今日、この世界にはAKB48の選抜総選挙のブログもTweetも死ぬほど溢れているだろうし、いまさら僕が書くことでもないんだけれど、去年の沖縄は現地にいたのに目前で中止になり、4年ぶりに総選挙を生で見たがために、気持ちが高ぶりすぎて文章にせざるを得なくなったので、書かせていただくという気持ち。

僕の中の総選挙イメージ。

総選挙というと、あっちゃんの名スピーチか、去年の「結婚します」宣言のようなとんでもサプライズのイメージくらいしかねーなと思うわけです。第6回の総選挙に足を運びましたが、僕の記憶に残っているのは、ぱるるとまゆゆのスピーチで号泣したくらい。他はボケーッと見ていた記憶です。

今なんかよりも数倍、AKB48が好きだったはずの時ですら、まったく総選挙に感動しなかったのに、いやーさすがに総選挙はもういいだろ、誰も見ねーだろ、早く次のコンテンツ考えろよとか思っていたのに、総選挙のせいでメンバーが鬱になったり闇落ちしていくから、嫌いな部類のコンテンツだったのに、どうしてだろう、今年の総選挙は何度も何度も何度も涙が出ました。

地上波では映らない100位〜17位までの悲喜こもごも。しかし、そこに総選挙のすべてが詰まっていた。

100位からどんどん順番に発表されていって、それぞれがスピーチをしていくわけですけども、これがもう地獄。5時間延々と人のスピーチを聞くから…というわけではなく、初ランクインで喜びを爆発させているメンバーのスピーチを聞きながら「よかったなぁ」とか感動した後に、順位を落として納得できなくて、でもスピーチをしないといけないメンバーを目の当たりにして、「いやいやいや、俺死んでもあの状況に置かれたくない。あんな状況で紡ぎ出す言葉見つからへん。ムゴすぎる」と思ってるのに胸に突き刺さるスピーチをするメンバーを見てまた感動して。

こっちの心の準備もできてないのにジェットコースターみたいに、どんどんメンバーの感情の高低差を突きつけられて、でもその言葉と眼差しの真っ直ぐさに尊ささえ感じはじめて、いやむしろ頑張ってないのこっちだから、僕のほうが人生がんばれてないから！やめて、そんな真っ直ぐな目で見ないで！と、怠惰な自分を見つめさせられるあの空気、地獄。

しかし、これぞ総選挙。この地獄さこそ、総選挙の醍醐味。

僕の地獄さではなく、こういうメンバーの喜びも悔しさもいっぺんに包み込んでぶちまける演出・空間こそ総選挙の醍醐味だなぁと。

知らない人のスピーチを数十人分聞くとか意味不明だし、かったるいし、5時間も見られるわけないじゃん、と思うんですけれども、そもそも見る理由もないんですけれども、1回、5時間見きってほしい。会場か、スカパーで見きってほしい。そこには、自分の青春のすべてを賭けて、それでも何も手に入らなかった少女の悲痛と、栄光を手にしたりした少女の歓喜が混ざり合うムゴさと、それをさらに乗り越えた真っ直ぐさがあるから。心洗われるから。まじ禊がれるから！岩盤浴だから！デトックスみたいなものだから！1回だけでも！！！

「誰かの夢をこんなに必死になって応援してくれるファンのみなさんは私の誇りです」

そんな感じで感情が高ぶっていたら、メンバーのスピーチがぶっ刺さる。

22位：AKB48 岩立沙穂

それとですね、私ずっとAKB48に憧れて入った、もともと好きなので入った身なんですけど、やっぱり憧れてたAKBに自分が今ここで入ってからもなれてないような気がずっとしていて、なんかその少し、選抜にもまだ入ったことないですし、なんか参加できないお仕事とかがあるとやっぱり寂しいなって思うし、私もAKBなのになって思うところがあったりもして。でも状況は変えられるっていうことを自分で身をもって思ったので、これからも諦めない精神、それだけは、諦めの悪さだけは取柄なので諦めずにいきたいと思います。

岩立とか、AKBの公式音ゲーで「全然使えねーなこいつ、つーか誰だ」って使ってた記憶しかないのですけど、その岩立が22位に入って、状況は変えられると知り、諦めないと語る。「憧れたグループに入ったのに、自分はその「憧れ」になれているのか」と自問自答する。岩立、最高。

18位：SKE48 高柳明音

そうですね去年選抜に入ったので、今年ももちろん選抜を目指してやってきたんですけれども、まぁそこに悔しい思いはあります。でも、私は今、今が1番楽しいとずっとこの1年言い続けて、悔しいことも悲しいことも沢山あったけど、今が楽しかったら、その悔しいことも悲しいこともそれがあったから、今があるんだってきっと思える。だから、今の悔しさは未来の自分で、絶対にこれがあったから今があったって思える人生に絶対にします。

