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鏡開きという行事

鏡開きしましたか!?

西暦2024年1月15日(月)
旧暦師走五日
小寒
水泉動

鏡開きを行う日は、一般的には、1月7日までの松の内が明けた1月11日と言われていますが、
松の内が15日までという地域では、1月15日または20日に行われています。

そもそもお正月は
『年神様をお迎えする行事』
その年神様の依り代となるのが『鏡餅』となるとのこと。
その『鏡餅』を開くことで年神様をお送りするという意味があるそうです。
そして、『年神様の力が宿った』鏡餅をいただくことでその力をいただき、
『無病息災』を願うとのこと。

また、お供え物に刃物を向けるのは縁起が悪いとして、包丁は使わず、木槌で叩いて割る風習ですが、
その『割る』という言葉も縁起が悪いということで『開く』という言葉が使われているようです。

『鏡餅を供える』という風習は室町時代の頃から始まったと言われています。

年の初めの『蔵開き』『何々開き』『何々初め』等々、
新年の仕事や行事初めの儀式の中の一つとして『鏡開き』があったようです。

武家の時代、
お正月に、男性用には『具足』(甲冑)を飾り鏡餅を供え、女性用に鏡台に鏡餅を供えていたと言われています。

子供の頃は大きな鏡餅を、大人が割るのを楽しく見ていた記憶がありますが、
それが真空パックのお餅になり、さらには現在ではあらかじめ小分けされたお餅をパック詰めした鏡餅が主流となっていて、
『鏡開き』は『パックを開く』だけとなっています。
包丁も木槌も必要ありませんが、その由来や意味を分かっていただくことが大切と思います。

今年の年明けは、災害、事故という幕開けとなりましたが、
今年一年の無病息災を祈りつつ
鏡開きには小さな鏡餅を雑煮にしていただきました。

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