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旅の途中とこれからの始まり

二度目の転職にあたって1ヶ月間休暇を取って、そのうちの半分くらいを海外旅行に費やすことにした。前半は以前から予約していた新婚旅行、後半は、土壇場で決めたアメリカ旅行だ。そして私はいま、サンフランシスコからロサンゼルスへの飛行機を乗り逃し、どうにか数本後の便に変更してもらい、今度は乗り遅れるなと念を押されたので、おとなしく55番ゲートで待っている。搭乗時間まであと1時間。

大学の友人が数年前からLAで働いていて、いつか来たいと思っていた。長らくその「いつか」を後回しにしてしまっていたのだけど、ぽっかり空いたカレンダーに背中を押され、現地の友人に連絡をした。LAに行きたいというよりは西海岸を回りたかったので、私だけ早めのフライトでポートランドに入り、その後サンフランシスコに集合し数日を過ごし、最後にLAの友人の家に立ち寄って帰ることになった。

新婚旅行から帰って数日後に旅立つ体力的な不安や、金銭的な後ろめたさはあったけれど、夫が快諾してくれたのと、日本に住む共通の友人も弾丸で数日合流できることになったので、思い切って格安航空券とAirBnbを予約した。出発まで1ヶ月を切っていた。

転職が決まってからの数ヶ月間、何かを深く考えることも、何もしない時間を作ることもできないでいた。今までのこと、これからやりたいこと、新婚旅行での出来事、そして今回の旅行と、書き留めておきたいことはたくさんある。でもいまは先にLAに着いてやきもきしているであろう友人と合流するために、iPhoneの充電を蓄えておかなければならない。今回の旅行は、海外SIMを入れたiPhoneなしでは無事に実現し得なかった。スティーブ・ジョブズがもし生きていたら、シリコンバレーまで行ってお礼を伝えたいくらいだった。

バッテリーはあと30%、足りるだろうか。

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