せこいぜ文科省

「天下り」という言葉はかなり小さな頃から知っていたし、なんとなく「いけないこと」というイメージも持っていた。でも、そんな知ったかぶり以上理解未満、みたいな状態で今日まで過ごして来たので、なにが「イケナイ」のだかよくわかっていなかった。

が、昨今のニュースをじっくり注視してみれば、なんともせこい!せこすぎる!人間としての潔さがない。

天下りとは、要するにアレでしょ、安定を求めて公務員になった人が、定年退職後も更なる安定を求めて再就職の根回しをする。ただそれだけ。ふとすると、「別にいいじゃん」と思ってしまいがちだけど、問題はその労働と報酬のバランス、そしてポストだ。 

おそらく、天下り先がコンビニの店長とか、保育園の用務員とか、伊勢丹のお歳暮担当とかなら何ら問題はない。人手不足だし。それを、やれ年収はおいくら万円だ、勤務はどんだけだ、そして何より彼らが「地位」を求めているっぽいところが、本当にせこい!せこいしダサい!

百歩譲って「地位」を求めるのはいいとしても、普通に目指したらスーパー狭き門で、そのポストを巡って熾烈な争いが繰り広げられ、「ロスジェネ」なんつー言葉も生み出しているような「大学教員」のポストに天下っちゃうのは、どう考えても「国の安定した運営」を目指すお役人さまのやることじゃないでしょー。と思います。

これは邪推にすぎないのかもしれないけど、文科省と大学...と考えると、もしや補助金をカタに脅迫まがいのことをしたのでは???とか思っちゃうし。まあ、教育について熟知していて、文科省とも通じているOBを雇いたくなる気持ちもわからぬことはないが。

いつまでも人に偉いと思われたいのが人情。されば退職後に、更なる社会貢献、人がやりたがらない仕事に挑戦することが、真に「偉い」と思われる秘策なのではないか?本物の君子は、肩書きばかりの偉さに拘泥することはないのであーる。

世の中をよくしたいならなおさら、後人の手本となるようなセカンドライフを見せつけておくんなまし。

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