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どっちもどっち

これはもう数年前の話なのですが、
きっかけがあって
突然思い出しました。

ある習い事にて、
ご一緒した方が、その時の私に言いました。

「私なんか『子育て中は息抜きもできなくて』
子供連れて、散歩中によく泣いたよ」
「面倒見てくれる人もいなくて、一人で頑張ってさ」
「習い事なんか、ほんっとに考えられなかったよね」etc.

子育て中なのに、習い事に来ている女。
これは一言モノ申す的な…?

自分が苦労したから
人が楽するのを許さない。

人のお教室で、
場の雰囲気を壊しても何なので
何も言わなかったですけど。
私が苦労していない風に見えたのか。
かなりモヤっとしました。

こう言えればスッキリしたのか? 

「そうですか。大変でしたね。

私、数年前に36週で死産を経験しました。
その後、障がいをかかえた子どもを授かりました。

頻繁に病院連れていかなければいけませんが、
夫は仕事をそうそう休むわけにもいかないので、
1人で連れて行っています。
実家も遠いので、頼れません。

幸い入院するほどの大きな病気はありませんが、
今のところ首も座りませんし(当時2歳くらい)、
まだ離乳食もままなりません。
自立歩行はできないと言われています。
お話もできません。

日々の不安は拭えなくて
毎晩、授乳じゃなくても
息をしているか何度も確認します。
自分が情けなくて何度も泣きます。
何が悪かったのかとか
色々考えてわからなくなって
落ち込みます。

1か月に1度、
2時間くらいの時間を
自分の心の安定のために
使ってはいけないのでしょうか」と。

でも、まぁ…
お伝えしたところで、
これって「苦労マウント」的だなって
書いてて笑った。

人のしんどさってそれぞれだし、
理解しろって言ったって、わからないだろうし、
言ったからって
自分も相手もあまりいい気持ちには
ならないでしょうねぇ。

結果:何も言わなくてよかった(笑)。

でも、
この女性の言葉は
私の言葉でもあったんだろうなと思います。

私が苦労をしているのだから
あなたも苦労しなさいよ。
(このつらさ、わからないでしょ。
わかるわけないよね)。

夫や普通に赤ちゃんを生んだ人に対して
「私が」そう思っていたのだと思います。
そう思っているから、
そう思わせる事象を引き起こす。

この人、嫌な人…だと思っていたけど、
私はあなた。
あなたは私。
でした。







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