デザイナーがサービス戦略を考える上で見るべきアングルの話(後半)

デザイナーのみなさん、こんにちは。

そして、デザイナーと仕事を一緒にされているみなさん、こんにちは。

今日は前回の投稿、デザイナーが事業を推進する立場の企画者と一緒に戦略を考えていくお話の続きになります。

前半はどちらかというと事業を推進する立場の人がデザイナーと戦略を作成する意味とその価値を中心にお話をしましたが、今回はデザイナーの人が戦略を作成していく上で気をつけるべきポイントをお話したいと思います。

仮説をもとにPDCAを回すVS良いものを作りたいという欲

ある意味デザイナーである方々は表現者でもあるからこそ、対世の中や対事業、対サービスに対しても何かしら課題を見つけるのが上手い人が多いと思います。そして、課題に対して具体的にあるべきの答えを見出していることも多いと思います。良いサービスを提供し続けたいという気持ち、ただこの純粋な思いで戦略を作ろうと思うとある罠に捕まる可能性があるのです。

戦略をつくるとは、中長期的なヒトの時間とお金と今サービスが持っている資産を使用し何をすべきかを定義していく作業です。じぶんたちこれから取り組むことに対しての効果やその取り組みに対してのフォロワーを可視化させていく必要が出てきます。今までは考えられなかった新しい価値を生み出すためには今までの効果計測では図れない指標が必要になることもあります。戦略目標であるKGIに対して関与する値であるKPIをどこまで拡張できるかが取り組みの幅につながっていくのです。

KPIの幅を広げてアイデア(仮説)を振り返り可能な状態にもっていくには、普段のデザイン業務以上にマーケティングやリサーチに関する知識が必要になってきます。現状調査によって測れる指標を知っておくことは損ではないですし、それが足かせになるジレンマを経験することもあるかもしれません。

もうひとつはいいものを作りたいと思う余り、仮説以上の蛇足がありあまるアウトプットが出てしまうことです。もちろんカスタマーファーストに考え、機能をリリースすることが正しいことではあるのですが、プロジェクトが進行していくうちにどんどん機能が膨張していき、いつの間にか戦略を作成したときに検証したかった仮説以外のノイズが大きくなることでKPIに跳ねた要因が見えづらくなります。

なにより、結果が出なかったときは工数に見合わないという残念な結果になること必至なので、目を当てることができない投資のロスになってしまう可能性もあります。

今回はデザイナーが戦略を作成する際に気をつけるべき点ということでまとめてみました。

また、進化するUxDというテーマで業務範囲を広げていくデザイナーに向けて記事を書いていく予定ですので、よろしくお願いいたします。



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