ちゅりとか、佐藤亜美菜のラジオで一度だけ生で見たなぁとかの記憶しかないんですけど、「私は今、今が1番楽しいとずっとこの1年言い続けて」頑張ってるとかもう、俺は爪の垢を煎じて飲まないと行けないレベル。ちゅり、最高。

17位：SKE48 松村香織

なんともう28歳です。もう最年長で、一部の方には老害だって言われて、早く辞めろって言われたりもするんですけど、でもこんな28歳の私を応援してくれるコアなファンのみなさん。本当に投票してくれて、ここまで8年間支えてくれて、本当にありがとうございます。とっても感謝しています。そして、72歳になるお母さん。テレビ見てますかね？孫も欲しいだろうし、孫の顔も見たいだろうに、埼玉で1人母を残して名古屋でアイドル活動をさせてくれて、それを支えてくれて、反対せずに応援してくれて、本当に嬉しく思っています。

松村とか、毎回ビデオカメラを回してるからその映像まじみたいとか、研究生の星とは…とかかの記憶しかないんですけど、このスピーチは正直、書いた文字だけではあらわれない、やさしさと配慮に包まれた言葉の連続で、コアなファンのみなさんの部分にだって、「コアな」と太文字な感じで強調して、笑いを誘って、でもそこには推し続けてくれているファンへの愛があって。さらに、そこからさらにお母さんへのメッセージはもう、もうなぜか、ドラマ「やまとなでしこ」で桜子さんのお父さんが東十条家に挨拶する回を思い出してしまい、親子の愛に泣きそうになりました（いやなぜ）。松村、最高。

16位：NGT48 本間 日陽

私は昨年の総選挙からいろんなチャンスをいただきました。3rdシングルの「春はどこから来るのか」ではセンターをさせていただきました。総選挙はアイドル人生を変える力があります。それを私はこの1年間、身をもって感じてきました。

本間日陽とか、なんの記憶もないんですけど、はいこれ！もうこれ。これだよね、結局これだよね。チャンスの順番だよね。（いやそれはジャンケンだ）この一言が聞きたくて、この一言があるから、総選挙ってやめられないんだなと。このフレーズ悪魔的。いろんな意味で総選挙の重力に魂を縛られた人々の世界だな。本間、最高。

15位：SKE48 古畑 奈和

私は去年、AKB48選抜総選挙で14位を頂いて、自信が少し付きました。ファンの方から自信を頂いて、素直に生きてみようと思い、少し行動に出てみました。ちょっとした変化なんですけど、1つ例に上げるとしたら、私、お酒がとても大好きなんですよ。お酒がすごく大好きなんですけど、それを言ったら、そういうのはアイドルにイメージがそぐわないから嫌だとか、奈和ちゃんが大人になっちゃったとか、奈和ちゃんそんなのかわいくないとか、いろいろ言われることもあるんですけど、でも逆に奈和ちゃんってなにが好きなの？とか、一緒にお酒飲むイベントしたいとか、そういうお酒の話で私のことを好きになってくれる人もいて、とても嬉しかったです。そうやって素直に生きてると、ああ自分って生きてるんだなって思いますし、ちょっと自分に嘘ついて生きてるときって、大げさかもしれないですけど、自分のことを自分で殺してるなって思ってしまうくらいに、素直な自分を受けてくださることがとてもとても幸せだなと思いました。そうやって、いつも素直な私のことを受け入れてくださるのは、いつも大好きなファンのみなさんのお陰です。ファンの皆様がいるからこそ、私は自分を、自分の心を殺さずに、今日まで生きることができました。本当に本当にありがとうございます。いつか、お酒が飲める方は一緒にお酒を飲みましょう（笑）。本当に本当に幸せです。

古畑とか、SKEのことそもそもそんなに知らないので、なんの記憶もないんですけど、すぐに自分の会社のslackに貼り付けました。「世の中の新卒全員読め」とよくわからない一言を付け加えて貼り付けてしまいましたが、総選挙で「素直」という言葉を発されることが意外と不思議で、戦いの中に素直さを見い出し、行動し続けた彼女は、総選挙の天然記念物だと思いました。強さと素直さを身につけた古畑はもう無双しか感じません。古畑、最高。

