宮田珠己

作家・エッセイスト。奇譚、海の生きもの、巨大仏、ベトナムの盆栽、迷路のような旅館、石な…

宮田珠己

作家・エッセイスト。奇譚、海の生きもの、巨大仏、ベトナムの盆栽、迷路のような旅館、石などに関心あり。著書近刊は「アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険」「無脊椎水族館」「ニッポン脱力神さま図鑑」など。ここでは物書き生活の話を中心に、旅や本、石ころのことなどを書いていきます。

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    どこかで書いた書評をアップします。

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    外出全般について語ります。

最近の記事

10年前の読書日記15

2014年1月の記  初詣は恒例の高尾山。 ここで去年引いたおみくじが大吉だった。 「みくじ百札の中で最も大きな吉運ですから何事をしても吉事に恵まれて人からも尊敬を受けます」と太鼓判だったんだが、今思い返してみると、とくに尊敬された覚えがないようだ。あの程度が私の最高運なのだろうか。己の限界を突きつけられる思いである。  今年は末吉。                   ●  新年早々、温泉プールへ行って泳いだ。  体力をつけないともうダメだと思ったのである。だから今年は水

    • 在庫復活!

      ネットショップ上で売り切れておりましたZINE『思わぬところからの素敵』の在庫が復活しました。 ぜひご利用ください。

      • ウェブショップ「宮田珠己の不合理な売店」開設!

        個人のウェブショップを開設しました。 ZINEや、オリジナルデザインの手ぬぐい、キーホルダー、石ころが表紙のノートなどを販売しています。 どうぞよろしくお願いします。

        • 10年前の読書日記14

          2013年12月の記  今月は取材で阿蘇に出かけて、その間じゅう伊藤礼『大東京ぐるぐる自転車』(東海教育研究所)を読んでいた。伊藤礼氏のエッセイは、『こぐこぐ自転車』(平凡社ライブラリー)を、たまたま書店で見かけて読んで以来、すっかりファンである。  氏は大学教授を退官してから自転車にハマり、老体に鞭打ってあちこち出かける。これ以外にも『自転車ぎこぎこ』(平凡社)があって、それはまだ読んでいないんだが、一応の3部作となっているようだ。  この人の面白さは、とにかくすっと

        10年前の読書日記15

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        記事

          出版記念トークイベント

          来たる2024年1月19日(金)19:30より、西荻窪にある旅の本屋のまどにて、『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』刊行記念、トークイベントを行ないます。 なぜ散歩をはじめたのか、どこを散歩しているのか、一度にどのぐらい歩くのか、4年間の散歩マップの一部公開、散歩中は何に注目しているのか、そして散歩中に出会った印象深い風景、これからの散歩計画などについて、しゃべります。 また初めて作ったふたつのZINE『思わぬところからの素敵』と『植物のふりりした妖怪』も

          出版記念トークイベント

          10年前の読書日記13

          2013年11月の記  自室のベッドに、いつもビジュアル本を1冊置いて、寝る前になんとなく眺めている。現在の枕元本は、文:島泰三、写真:阿部雄介『日本水族館紀行』(木楽舎)。  もともとはANAの機内誌連載だったそうだが、これほど写真が充実した水族館の本は、初めてではないか。おたる水族館のガンギエイの写真には、ぐいぐいツボを圧され、私も今すぐ水族館めぐりがしたくなった。海の生き物に関する知識を子供にも読みやすくまとめてあったりとか、最新水族館情報がコンパクトにまとまってた

          10年前の読書日記13

          ネット書店にて、ZINE2冊販売中

           先日、文学フリマ東京で販売しました単行本未収録エッセイ集「思わぬところからの素敵」ZINEと、「植物のふりした妖怪」写真集ZINEが、以下のネット書店で買えます。  「思わぬところからの素敵」は、フリーランスの日常の暮らしや家族のこと、過去の恋愛エピソードなど、単行本に未収録のエッセイ約40篇を収録。 「植物のふりした妖怪」は、路上園芸学会の村田あやこさんとの共著で、街で見かけた妖怪、怪人、怪獣のような植物たち60体を集めた写真集です。 自分自身のネットショップも開設

          ネット書店にて、ZINE2冊販売中

          石花トークイベントのお知らせ

          26日(日)18:00より、横浜のArtBaboo146で開催されている石花展にて、日本のロックバランシング界で知らない人はいない石花ちとくさんと、トークイベントを行ないます。 予約制です。 いったいどんな話になるのか、自分でもわかりませんが、石好きはぜひお越しください。詳細はこちら↓ まあ、トークイベントというよりは、来場されたお客さんも交えて石の話をだべる会になる予感。 会場では、イベント直前まで、ロックバランシングのワークショップも開催されるようですので、興味のある

          石花トークイベントのお知らせ

          『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』出来!

