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チョコレート嚢胞摘出手術を受けた話

はじめに

チョコレート嚢胞摘出手術を受けた経験を書きます。誰かの参考になればいいなと思いつつ。(長いです)

当方30代半ば過ぎ。2年前、結婚を機に初めて婦人科を受診した。
2年前の時点では、エコー検査で卵巣にも子宮にも何の異常も見られなかった。
結婚して1年弱、子供を授からないためもう一度婦人科を受診。そこで左右の卵巣に腫れがあると言われた。1年前のことである。すぐに血液検査もしたが、腫瘍マーカーCA125は正常範囲ギリギリで、おそらくチョコレート嚢胞で悪性ではないだろうとのこと。経過観察となった。

だんだん大きくなる腫瘍

そこから1年、不妊治療のため定期的に通院していたが、両卵巣はどんどん大きくなって行った。毎回自分でエコー画面の卵巣直径を確認し、医師に大丈夫かと尋ね、その度に「まだ手術適応ではない」との返事を得た。

しかしこの6月、ついに手術を検討に入れるように言われた。卵巣の大きさが3ヶ月で1cmほど大きくなり、腫瘍マーカーの値が基準値を超えたのだ。
ちょうど不妊治療で次のステップに移行しようとしていたところだったため落胆も大きかったのだが、医師の言うことに従おうと気を取り直した。

婦人科病院に戻り(不妊治療は専門の病院で受けていた)、エコー、MRI、数種の腫瘍マーカーの血液検査、心電図、胸部レントゲン検査を受けた。血液検査の結果からおそらく悪性ではないとのことだった。治療方法としては、すぐに妊娠するか、手術だと言われた。不妊治療を続けながら、だんだん大きくなっていく嚢腫のことを考えるのは嫌だった。
手術の予定を3週間後に予約した。腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出手術。下腹部に4箇所小さな穴を開けて、カメラを見ながら腫瘍を摘出する。生まれて初めての手術である。

入院生活→手術→退院

以下、簡単に入院日程をまとめる。
入院1日目:昼過ぎに病院着。必要な書類を提出し、病室に到着。入院生活の説明を受ける。下腹部の剃毛。お臍の掃除。シャワー。夕食は常食(美味しかった)。翌朝に効く下剤を飲む。緊張のあまり、熟睡はできず。

入院2日目(手術当日):朝、浣腸(市販のイチジク浣腸と比べとても大きい)。朝ジュース一本のみ、その後絶飲食。水分、抗生物質の点滴開始。手術時間前に夫到着。昼過ぎ、点滴を打ったまま歩いてオペ室へ。手術台に横になり、全身麻酔用のマスクをかけられたなあと思ったら、次は手術台の上で「終わりましたよ」と声をかけられて目が覚めた。手術時間自体は1時間15分だったそうだ。非常に寒い。移動式ベッドに乗せられて病室へ戻り、その後(おそらく)心電図などの機器をつないだまま、定期的に血圧測定。尿を排出する管が膀胱から、お腹の水分を排出する管(ドレーン)が創の一つから伸びていた。なかなか血圧が上がってこなかったらしく、痛み止めはしばらく打てなかった。夜遅くにジュースとゼリー飲料、お茶を飲めるようになった。この夜は眠れていない。2本の管が痛かった。早く朝が来ないか、ジリジリしながら過ごした。

入院3日目(術後1日):朝もジュース、ゼリー飲料を飲んだ。処方されたロキソニンを飲みながら痛みに耐える。昼過ぎ、2本の管を抜いてもらえた。かなり痛みから解放された。看護師さんに助けてもらいながら着替え、よろよろと歩いてトイレにも行けた。人間の回復力に驚く。昼食はお粥、夕食は術後食だった。

入院4日目(術後2日):朝からボリュームたっぷり常食が出た、がお腹が空いてないのであまり食べられない。術後初めての排便あり(やったー!)。この日からシャワー許可が出る。腸がぐるぐると動くと、おそらく腹膜の創が刺激されるのであろう、痛みが響いた。だんだんとしっかり歩けるようになる。

入院5日目(術後3日):この日からロキソニンを飲まなくても大丈夫になった。
ベットを起こさなくても自力で起き上がれるようになった。相部屋の隣の方とおしゃべりができるくらい回復した。

入院6日目(術後4日)、退院日:朝、診察にて創の状態確認後、退院の許可が出た。抜糸(ホチキスみたいなものでとまっていた)。
夕方、ずっと楽しみにしていた手術過程のDVDを手術主治医に説明していただきながら観た。これが非常に詳しく説明してくださったので、感動してちょっと涙ぐみました。医者ってやっぱりすごい。。。卵巣嚢腫は左右とも結構大きく見え、また子宮との癒着もあったので、これまで月経痛がなかったのは幸いだったとのこと。この日の夜、夫に迎えに来てもらい、電車とバスで家に帰った。

退院後と今思うこと

入院中のご飯が美味しくて食べすぎたせいか、手術の影響なのか、胃が弱っている。術後は腸閉塞になりやすいようなので心配だが、何かあったらすぐに病院に連絡くださいとのこと。退院1週間後に診察がある。その時、摘出した腫瘍の病理検査の結果を教えてもらえる。本当に悪性でないのか、自分ではかなり不安なのだが、今心配しても仕方がない。まあその時はその時で、医師の言う通りに行動していこうと思う。また、チョコレート嚢胞摘出後、何も治療をしないと3割が再発するらしい。これについても医師とよく相談して、今後の治療を選択していきたい。

改めて、結婚してて良かったな、と思う。
恥ずかしいことだが30代半ばまで婦人科にかかったことがなかった。特に月経などで異常を感じていなかったのだ。結婚を機に初めて行き、諸々の検査を受けた。その後、不妊治療で定期的に診察を受けていたからこそ、今回のチョコレート嚢胞の発見・手術につながった。
もし今も結婚していなかったら、ものぐさで怖がりの私はまだ婦人科に行っていなかったのでは、と思う。卵巣嚢腫はどんどん大きくなり、いつか捻転などの激しい痛みで救急車で運ばれていたかもしれない。そう思うと、2年前結婚ができたことに感謝しかないのである。

でも、今回のことをきっかけに、婦人科でも他の科でも積極的に検診を受けた方がいい!と身にしみました。。。

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ミユ

双極性障害II型です。生物学系の仕事をしています。英語ができるようになりたい30代半ばです。病気のこと、勉強のこと、日々の生活のこと、ゆっくりと書いていきたいです。
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