タバコについて、いろいろ考えてみた

僕も昔はヘビースモーカーだったし、今は非喫煙者ではありますが嫌煙家ではないので、喫煙自体を否定したり喫煙者を非難したりする立場にありません。

時に喫煙のマナーについて注文をつけたり苦言を呈することもありますが、すべての場所を禁煙にすべきとも思いません。

禁煙してからかなり経ってすでにあの煙は苦手な方ですが、必要があって(または自ら望んで)喫煙者の多い場所へ足を運ぶことも少なくありません。ただあまりにモクモクなスペースに長時間いるとさすがに具合が悪くなります。自分が吸っている頃はちっとも平気だったのに、不思議ですね。

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最近では僕らの主な仕事場であるライブハウスでも、喫煙が問題になることがあります。
僕の基本姿勢は、共演者(特にボーカリストや管楽器奏者)にどうしてもダメな人がいて演奏に支障が出る場合、店と掛け合って、お互いに納得できるラインを探ります。(全面禁煙 ←→ 前方のお客様は演奏中だけご遠慮ください)

最近まわりにお酒をやめた、または元々飲まない人が多いので、そのうち全くノンアルコールのバーができるかもしれないな。流行ったりして? 少なくとも僕は通うだろうし、もし誰もやらなかったら僕が始めてもいいな。などと思ったりもします。

小皿で簡単かつ気の利いたアテを出して、それにあう美味しいお茶やコーヒー、ほかにもありとあらゆるノンアルコールの飲み物を提供するスタンディングバー。どうしても! というお客様には、ワインと瓶ビールくらいのご用意はありますが、お一人様一杯までね。っていう店。どうかなぁ。。。

みたいな感覚で、no smoking のライブハウスがあってもいいかもしれませんね。もしそれでお客さんが増えるなら、僕も大歓迎です。

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喫煙マナーの話に戻りますが、レストランなどで店内禁煙のところの店先とか近くの公園とかへ喫煙者がたばこを吸いに出ている様子。僕はあまり好きじゃありません。逆に迷惑ですから。それするくらいなら店の中で吸ってくれ。嫌ならその店へ行かなければいいだけのことだから。とも思います。

そういえば、近頃は「禁煙」のライブハウスもありましたね。
僕も偶に出演するある店は、階段しかないビルの2階にあり、喫煙するお客さんは、店の入り口を出た踊り場でタバコ吸われています。
あれね。もし僕がジャズにも音楽にも興味ない3階より上の店の利用者、もしくは隣のビルの住民だったら、やっぱり嫌だなぁ。と思うわけです。

もっとわかりやすいのが、全面禁煙になったタクシーです。喫煙者の運転手は車を停めて外に出て吸いますよね。
彼らにとって至福の瞬間なのでしょうが、、、、
その煙に迷惑しているのが、タクシーの休憩所みたいになっている裏路地にある我が家です。

店内禁煙な人気レストランの前にある公園にはいつも吸い殻が落ちていて、危なくて(拾って食べちゃうから)小さな子供を遊ばせることができません。

日本は、むしろもっと路上禁煙を徹底させるべきだと思います。

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タバコってね。どんどん値段も高くなってきてるし、とっても贅沢な嗜好品だと思うんです。駅や空港の狭い喫煙ボックスや、寒風にさらされた店の入り口や非常階段でこそこそ吸うものじゃなくてね。

ゆったりとしたソファーでグラスを傾けながら… 森の中にある開放的なテラスでくつろぎながら… プカ〜〜ってやったら、それは気持ちいいだろうなぁ。って、今は全く吸わない僕でも思います。

だから、そういう贅沢を極上の音楽と一緒に提供するような店があっても良いかもしれません。

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男性も女性もタバコの吸い方がだらしなく汚い人は苦手です。特にOL風の酔っ払いに多い、バーカウンターに肘をついたこっち側に無造作に火のついたタバコを持ったまま話に夢中(オイオイ、灰がこっちに落ちるって)癖なのか、煙を口の端からこっちに向かって吹き出す(横並びのカウンターなんだから、前に吹いてよ)人とか、大っ嫌い!

なんだけど、タバコの吸い方がものすごく綺麗な女性の方に会うと、ついつい見惚れてしまったりもします。

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禁煙ムーブメントが盛んになって、むしろそちらの声の方が強くなってきている中、依然難しい問題ではありますね。でも、不謹慎ながら自分の中のこの葛藤を楽しんでいる部分もあります。一部の方には、もっと切実な問題であるかもしれないのに、すいません!
 
僕は、酒もタバコもやめましたが、それらが身体に及ぼす有害な要素が理由ではなく、自分の中に「嗜好」を超えた「依存」を発見してしまったからです。もし「嗜好品」として健全に楽しめるなら、再開しても良いとさえ思っていますが、おそらくそれはないでしょう(自分が弱いので)。
 
基本的に僕は、ほぼ全ての嗜好品に対して肯定的です。

音楽なんて、生きてくのに必要ないだろ! って言われたら(僕は、なかったら生きていけないけど)反論できませんから。
むしろ「健康に害があるので」「思想的に悪い影響を及ぼす恐れあり」って規制されたら、困りますから。
 
逆に、これまで人類とともにその生活の一部として親しまれてきたものが、突然「禁止」「廃絶」の方向へ極端に振れてしまうことに危険さを感じています(言うまでもなく当然ですが、核や戦争は別の話ですよ)。

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