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#034_転調や構成に対してどんなことを考えていますか?

30歳おじさんです。私は以前、関東に住んでおりバンド活動をしていましたが3年前に当時お付き合いしていた方の家族に色々な変化があって結婚をする運びとなり、それを機に関西へ居住地を移転しました。その為、気の合う仲間達ともお別れをすることになってしまいましたが、今は今で今年で3歳になる息子も居て忙しくも幸せを感じる日々です。

その中で思うことはやはりもう一度音楽がやりたいということと子どもにもなにか音楽に関わって欲しい。また、音楽を楽しむ親の姿を見せたい。ということです。息子は根治の難しい先天性心疾患を持っており、運動に対しては今後恐らく制限がかかると思われる為、より音楽などの文化に触れて欲しいと思い、おもちゃも楽器系を多く渡したりして音に触れる機会を増やしています。

関西へ拠点を移してからは掲示板等でメン募して何度か音合わせしてみたり、募集中のバンドへ加入してみたりしましたが望んでいる方向性がポストロック系のニッチなジャンルということも相まって大人になってからの新しいコミュニティ作りに苦戦しました。やっと加入出来たバンドも程なくしてコロナ騒動により各々の活動モチベーションが上がらず、ここ1年半くらい満足のいく活動は出来ていません。

そこで以前からも聴いていた宮内優里さんの楽曲を思い出し、ルーパーを用いて1人でできることを模索中です。私は楽曲作りにおいて、フレーズ出しやアイデア出しは得意なのですが、コンポーザーとして楽曲をまとめていくのはどうも苦手で、転調したい時の次のコードが全然わかりません。

イントロ良いのできたー!と思っては次に展開できず思い悩んでは満足のいく形に落とし込めずにイントロの成れの果てばかりが溜まっていきます。楽典やコードの知識は頭に馴染まず挫折したクチで、ぶっちゃけメジャーコードもウロ覚えで、セブンスあたりを好んでよく使うけど指あたりと音色だけで何となく判断しています。

宮内さんも過去記事にて楽典とかは苦手と記述されていますが、転調や構成に対してどんなことを考えているか、参考意見を頂けましたら幸いです。

まだ、気の休まるようなフレーズ出しは出来ていませんが自分のボキャブラリーとしてフレーズを送信させていただきます。

展開はしてもしなくてもいいと思うようになってきたかな

どうも、おじさんです。なんか色々と大変そうです。。お子さんのこととか、心配もたくさんあるのだろうけど、どうか体は無理せずに。

とりあえず音楽の構成、イントロいいの出来たけどそこから進まないなんて、僕だって今現在も死ぬほどあるので、安心してください。笑 20年ちかくやってても変わらないので、もはや当たり前になって、特に悩まなくなってきたかな。

昔はすごい気にしていて、ドラマチックにしたいとか、あっと驚かせたいとかすごい考えてた。無理くりつけようとしていたところもあるかなあ。それってピュアに音楽をどうしたいかではなくて、どんな風に聴いてもらいたいかという、他者の目線を中心に作っている事が多いかもなあと何年か前に気づいて(あくまで僕の場合ね)。

最近はうまくいかないということも、半分他人事のように受け止めるようになってきて。大体うまくいかないときには、僕の場合はだいたい他者の目線を考えてしまっている。それが燃料になるタイプもいるけれど、僕はよくない傾向があるかも。クライアントワークは別として、自分のオリジナル作品でそういうことを考えすぎてしまうと、軸がぶれてしまって迷ってしまうかなあ。

できるだけ迷わないように具体的にやっていることといえば、考えすぎてしまうゾーンに入る前までの時間はいつも楽しいので、作業を切り分けてみたりしているかな。いいかもと思うイントロというかモチーフができて、軽く行き詰まったあたりでさくっとその日は作業を止めちゃう。その日はもう忘れて、新曲に取り掛かるとか、前の曲の作業したり、事務仕事したり、切り替えるようにしている。