14位：NMB48 吉田 朱里

「たった一票でごめんね」そんな言葉をこの選挙期間に聞きました。でも私にとっては、その一票一票がすごく大切で、今年は「今まで投票したことなかったけど、初めて投票したよ」っていう方とかもたくさんいて、そういう方がいなかったら、この順位にはつながっていなかったと思います。みなさんが入れてくださった表の中には、すごい沢山のいろんな気持ちが詰まっていると思います、総選挙はそういった一票一票の気持ちを大切に出来るイベントであってほしいなって強く思いますし、私はそういった一票一票を増やし続けられるような人でありたいなと思っています。

アカリンとか、この前のSSAライブでヒカキンが来てくれたの最高だったし、最先端だと思ったし、YouTuberしてくれてありがとう！くらいの記憶しかないんですけど、天使に見えました。いやもう、あの人とあの人が今泣いてるだろうなとか友だちの顔を思い浮かべながら、照橋心美レベルの後光を感じました。アカリン、最高。

11位：SKE48 惣田 紗莉渚

私は20歳でアイドルになって、遅いスタートでした。周りにはもっと美人な子もたくさんいるし、歌もダンスももっと上手い子はいます。でも私はこのグループでアイドルになって、1つだけ自信を持ってみなさんに言えることがあります。それはどんな時もそばにいてくれるみなさんがいたことです。それが私にとって誇りです。だから、私みたいな普通な子でも、こうやって、そばにいてくれるファンのみなさんがいれば、こんなに素敵な未来が見られるかも知れないということを、それがSKE48の後輩たちにも、ちょっとでも頑張る希望になっていたら嬉しいと思います。

惣田とか、え？なんで8位なん？っていう去年の総選挙の記憶くらいしかないんですけど、普通の子と頑張る希望というフレーズ、センスしか感じない。「そんなことないよー！」って思わずいいそうになる。惣田、最高。

8位：SKE48 大場 美奈

今日ナゴヤドームに来てくださったみなさん、テレビの前で応援してくださったみなさん、本当にありがとうございます。自己紹介をさせてください。私は大場美奈といいます。今26歳で、アイドルになって9年目です。もともとAKB48のオーディションを受けて、AKBになって、でも5年前にSKE48になりました。今日、私と顔と名前を覚えてくれとはいいません。でも少しだけ私のことを知っていただけたら嬉しいと思います。私は本当に普通の人で、特に対して絶世の美女っていうわけでもないし、でも、めちゃくちゃいじったら面白いっていう顔でもないし、じゃあ人気がめっちゃあるかって言ったらそんなないし、でもめちゃくちゃ無いってわけじゃないんですよ。ほんとに人に自慢できるような趣味も特技もなくて、ほんとに中間で、中途半端な人なんですけど、でもそんな私が今こんな素敵なステージに立ててるのは、48グループに入ったからで、48グループで1つ1つの目の前に現れること、全てに真摯に向かって頑張ってきたら、こんな風に素敵な場所に立つことができました。

「人の本気を笑わない」これは去年私がスピーチで言った言葉で、これを今年1年も掲げて頑張ってきました。今日、また新しい夢を叶えることができました。これは、ファンのみなさんと一緒に叶えた夢です。48グループは、努力をすれば絶対に夢を叶えることができます。私はそれを教えてもらいました。次はテレビを見ているみなさんに私を覚えてもらえるように頑張る、それが次の夢です。今日はみなさんと一緒に夢を叶えることができました。みなさんのおかげで叶えることができました。でも次は私自身、私だけで叶える夢です。なのでみなさん、SKE48のファンのみなさん、ぜひ見守っていてください。

最後に、せっかくみなさん名古屋に来たと思うので、名古屋はたっくさん美味しいものがあるので、ぜひこのあと堪能して帰ってくれたらいいなと思います。私は5年前に名古屋に来て、SKE48のメンバーになれて、本当に良かったです。今とっても幸せです！ありがとうございました！

大場のスピーチだけは全文貼りたい。貼らせていただきたい。ぱるるに5点と言われたり、ぱるるにそんなマジック簡単だよと地団駄踏まれたりと、ぱるると大場と9期生の思い出が駆け巡ってる中、鈴蘭と竹内がカメラで抜かれて、もう、我慢してたけど我慢の限界でボロ泣きした。

他にもたっくさんいいスピーチがあったので、気になったら読んでください（33位以下はDVDで）

家に帰ってすぐまゆゆの情熱大陸を見たくなった。

総選挙って1.2位の争いにフォーカスが当たりがちだけど

ファンが1年に1回自分たちの力で自分たちの推しに、選抜入りやスピーチをするチャンスを作ってくれて、その喜びを分かち合うイベントなのかなと思ったし、そこを見れる方が、本当に本当に楽しいなと思った。

来年からは、1位が誰だろうとかじゃなくて、もっと、100〜33位くらいのメンバーがどうなるのかを楽しみにして見ようかなと思いました。選挙結果イベント前に、たまたま一緒になった友だちにここ最近の推しメンの話を聞けたことも大きかったかな。

