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子ども部屋の間仕切り収納家具をつくる~リノベーション工事スタート

新築住宅の計画の際に、子ども部屋は分けられるようにしておいて広くしておいた方が良い、と伝えます。これは今も変わらず。だって、子ども部屋として分割する時期なんて限られているもの。それより広く空間を使えるように建物を作っておいた方が良い、と思うものです。

とはいえ、我が家も高校生二人の子育て中なので、それくらいの子育て世代には「分割できる子ども部屋」は不評です。

ただでさえイライラするお年頃。兄弟と部屋を分けるなんてありえない、のかもしれません。これ、本当に難しいのですよね。家は開放的な方が良いと思っていますが、確かに籠もる部屋だけは完全区画してあげた方が良いのかもしれないと思うようになりました。

今回のリノベーション工事では子ども部屋を間仕切りすることが目的ではなく、その間仕切りでしっかりと収納スペースを確保することが目的です。

この目的を見誤らないようにするのがとても大事です。

気になるのは音?におい?それとも他者がいる空間?

我が家は妹が「お兄ちゃん臭いから嫌」と言います。他のご家庭では「音」がケンカの原因になると言います。別のご家庭では年齢差のある兄弟の部屋から漏れる「灯り」がケンカの原因になると言います。

新築時には「音も光も気にしないよ。広い空間の方が良いかも。」というお子さんのご意見を取り入れて、高天井の大きな部屋を間仕切りしたケースはよくあるのですが、悲しいかな高校生世代になってこのタイプの部屋がダメになったケースはよく見られます。逆に音を遮断されてしまって不安になるお子さんもいるので、お子さんの性格にもよりますね。成長段階に合わせて家を変化させていくのが良い、ということなのかなと思います。

コンパクトな子ども部屋と、持ち物の限界

近年、コンパクトな間取りの家も増え、子ども部屋も最小限で良いと言われるご家庭が増えてきました。私も提案する間取りではできるだけ共有空間と収納スペースにゆとりを持ち、個室はコンパクトにおさめることが増えてきています。

ただ、今回のリノベーションの建築主さんとも、本当に学校やら塾やら習い事の持ち物が多いよね、という話をしていました。

部屋を有効利用できるギリギリの広さで、最大限の収納スペースを確保する。とても難しいのですが、置く場所「定位置」が決まっていると大丈夫なのかなと思います。

写真は「都会の小さな森の家」の子ども部屋ですが、ベッドを置いてちょうど良い、心地よさをキープできるコンパクトな子ども部屋です。


すっきりおさまる家になるために

本日の現場の打合せでは、撤去した壁の納まりを大工さんと確認。配線ルートなども確認してきました。

お客さまと一緒に、丁寧に考えてきた暮らしやすさをつくるリノベーション工事ですが、すっきりと暮らせる家になったらいいなと願っています。

まだまだ残暑続きますが、大工さん、よろしくおねがいします!!


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