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「ありがとう」と子どもに言わせること

サッカーファン界隈で話題に上がっていた浦和レッズの宇賀神選手のこのツイート。「サインをもらったらありがとうございますって言うことができない人が本当に多いと感じた」

残念だと感じる気持ち、すごくわかる。

反響も大きかったみたいですね。

なんとなく見た印象では「選手にそんなこと言わせるのはよくない」「はっきり言ってくれて良かった」「ありがとうというのは当然」というコメントが多い気がします。

実際にこう言いたくなる理由のひとつに、書いてもらって当たり前、という態度のファンもいるのかもしれません。そんな人にはサインしたくないよ・・・というのが本音なのかもしれません。

否定的なコメントもあるようです。そんなことをわざわざ言わなくても良い、という感じのものが多いのかな。少数派ではあるようですが。


このツイートを見たときに「わかる!」という気持ちを持ちながらも、親としてこどもに「ありがとう」を言う習慣を身に着けさせる難しさを思い出して、少しモヤモヤしました。

なぜなら「子どもにそんな教育したくない」って書かれているから。


実は私、子どもたちに最近まで「なんでありがとうって言わないの!?」って言い続けていた気がするんです。

かれこれ十数年。

この間、母である私は「ありがとう」も「こんにちは」も普通に言ってましたし、親の姿を見て子どもも真似をするのであれば子どもたちも自然に言うはずでした。もちろん子どもたちにも「挨拶やお礼、ごめんなさいという気持ちはきちんと言葉で伝えよう」と言い続けてきました。それなのに、何で言ってくれないの!?


本当は母が見ているところ以外では言っているのかもしれません。(どうやらそのようだと周りの方からは伺いました。)もしかしたら、母が見ているところでは恥ずかしくて言えなかったのかもしれません。

どんなに頑張っても、伝わらない。

育児ってそんなことの連続だと思うのですよね。


いや、私自身は意外とそのあたり親を困らせることはなかったようなので、我が子たちが特殊なのかもしれません。そして、私もしつこく言い続けたので今では挨拶もお礼もきちんと言えているようです。

本当はね、そんな教育したくない、って突き放されちゃった気がしたので、このツイートを見たときに悲しかったんだ。ああ、ダメな親なんだなって自分のことを思って。だからモヤモヤしたんだと思います。

ファンサってすごく大変だとは思うけれど、そういうときに「ありがとうって言ってくれたほうが嬉しいんだけどな!」と子どもたちに話しかけてくれる選手だと、私は間違いなくファンになっちゃいます。惚れちゃいます。実際そういう選手もいます。

ただそれを求めているわけではありません。このツイートを見たことで選手に嫌な気持ちをさせるファンが減ったでしょうし、皆も色々考えたと思います。きっとこのツイートの意味はあったと思います。だから否定的な気持ちでいるわけではありません。


あとはね、羨ましいかな。最近神戸は公開練習も減ったし、ファンサも以前とは変わってしまったので。いくらでも「ありがとう!」って言いたいので、ファンサービスの機会、ほしいなあ。


そんな風になかなか「ありがとう」を言っている姿を見せてくれなかった娘が撮った写真をふたつ紹介します。自分の考えがブレない人です(笑)
だから、親に「しなさい」って言われることが嫌だったのかもしれないな。


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