そういう感じでモチーフを同時にいくつも進めながら数を溜めていく感じ。だいたいそのモチーフも3割〜5割くらいはあとで聴くとイマイチだったりするから多めにどんどん作る。楽しかったところでやめておいて、ちょっとその興奮を忘れちゃってからもう一度聴いてみて、悪くないかも、と思ったら仕上げていく、みたいな感じが僕はちょうどいいなと思っている。

展開が浮かばないなら無理にやるのはやめよう、と思うようになってきた。そういう時は前奏のままフレーズの抜き差しだけで変化を少しつけてそのまま終わったりも。それでもやっぱりうまくまとまらないときは、そのときはあきらめるかなあ。ごちゃごちゃいじる中で、よい展開が思い浮かべばつける、という感じ。

例外もあって、前にやっていたYACHIMATAという企画や、現在も週一で制作しているLOGというシリーズはその場でとにかく一旦完成させて配信している。イマイチなときも正直あるけれど、なんとかする。楽器の抜き差しはあるけど、展開している曲はほとんどないのでは(もしかすると1曲もないかも)。今振り返ると展開しない曲作りのトレーニングにはなっていたかもなあ。

作ってる時に「自分がこうしたい」って頭で考えちゃったのはあまり信用しないようにしていて、このイントロが自然とどんな方向に行きたがっているか、みたいなことを考えるようになってきた。フレーズ聴きながら「このまま僕だけでは持たなそうっす」みたいなときは展開するし、「意外といけそうっす」みたいなときはそのまま引っ張って終わっちゃう。そらそうか。

方向性を先に頭で決めてしまうと、失ってしまう選択肢がかなりある気がして。それはすごい勿体ないなあと思うようになった。無意識に頭で処理しようとしちゃうんだよねえ。なんとなく進んで、結果的にたまたまそうなった、みたいなのが、僕は楽しい。

文章で説明すると一見難しそうなんだけど、感覚的にはすごい簡単で。調子いいときに進めるだけ進めるっていうだけ。調子が悪いときは焦らず手を止めるだけ。根性がないといえばないんだけれど。考えるとつまんなくなっちゃうからなあ。もともと真面目な人はそれくらいが楽しめると思うなあ。

でもこんな偉そうなこと言いながら、僕も6年くらい新作が作れなかったからねえ。昨年くらいから調子が上がってきて、ここ最近はこんな感じです、という話。今ここ、みたいな。

相談者さんのデモも聴かせてもらいました。フレーズのセンスはあるのではと思ったけど、少し複雑なフレーズなので、展開をつけるのが難しそう。このまま良くなるか悪くなるかはわからないから、突き進んでみないとわからないねえ。個人的には荒削りなままやりすぎくらい何本も演奏を重ねちゃうとか良さそうとか思ったけど。

得意な部分はやっぱり楽しいから、楽しいことを研ぎ澄ませていけば他の足りないところもいつの間にかついてくるような気がする。そう信じて、苦手なところには必要に迫られるまでは僕は放っておいてるかなあ。

楽しいと感じることをやりまくってやりまくって、楽しくなーい!と思ってしまったらそれもいいじゃない。一旦離れてみたりしてもいいし。本当に好きだったら、きっとまたもどってくるよ(これ、何回か書いてる気がするな)。僕もこっそりやめてる企画とか結構あるからね。実は今年もこっそり一個やめている。笑


追伸
心疾患ほど心配ではないけど、僕も実は小さい頃に足(股関節)の病気を患ってしまって、本格的にスポーツやったりは無理ですね、と3歳でお医者さんにはっきり言われてしまったんだそうで。

父は野球選手に育てたかったらしくてショックだったみたいだけど、僕はほんとそれで思い悩んだことはなかったんだよな。運動が苦手な言い訳にしたりしたくらいで。親としては心配したんだろうけど、僕は全然気にしてなかったな〜

※おじさんに相談してみようかなと思った方はこちらから。
https://miyauchiyuri.com/ojisan