写真上達のための唯一の方法
写真上達のための唯一の方法……それは、僕が夜な夜な部屋に篭って「写真が上達しますようにぃ~」「最高の一枚を生み出せますようにぃ~」と念を込めた非常にアリガタイ魔法の壺やお札を購入すること。
そのお札は手を合わせながら神棚やお部屋の四隅に、壺は玄関に。これしかない。欲しい方はコメントして下さい。
もちろんウソです。絶対に買ってはいけません。騙されてはなりません!
んまぁ本当に写真が好きで、本当に上手くなりたい人なら、そもそもそんな安易でバカげた近道なんて選ぶはずはないと信じて(笑)・・・さて、本題!
【写真上達のための唯一の方法】
もうね、本当にね、上達への道は一つしかないんです。
ひたすら撮る。量を撮る。枚数を撮る。考えて撮る。考える前に撮る。継続は力なり。「そんなこと分かっとるわ!」って言われても、コレしかない。
「そんなん続かないわ!」って言われても、「すぐに上手くなりたいんじゃい!」って言われても(略)
僕が教えているワークショップの受講生たちにもひたすら日々の課題を与え、平日だろうが休みの日だろうが忙しい時間をちょっとだけ割いて貰い、ひたすら撮って貰っています。
月一回のワークショップなので、本来はそこで上のような写真を見せながら「構図のとりかたはこうするんだよ」なぁんてテキトーに教えときゃお仕事完了で楽チンなのですが、そんなことではみんなは何も身に付かないし、上手くなるとも思えない。
※あくまでも僕の持論。ワークショップを受講しようかなぁと思っている皆さんはそれぞれに教え方や感覚の合う先生の言うことをシッカリと聞いて、写真道を邁進して下さい※
僕の講座では毎日撮ることができるであろう課題をたくさん出します。僕自身もみんなと同じ課題を撮ってプレッシャーを与えます(笑)。
例えば今日の空。
わざわざ一眼レフカメラを持ち出す必要ナシ。スマホカメラで充分。毎日毎日コツコツ撮ることに意義がある。空をまったく見ない日は365日の内・・・恐らく数日でしょう。誰だって、いつだって、どこだって撮れますよね?
空がダメなら足もと!マンホールの蓋でも良いし、、、
シミュラクラ現象の『顔に見えるモノ』でも良い良い。毎日撮れりゃテーマなんて何だって良い。
道を歩けばすぐに見つかる赤いモノや丸いモノなどなど目につく『色』や『形』をテーマにしてみる。
「いっぱい撮れ!」というと勘違いされがちなのですが、モチロン、ただただ何も考えずに撮れってことじゃなくて、、、
ただただ量を撮るのではなく、考えて撮る。コレ大事。準備として事前にいっぱい考えておく。色んな写真からインプットしておく。本番で困らないように。
撮り終わったらまた考える。「コレで良かったのか?」「準備足りなかった、かな?」とか。
で、そんな感じでアタマをフル回転させて撮って貰った渾身の一枚は、受講生のみ公開のFacebookページに提出すると言う形式。ですが、「今日の空写真」のアルバムですら毎日更新されない(笑)。15人もいるのに(笑笑)。
これも講師をして初めて実感したモノでして。日々の生活と写真やカメラってそれくらい離れているんです。でもそんなもんなんです。それで当たり前なんです。
スナップなんて撮らなくても生きていけるんですから(笑)
でもね。そんなカメラから気持ちが離れた状態のままで、月一回の2~3時間くらい集まって一眼レフカメラを引っ張り出して「いざ撮影!」ってなっても、、、
一瞬一瞬がシャッターチャンスのスナップ写真で眼やアタマや指先が瞬時に動くとは思えない、良い写真を残せるとは思えないんです。
構図がどうだとカメラやレンズのスペックがどうだの小手先の技術を教えても実践ナシでいざと言う時には意外と役に立たない、と言うのは写真に限らず、世の常。
せっかくの作品撮りの日なのに撮れ高が無かった……今日しか時間とれないからココにかけていたのに……ほかの日に時間作らなきゃ……なんてことのないように、眼から指先まで瞬時に繋がるように、毎日撮ることができる課題を出しているのです。
でも僕は強制しません。強制されて無理矢理やらされることほどツマラナイものはない。みんな大人なので日々の生活だけでも忙しいし、予定をつぶしてまでやるような課題でもないし(笑)、そもそも義務教育の学校じゃないんだし。
個々のペースを大事にして、撮りたい時に、撮れるだけ、ひたすら撮る!たとえ雨の日でも、雪の日でも……ひたすら……
撮った量、積み重ねた時間は本当に正直なんです。撮ってない受講生は正直ヘタなままだし、ちゃんと撮ってる受講生はしっかりと伸びています。
まぐれ当たりのホームランで満足するか、狙ってホームランを打てるようになるか、そんな感じです。
以前、森山大道先生が言ってました。「何故もっと撮ってこなかったんだろうね。何故こんな下手なんだろう。若い頃からもっといっぱい撮れたはずなのに。今になって思う。もっと撮っておきたかった」と。
80歳を超えても衰えることのない向上心、好奇心、、、凄くないですか?
う~む。そう考えると、自分なんて甘々の激甘。写真に触れている時間、撮ってる量が全然違う。
もっと撮らなきゃ、と焦る焦る。でも焦ってもしゃーないんです。焦るあまりに「なんちゃら写真家」とか「写心家」とか看板磨き・レッテル磨きに走る人は多いんですが、そんなことをする時間があるのなら一枚でも撮れば良いんです。
そう!今日も撮ろう!今日撮れなかったら明日は倍撮ろう!
……と、長々と書いてしまいましたが、実際のトコロはすべて丸っとウソ!
こんな駄文・長文を最後まで読んでくれたアナタだけに朗報!写真がメキメキと上達する魔法のお皿、5枚セットで5万円のところを本日限り特別に……
【本日の格言】
写真も人も平気でウソをつく
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