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SANEMORI PART II

歌舞伎初め

西暦2024年1月10日(水)
旧暦霜月廿九日

年が明けて早10日が経ちました。

二十四節気は
『小寒』
寒の入りとなり、節分(2月3日)までが『寒』と呼ばれ、寒さが一番厳しい時期になっています。

七十二候はその『小寒』の初侯

『芹乃栄』(せりすなわちさかう)
西暦2024年1月6日(土)〜1月10日(水)
旧暦霜月廿五日から霜月廿九日まで

芹が盛んに茂る頃も今日で終わります。

芹は、冷たい水辺で育ち冷えが厳しいこの時期『競り合う』(せりあう)ように良く育ち、
この1月から4月にかけてが旬となります。

『芹』は春の七草にも入っていますので7日にいただいた方も多いかと思います。

そんな寒さ厳しくなる中、
今年の歌舞伎初め恒例となっている『新橋演舞場』に出かけてまいりました。

初春歌舞伎公演
平家女護嶋(へいけにょごのしま)
恩愛麻絲央源平(おやこのきずななかもげんぺい)

市川團十郎親子三人の共演です。

物語は、源氏と平家の争いの中の登場人物たちの物語。

平家全盛の時代に、源氏の再興を願い奮闘する人々の思いを、
『家族の絆』として描かれています。

中心には、昨年同様に『斎藤実盛』

筋書きにも『SANEMORI PARTII』と書かれています。

妻を失った『夫』俊寛
平清盛に対してクーデターを起こすも島流しに。
大赦で都に戻ることが出来るにもかかわらず、妻の死を知り、
流人仲間の妻を代わりに船に乗せ、自らは亡き妻を思い島に留まります

妻と娘を置いて出て行った夫が、妻亡き後に『父』斎藤実盛として娘と再会、
元は源氏の武将でありながら、平家に従うも、源氏再興を心に行動しています。

息子、牛若丸を思う『母』常盤御前

この、
『夫』俊寛僧都
『父』斎藤実盛
『母』常盤御前

團十郎が見事に演じ切っています。

一緒に観に行った友人は、
妻を思う『夫』に涙し、
子を思う『父』『母』に、團十郎丈の凄さを再認識したと大絶賛でした。

常盤御前の息子『牛若丸』後の源義経は市川新之助丈が、
斎藤実盛の娘『ひな鶴』は市川ぼたんさんが、

親子共演をはたしています。

親子共演に目が行きがちですが、古典の『平家女護嶋』を改めて見つめ直すきっかけにもなります。

史実がどうであれ、この物語そのものを楽しむため、あと2回観ていきたいと思います。

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