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「燃えるゴミ」と「プラごみ・ペットボトル」ってどう違うの?


1、私の街のゴミ出しルール

私が住んでいる町のルールでは、ゴミの種類がたくさんあります。
①燃えるゴミ
②プラスチックゴミ
③缶・ペットボトル・びん
④燃えないゴミ
⑤大型ゴミ
などなど。

それぞれ集める曜日が違っています。
これだけ種類があると、平日は毎日のようにゴミ収集車が町内に来て、何からのゴミを収集していきます。

そのなかで、④燃えないゴミと⑤大型ごみについては、それぞれ別ルートで集める必要があることは理解できます。

しかし、①燃えるゴミ、②プラスチックごみ、③びん・缶・ペットを別々に収集しなければならない理由が、私にはわかりません。

それって、本当に地球の優しいのでしょうか。

1990年代までは、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「大型ゴミ」の3種類だけだったように記憶しています。

しかも「燃えないゴミ」や「大型ゴミ」は、回収の頻度も少なかったような気もします。(月2回とか)

2、ゴミ収集車のガソリン消費量は?

プラごみやペットボトルを分別して回収する目的は、資源の再利用・石油資源の使用抑制です。

化石燃料を使用すれば、それだけ二酸化炭素排出量が増え、地球温暖化をまねくとのとこ。

ゴミとなった石油製品を回収し再利用できれば、石油資源の使用量を抑えることができます。

一方、毎日のようにゴミ収集車を運行すれば、当然ガソリンをそれだけ多く使用します。

だとすれば、プラごみやペットボトルを回収・再利用することで減らせる石油の使用量と、ゴミ回収車の運行を増やすことで増えるガソリン(石油)使用量との比較や検証が必要です。

ゴミ分別によって減られる石油使用量に比べれば、ごみ収集車が消費するガソリン使用料など微々たるものなのでしょうか?

あくまでも私がネットで調べた限りですが、行政がそのような事柄に対して検証結果を公表しているサイトを見つけられませんでした。

私は素人なのでよくわかりませんが、ゴミを収集するトラック(パッカー車)の走行距離や燃費と、パッカー車に収まるゴミの容積から推測して、さほどのCO2削減効果はないように見えます。

3、プラごみ・ペットボトルを再生するためのエネルギー使用量は?

プラごみやペットボトルは、家庭から出されたゴミの状態のままでは、もちろん再利用できません。

分別、洗浄、溶解、粉砕・加工など様々な工程が必要です。
これらの複雑かつ長い工程を経て、ふたたび、安全で使用するに値する物質になるのです。

この工程には当然ですが、エネルギーが必要です。
熱エネルギーや電気エネルギーですね。

これらエネルギーを得るためには、発電が必要です。
電力は風力など再生可能エネルギーだけで供給できればよいのですが、残念ながら大部分は化石燃料に頼っています。

ゴミの分別・再利用で削減できるC02と、再生のために使用するエネルギーから排出されるCO2との比較も、あまり議論されていないように感じます。

下水処理がイメージしやすいのですが、使用済みの汚れた水を再びきれいな水に戻すために、相当なエネルギーを使っているように見えます。
石油製品の場合は、エネルギー使用量は少なくてよいのでしょうか?

4、リサイクルの現実は?

CMで草薙さんがPRしているように、ペットボトルは本当に生まれ変わっているのでしょうか。

環境省によると回収されたプラスチックゴミは、さまざま形でリサイクルされているそうですが、その約2/3は「サーマルリサイクル」「単純焼却」とのこと。

「サーマルリサイクル」とは発電・発熱のために燃料にすることだそうです。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/plastics_01.html

要は燃やしているのです。

もちろん、新たな石油を燃やすよりはCO2削減になるとは思います。

でも、燃やしているなら、それは燃えるゴミです。

最終的な疑問は、なぜ「プラごみ・ペットボトル」と「燃えるゴミ」を分別・回収しているのか、です。

当たり前ですが、燃えるゴミも燃えるのですから、すべて一緒に回収したり、燃やしたりするほうが、エネルギー効率がよいのでは・・

90年代までは「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の分別であり、「燃えるゴミ」は、当時から発電の燃料になっていたと思います。

なぜ2000年になったころから、ゴミは細かく分別しなくてはならないルールになったのでしょうか?

プラごみは
①分別して出しても、回収にエネルギーがかかる
②再生するのにもエネルギーがかかる
③現実としては相当部分は燃やしているので、分別にあまり意味がない
のように、私には見えるのですが・・

これからも科学的観点から明確に検証しているデータを探したいと思います。

ちなみに、缶とビンは「燃えないゴミ」でよいかと・・
プラスチックよりは、再生も簡単そうに見えます。

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