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語学オタクのアラ還主婦のこんぴらさん参り〜#1〜

こんにちは。あいも変わらずペーパーガイドのGerryです。

母のリクエストで香川県の金刀比羅宮ことひらぐうに行ってきました。
琴平にある金刀比羅宮、通称こんぴらさんです。

琴平ことひら金刀比羅ことひら、こんぴら。

表現力が豊かすぎません?文字に込められた思いがあるのかなぁ。こんな時、日本語の力を実感しますね。

ただね、

こんぴらと聞くと自動的に頭の中にこんぺいとうきんぴらが再生されるのですよ。どちらも全く関係ありません、もちろん(笑笑)。


こんぴら参りへLet's go!

さて、お伊勢さんこと伊勢神宮と並んで一生に一度はお参りに行っておきたい場所として知られているのが、こんぴらさんで有名な金刀比羅宮です。関東に住んでいた時には遠いなぁと思っていたのですが、三重に引っ越してきたらそれほど遠くなくなりました。

行き方を検索したら、在来線と新幹線とで5時間弱で行けることが判明。朝出ればお昼には着ける計算です。

乗り換え時間少なっ!

走るおばさん+おばあちゃん

私は津市から出発し、途中の伊勢中川駅で母と合流してお昼には琴平に到着するという上記のプランを採用。

ただね・・・母が83歳だということをあんまり考慮に入れてないプランなんですよね。よくよく見ると電車の乗り継ぎが4分とか5分とか。しかも人が多い鶴橋駅や大阪駅で・・・。

大丈夫??

案の定、近鉄鶴橋駅からJR鶴橋への乗り継ぎに失敗。無情にも目の前で環状線の電車のドアが閉まりました。こうなったら大阪駅で1番線から8番線まで走って時間を稼ぐしかない!!

「ちょっとここから走るよーーー!」

いやぁ、母には申し訳ないことをしました。83歳の高齢者を走らせました。
おかげで新大阪発の新幹線には無事に乗れましたけれどね。

瀬戸大橋を渡る

新幹線ではゆっくりコーヒーを飲み、疲れを癒しました。結構走ったからなぁ・・。
岡山までは新幹線、そこで在来線の快速マリンライナーに乗り換えます。ここから一気に四国を目指します。

街中の景色がだんだんのどかな風景へと変わり、線路は高架になり、海が見えてきました。島もたくさん見えます。電車はどんどん海に近づきます。

瀬戸大橋は上が車道で、車の下を電車が走ります。海上の橋なので右を見ても左を見ても海。時々窓の下の方に海面が見え隠れします。高い・・・。結構怖い。
で、テンションも上がる。いえ〜い。

電車でGO!瀬戸大橋を渡るぜ!

あっちを見たりこっちを見たりしているうちに電車は四国に入りました。うどん県香川の坂出に到着。ここで予讃線に乗り換えて琴平を目指します。

ローカル線に揺られること32分。琴平に到着。三重を出てから4時間半。思ってたより近かったかな(そりゃ走ったもん)。

荷物はホテルに預けていざこんぴら参りに出発〜〜。

うどん県のうどんを食べる

うどん県こと香川県に来たらうどんを食べなくちゃ、ということでランチはもちろんうどんです。こんぴらさんの入り口に「こんぴらうどん」といううどん屋さんがあったので暖簾をくぐりました。

おすすめは醤油うどんだとか。いわゆるうどんつゆは入っておらず、お醤油がかかっているぶっかけ風。ちょっと贅沢に海老天を乗せてみました。

人気のぶっかけ醤油うどんをランチにいただきました

だし醤油なのかな、辛すぎず薄すぎず、ちょうどいい塩梅。かつをぶしやらネギやらともよく絡んで美味しい!

階段地獄

はい、ここからはひたすら階段を登ります。足に不安がある人には100円で杖を借りることもできます。83歳の母、杖をあっさり拒否。やるねぇ、がんばりましょう!

昔は、こんぴら参りが出来ない人に代わってお参りをするワンコがいたらしいのね。確か伊勢神宮にも「おかげ犬」というお参り代行ワンコがいましたが、そのこんぴらバージョン。「こんぴらいぬ」って言うんですって。

責任重大だよ、こんぴら狗クン

大門までは365段。お、1年の日数と同じ数。てことはどこかに自分の誕生日の段があったわけね。あ、でも2月29日生まれの人のがない!!なんてことを考えながらとにかく上を目指します。

階段の両側にはお土産物屋さんなどが並んでいるので、ちょっと登ってはお店を覗きなんてやってると、案外楽に登れます。休まず登るとだんだん足が上がらなくなあり、つまづく原因になるので休みながらゆっくり登るのがおすすめ。

飴を売ってる女性たち

365段登ったところにある大門をくぐると、5人百姓と呼ばれる女性が4人いて(本来は5人)飴を売っています。加美代飴かみよあめと呼ばれる扇形をした美しいべっこう飴です。昔から許可をもらった女性だけが売ることを許されていたそうです。

飴を割るための小さなカナヅチがついているのも素敵です。5枚入りを一箱買いました。

ほのかにゆずの香りがします

ひたすら登る・登る・登る

785段目にある本宮を目指してひたすら登ります。紅葉や銀杏の葉が階段に落ちていてキレイです。でも気を抜くと滑りそうになるので、一歩一歩ゆっくり登ります。母も手すりにつかまったりしながらゆっくり登ります。

83歳と高齢の母ですが、毎日友人と1時間ばかりウォーキングしているので、比較的よく歩きます。膝や腰に問題を抱えていないのもありがたい。
そんな母と並んで階段を登った先に本宮があります。

山形県の山寺もこんな感じで階段が続きますね。ありがたい神社にはそう簡単に近づけないということでもないんでしょうが、ご利益のためなら頑張りましょう。

本宮の直前に100段余りの一直線の階段があります。ここさえ登ってしまえばゴールにたどり着けます。ラストスパート、頑張るよー。

本宮に到着

本宮は約1000年前に建立され、3度の改築を経て現在に至っています。最後の改築は明治11年。そこから100年、そのままの姿です。総檜そうひのき造りで釘は1本も使われていないそうです。

由緒正しい神社です

提灯に書かれている金の文字は、神社の紋で「まるこん」と呼ばれています。金の文字を隷書体で書いたものだそうで、PCでは変換されません。

お参りをした後、この提灯の前で母と記念撮影しました。

ここは山の中腹でもあるので眺めがとってもいいんです。遠くまで見通せました。

富士山のような山も見えます

さて、あとは階段を下って帰るばかり・・・。と思って地図を見たら、さらに奥にも神社があることが判明。1368段目に奥社がありますよ。

残り583段。

「どうする?せっかくだし、行ってみる?」
「いいよ」
あっさり母の許可を得たので、さらに奥を目指すことになりました。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次回は奥社への道、です。

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