の意思・主張を"しれっと"組み込んでしまいましょう。営業企画は色々な部門の情報が集まり易い部門です。その情報を自分の主張の根拠に使ってみましょう。

日々の仕事で溜めた感謝が、こういった場面で花を開かせるのです。僕は大体このやり方で、自分のやりたい方向に持って行ったりしてます笑

サマリー

  • 営業企画部門は業務定義が難しく「何でも屋」になり易い

  • 何でも屋は悪い意味ではなく、遂行すれば感謝を得やすい性質がある

  • 但し、とり纏めることが自分の存在意義になるリスクも高い

  • 感謝が溜め易い+情報が集まる+プロジェクトに参画し易いという性質を利用して、自分の意思をしれっと組み込んで価値を作る

私の知る限りではありますが、最後の1つが出来ているかどうかが、営業企画職として「優秀」かどうかの大きな差になっていると感じます。
日々、色々な部門や人にために奔走・実行することも非常に価値ある仕事ですが、そこまで出来たなら最後もも~少しだけ、頑張ってみれると見える世界があると思います。

自分も常に現状に満足せず、頑張り続けたいと思います。
相変わらず思った以上に長くなってしまいましたが本記事は以上です。誰かの気づきになれば、本望です。ではまた!

余談:サムネイルのどら焼きは何でも叶えてくれるドラえもんがモチーフです笑

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