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土に還る

今年は桜の木を一本決めて、芽から開花、葉桜まで見守る、ということをしてみた。

いつも何気なく眺めているだけの桜の木、「綺麗だな〜」という感想はもちろんあったものの、こうやって一本決めて成長を追ってみると、まるで我が子のように可愛く思えてきたと同時に、散り際の切なさ、散ったあとの花びらはどうなってしまうんだろう、、と深く考えるきっかけになった。

満開になり人々に感動を与えたあと、桜の花びらたちは徐々に散り始め、地面をピンク色に染め、その地面もいつしかいつものアスファルトに戻ってしまう。桜の花びらたちはどこへいってしまうのか?

おそらくだけど、その地盤の土に積もり、いずれ腐敗し土を耕し、翌年の桜の成長のための養分になるのかな?
…なんてことを今年は考えてしまった。

切ないことが昔から好きだけど嫌い。
でも桜がいつまでも桜が満開だったら、こんなに有難がられることもないし、儚さも薄れてしまうのだろう。
 
自然の偉大さ、儚さを想っていたらいつの間にか夏が近づいてきた。

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