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オフィスの室温はみえる化が大切です。

1、寒い場所での仕事はつらい

学生時代に食料品の倉庫でピッキングのアルバイトをしていたことがあります。

得意先のお店ごとから来た注文に対して、ピッキング指示票がシステムから印刷され、その指示どおり倉庫から商品をピッキングして出荷のトラックに載せる仕事です。

例えば一つの商品でも、「しょうゆ味・みそ味・しお味」とか「100g・150g・200g」とか種類があって、それを覚えるのがたいへんだった記憶があります。

しかし、最もきついと感じたのは、倉庫の寒さ。
食料品の倉庫だったからなのか、空調はありません。
冬場は納品トラックが到着し、納品口のシャッターが開くたびに、外の冷気が直接入り、寒さに震えました。

バイトをしながら「就職はぜったい暖かい屋内の仕事にしよう」と誓ったものでした。(幸いその希望は叶いました。)

2、職場の室温管理は基本中の基本

知り合いにコールセンターの責任者の仕事をしている人がいるのですが、その人が職場環境で最も気を使っているのが、センター内の室温だと言っていました。

多数の方が仕事をするコールセンターでは、室内の暑い・寒いはスタッフの方の不満になりやすく、定着率に影響するとのことです。

国の法令による基準は以下のとおり。

(空気調和設備等による調整)
事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が18度以上28度以下及び相対湿度が40パーセント以上70パーセント以下になるように努めなければならない。

事務所衛生基準規則第5条3項

しかしながら、室温18度は低すぎます。
逆に28度は高すぎではないでしょうか?

私の経験則でいうと、多くの人が快適と感じ不満が出ない室温は、22度から24度くらい。
これより低いと「寒い」という方が出る一方、これより高いと「暑い」という方が発生します。

ちょうどよい室温とは、結構レンジが狭いと思います。

湿度はどうでしょう。

オフィスの湿度って、低くなりがちなのではないでしょうか。
ほっておくと20%台・・
常に乾燥しがちです。

広いオフィスの湿度は40%以上にするには、加湿器が相当数必要です。

恐らく多くのオフィスで、スタッフ持ち込みの携帯型加湿器が稼働しているのではないでしょうか。

3、大切なのは見える化

暑い・寒いの感じ方は人によってかなり違うので、調整がたいへんです。

この人は暑いと言い、別の人は寒いという。
スタッフ同士で結構ちいさなバトルがいつも勃発しているような気がします。

逆に、湿度についてはみんな自分で調整して、あまり不満の声は出ないような・・・

この問題を解決する最も簡単な方法は、オフィスの壁に温度計・湿度計を掲示し、スタッフ全員に見えるようにすることです。

そして基準も公開すること。

例えば・・
「室温は22度~24度。湿度は40%以上とする。」
「この基準外になった場合は、空調を調整する」など

そうすれば、スタッフの人たちは着るものを自分で調整したりして、不満も少なくなります。

暑すぎる・寒すぎるなど室温の調整が適切ではないオフィス環境は、
①従業員の不満になりやすい
②労働意欲が低下し作業効率を悪化させる
原因となり、会社の収益にも影響します。

地味ですが、しっかりとした対策が必要と感じます。

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