車での移動が必要な環境に移住するので、運転の練習をしております。

実家には20年くらい前から自家用車がなかったので、免許なんて要らないくらいに思ってたんです。とったところで都内なんて怖くて走れないし、ていうか自家用車がないから運転の練習もできないし、なんて。
それが2016年の夏、友人とお酒を飲んでる時に、なんか資格取ろうって話になって。簿記2級とか、英会話のTOEIC受けたことないとか話していたのに、そういえば運転免許持ってないって話で盛り上がって、お酒の席で自動車教習所に予約を入れたんです。

教習所へは、普通にフルタイムで仕事をしながら通いました。18時にチャイムが鳴ったらソッコーで秋葉原から、川口にある自動車教習所へ。土日も出来る限り教習所に通って。職場の同僚たちにも、なんで教習所？仕事で免許要らないよ？とか色々ツッコミを受けました。みんなが残業している中、迷惑かけてるなーと思いました。思いましたが、だからこそ一発で一気にとっちゃおう！と2016年の12月には免許を取得。よく頑張ったなぁと思いました。

だけど取ったものの、酔った勢いで決めた目標。実家に車がないのは変わらずなので全く練習はできないまま、しばらくまた乗らなくなってしまいました。久々に運転したのは翌年の3月、家族旅行で交通量の少ない八丈島で運転してみようという話になったのです。免許取り立ての私の助手席に乗りたがる家族たちではなく、散々怖いだの遅いだのやんややんや言われ、教習所で教官に褒められたことなんかもすっかり忘れ、自信を失うだけの経験になってしまったのです。

それからまたしばらく経って、ドライブに連れて行ってくれる人が現れたのが2017年の秋。それが今の夫です。付き合った当初は運転しなくていいし、助手席にすわっていればいいからね、なんて言ってくれていた気がします。だんだんと長距離の旅が増えたりして、私も運転をすることになりました。「高速道路は安全だ」VS「下道のゆっくりの方が安全だ」という夫と私の意見の食い違いからスタートし、高速道路を走りたくないと泣いたこともありました。だって、1年以上ぶりの運転が高速道路とか、怖いと思うんです。

今でこそ、高速道路は誰も急に横切ったりしないし、赤信号とか右折とかないもんね、っていうのが分かりますが、自家用車無し生活20年とかだと、そもそも車のスピードが怖かったんですね。重力が身体にかかるのも、すごく苦手でしたし。今は少しばかり克服したと言ってもいいかな、と思います。

まさか運転免許なんて要らないって思っていた私が、自動車メーカーの人と結婚するなんて思っていなかった。思っていなかったけど、2016年の酔っ払っていた私、よく教習所の予約を勢いでしてくれたなぁと思います。あの時とってなかったら、免許を取るところからスタートで、移住の話はもっと縁遠い話だったんだと思います。旦那さんとも結婚していなかったかもしれないし。人生の転機って変なところでやってくるのかもしれません。

今日走ったのは所沢から寄居のあたりまで。関越自動車道を使って1時間ほどでしょうか。それくらいはなんとか走れるようになりました。
最後、旦那さんに運転を変わってもらう時に、左折しようとしたらスピードが落ちきらず曲がれず、予定のお店を通り過ぎるというラストでしたが……最後の最後で失敗してめちゃくちゃ凹んでしばらくムスッとしてしまいました。自己嫌悪、ってやつですね。

練習っていうか、もう公道だし本番だけれども。秩父のあたりで知っている道も少しずつ増えてきたし、安全運転で練習していこうと思います。
しばらくの目標は自宅から一人で三峯神社に行けるようになること！！