もしかしたらshowroomや指原の副音声でそんなことをやっていてくれたのかもしれないけれど、来年は、副音声聴くか、AKBファンの友だち呼んで、「この子はこんなところがいいのよ！こんな風に頑張ってるのよ！ファンからはこんなこと言われてるのよ！」とか解説してもらいながら、K-1の煽りVみたいに解説してもらいながら、見てみようかなと思う。きっと楽しい！

でも結局いちばんステキだったのは「AKB48が大好きだから」という言葉だった

「AKB？指原とかしか知らないや。そんなことより乃木坂ってかわいいよね！」って（周りから）言われるようになって久しいのだけれど、メンバーも自分たちに勢いがないってわかってる中で、

13位：AKB48 向井地 美音

そして改めて私はやっぱりAKB48 が大好きで、AKB48のために生きていきたいと思うようになったときに、私は新しい夢を見つけました。私は、いつか、いつの日か、AKB48グループの総監督になりたいです！本当にこれは、ずっとまだまだ先のことだと思いますし、私みたいに未熟な人間がこんなことを言っていいのかなとも思ったんですけど、横山（由依）さんやたかみな（高橋みなみ）さんのような先輩方の背中を見て、そんな風に私もAKB48を引っ張っていけるような存在になりたいと思いました。これからも、横山総監督のそばで、AKB48を盛り上げていって、いっぱい一緒に夢を見て、そしてもしその日が来たときに、安心してこのグループを任せてもらえるようなメンバーになれるよう、今から頑張っていこうと思います。

7位：AKB48  武藤 十夢

私はAKB48が大好きです。ネットやSNSが発達している今、AKB48は私達が皆さんと直接会って話すことができます。皆さん一人ひとりと話してそれぞれ違った特別な絆、関係を築くことができるこのグループは本当に素敵なグループだなと思いますし、私はそのグループの一員でいられて心から良かったなと思います。でもアイドルってAKBに限らずやっぱり若い子が中心にいるイメージがあると思うんですね。でも、こうして素敵な順位をくれて応援してくださる方々がいるなら、もっともっと私のような年長のメンバーが輝くことができる、活躍できる、そんな場があってもいいと思うんですね。皆さんどうですか？まだまだバリバリ頑張らせてください！今年1年は選抜にも入れずCDにも声が入らなかったんですけど、こうしてまたいろんな方にに見ていただける機会をもらえたので、メンバーやスタッフさん、見ていただける方全ての人が幸せになれるように私も全力を尽くしていきます。本当にありがとうございました。

6位：AKB48 横山 由依

AKB48は勢いがないと言われてしまうことが最近あって。その時に私達の世代の頑張りが足りないせいで先輩たちが作ってくださったこのグループをそんなふうに思わせてしまうのが申し訳なくて悔しい気持ちでいっぱいだなと思っていたんですけど、こうしてここに来てくださっている皆さんが熱狂的に48グループを応援してくださっていることが本当に私達の、私達メンバー全員の誇りです。
私はAKB48グループが本当に本当に大好きなので、そしてメンバーのことが大好きでいつも本当に救われています。なのでこれからもっともっと応援していただけるような、そして皆さんの日常に寄り添えるグループでいられるように総監督として皆で東京ドームのステージを目指して頑張っていきたいなと思います。頼もしい後輩もたくさんいるので、先輩たちに教わったことを皆に伝えていきながら、ファンの皆さんと楽しい時間を過ごしていけたらなと思います。皆さん本当にいつも応援してくださってありがとうございます。

業績がよくなれば組織のだいたいの問題は解決する。そんな話を聞いたことがある。会社の調子がよければ社内の雰囲気も明るいし、問題も目立たない。でも逆に、業績が下がった途端、いろいろな問題が吹き出してくる。それが日本のテッペンを取ったグループならなおさらだと思う。

だから、オワコンオワコンと言われ続けている中、こうやって、自分たちがいるチームが大好きだと言っている彼女たちを見ていると、うれしかったし、うらやましいって思った。

AKB48が大好きだと言ってくれるメンバーがいるのなら、やっぱりAKB48の未来はまだ明るいと思ったし、AKB48は今が一番面白いのかもなって僕は思った。

「今を全力で生きたその先が、AKB48 グループの未来になると信じて、これからも走り続けます。48グループオタクのみなさん。みなさん、1つ言わせてください。自信をもってオタク人生を貫いてください。」

これは湧いた。

帰り道、ずっと「初日」を聞いていたけれど、でも、今聴きたいのはこの曲だなと思った。来年の総選挙が今から楽しみだ。