          亜紀書房さんのWEBサイト「あき地」で連載していました『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』が本になりました。 ”散歩の先人たちのまなざしを行き来しながら歩くとき、見慣れた街は不思議の宇宙に変貌する” ”大自然の驚異ではなく、平凡な街の驚異に触れる旅エッセイ” 目次 はじめに ~路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅 第1章 目白~哲学堂公園 緊急対策会議と無言板 十字架型の池と、不毛な東京という記憶 空想の箱庭と、世紀末マンション 第

          『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』出来!

          文学フリマ東京37は、「ジーザス・クラ磯」手ぬぐいが目印

          11月11日開催の文学フリマ東京37にて出品される、宮田が書いたものが載っているZINEは以下の通りです。 単行本未収録エッセイ集 『思わぬところからの素敵』 G-27 村田あやこさんとの共著 『植物のふりした妖怪』 D-06、G-27 藤岡みなみさん編集 『超個人的時間旅行』 G-25~26 ワクサカソウヘイさん編集 『園芸グランドスラム』 G-23 法政文芸19号 M-01~02 ブースG-27にて、「ジーザスクラ磯」手ぬぐいをぶら下げてお待ちしています。

          文学フリマ東京37は、「ジーザス・クラ磯」手ぬぐいが目印

          10年前の読書日記12

          2013年10月の記  白水社から今和泉隆行『みんなの空想地図』という本がついに出た。数ヶ月前に『タモリ倶楽部』で紹介された架空地図マニアによる、架空地図の本である。  前々から架空世界の地図に興味があり、なぜファンタジー小説を読むのか、と聞かれれば、そこに架空地図があるからだ、と答えるぐらいの私であって、いつかそんな架空地図をまとめた本が出ないものかとずっと思っていた。 『みんなの空想地図』は、地図を網羅的に紹介した本ではないものの、著者の手による中村市なる架空都市の

          10年前の読書日記12

          エキナカ書店大賞受賞!

          JRの駅ナカの書店員さんが選ぶエキナカ書店大賞に、『ニッポン47都道府県正直観光案内』が選ばれました。 あまり賞をもらったことがないので、うれしいです。 購入いただいた方々、ツイッターで、いいね、を押してくれた方々に感謝します。 これからJR東日本、西日本の駅ナカにある  BOOK EXPRESS  BOOK COMPASS  bookstudio  Books Kiosk などで大きく展開してもらえるそうです。ありがたや。

          エキナカ書店大賞受賞!

          初めてのZINE「思わぬところからの素敵」出来!

          11月11日の文学フリマ東京37にて販売する、私の初めてのZINE『思わぬところからの素敵』が完成しました。 普通の単行本よりやや小ぶりなB6版。 内容は、単行本未収録エッセイをまとめたもので、女性誌「ar」に7年にわたって連載していたものから厳選し、加筆・修正しました。その他、イラストも載ってます。 旅行本が多い私ですが、これは日常エッセイ主体になっており、他ではあまり書いたことのない恋愛ネタなどもちらほら混じっています。 160ページで、40のエッセイを収録。値段

          初めてのZINE「思わぬところからの素敵」出来!

          10年前の読書日記11

          2013年9月の記  今月はトークイベントの多い月だった。  多いといっても3回やっただけだけど、私にとっては多い。営業上、本を出せばやらざるをえないとはいえ、基本的に人前に出るのは私の苦手とするところである。  何しろ私の話は、内容がないし、含蓄もない。わざわざ聞きに来てくれる人がいると思うと、顔から火が出て後ろに飛んでいき、途中で体を切り離して、もう一回火噴いて大気圏から脱出しそうなぐらい恥ずかしい。それなのに、実はしゃべり好きなんだろうと思われがちで、その点も困惑し

          10年前の読書日記11

          文学フリマ東京37に参加します。

          11月11日、東京流通センター第1展示場で行われる、文学フリマ東京37で、ZINEを売ることになりました。 ブースは、G-27です。 販売予定のZINEは、2つ。 ひとつは単行本未収録エッセイを集めた『思わぬところからの素敵』。 これは、女性誌に連載していたエッセイから自選。加筆、修正を加えたもので、これまではあまり書いてこなかった恋愛話などもちょこっと載っています。 もうひとつは、路上園芸学会の村田あやこさんと共著で、『植物のふりした妖怪』。 これはツイッター上で、#植

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          『法政文芸』19号

          『法政文芸』19号「特集:文学に宿る旅路」に、エッセイ「エピソードではなく旅そのものをどう書くか問題」を寄稿しました。

          『法政文芸』19号