見出し画像

執筆は、自分との、そして読み手とのコミュニケーション

久しぶりにnoteを書いてみたいと思った。
大学時代の友人が職業としてネットニュースの記事を書いていることを知り、少し触発された。(単純な性格である。)
テーマは、文章を書くことについて。

文章を書くこと「執筆」は私にとって難しい。
文を書くこと自体は、それほど苦ではない。
しかし「良い文章」を書くのは、とても難しい。

私にとって最も易しい「執筆」は、120日以上続けているモーニングページだ。
朝起きて一番に、A5ノート3ページ分の文章もしくは文字の羅列を書く。
頭に思い浮かんだことをただ筆記していく。
「眠い」「仕事に行くのがつらい」「〇〇に怒っている」などなど。
文の前後関係はめちゃくちゃで良い。
なぜなら、誰も読まないからだ。
読むとしたら自分自身だが、その自分でさえ一、二ヶ月は読み返さない。
論理が通っている必要も、文章として整っている必要も全くないのである。
(モーニングページについては、また記事を書いてみたい)

 読み手のことを考える「執筆」

そのほかの文章は大抵他人が読む。

・本や記事、広告などは、読者に買ってもらうために文章を書く。
・仕事の企画書や申請書は、企画の予算を得るために文章を書く。
・研究論文は、新たに発見した知見を発表するために文章を書く。

いずれも、読者や消費者、企画審査員、世界中の研究者が相手となる。
これらの文章は、彼らの厳しい目に晒されるのである。
書き手の目的を達成するためには、まず自分のアイデアを明瞭に言語化しなければいけない。
それと同時に、読み手について考えることが必要だ。

読み手が自分の文章を読んで、どう感じるのかを考える。
そして自分が望む結果が得られるように書く。

・「面白い」「楽しい」「感動する」「納得する」「買ってみたい」
・「信頼できる。仕事を任せたい」
・「新しく重要な研究だ!」

読み手にこう思わせるのが目的だ。これらを達成する文章を書くには、他者の目を自分の中に住まわせておく必要がある。

「読み手のことを考える」という点は、『数学ガール』の著者 結城浩先生がよく言われている。


自分に問いかける「執筆」

だが、他者の目ばかりに注目していて、書き手のアイデアが薄れてしまうようでは元も子もない。
まずは、自分のアイデアを言語化する。
そのために、自分と密にコミュニケーションを取る必要がある。

文章を書きながら、自分に問いかける。

この文は自分の考えを十分に表せているのか。
あやふやになっている考えはないか。
考えられていないために、文章に穴ができていないか。

良い文章とは、書き手が中心にいながらも、読み手がその中に入り込めるような場なのではないかと考える。

☆☆☆

良い文章を書くことは、私には難しい。
他者とのコミュニケーションが苦手だからだ。
「自分がどこまでわかっているのか」を問う自分とのコミュニケーションも、怠ってきたところがある。


でも、くよくよしないで自分を励まそうと思う。
文章を読むことも、書くことも、自分や他者との対話なのだ。
たくさん文章を読み、筆者の考えを咀嚼する。
たくさん文章を書き、自問自答する。読み手のことを考える。
少しずつ、「執筆」を習慣化して、良い文章を書けるようにしていきたい。

#執筆 #文章 #コミュニケーション #読む #書く #書き手 #読み手 #習慣 #結城浩 #数学ガール

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?